さらし奈乃里(27)

2001年01月08日
【店舗数:—】【そば食:159】
東京都板橋区前野町

揚げ物(何かは忘れた)、くわ焼き、大もり、熱燗

成人の日おめでとう。そして、成人してからはやウン年のおかでん、ウン年記念おめでとう。お祝いに、さらし奈で一献やるかね。そういえば、2001年一発目の記念すべき蕎麦屋訪問でもある。今年も相も変わらずさらし奈だなあ。

この日食べた蕎麦は、昨年までの調子の良さからがらりと様子が変わっていた。あれだけ絶賛していた蕎麦だったのだが、年明け後のこの蕎麦はどうもおいしくなかった。味もそうだが、香りもずいぶんと消し飛んでしまっていた。どうしちゃったんだろう。

「ウチの蕎麦はこんなもんです」と言われれば、それはそれで納得して、おいしく頂けるだけのクオリティである。しかし、10月・11月ころの絶好調ぶりを知っていると、どうも物足りなくて仕方がない。よっぽどご主人に事情を聞いてみようかと思ったが、お酒を2合飲んだ後だったのでやめておいた。単に酔っぱらいが絡んでいるみたいになってしまいそうだからだ。(ちょっとろれつが回っていない可能性あり)

いやぁ・・・蕎麦って怖い食べ物だなあ。「新蕎麦」ってよく取りざたされる訳がよく分かった。蕎麦の風味って、こんなにもウルトラマンのカラータイマーのように短時間で「時間切れ」の点滅をはじめるものなのだな。

そういえば、このお店に初めてお邪魔したのが昨年の2月4日。あの時も、蕎麦は絶賛するほどおいしいとは思わなかった。確か、「普通」と形容したんじゃなかったけ。と、いうことは、このお店の蕎麦が昨年の2月と同等に戻った、ということだ。マリオがキノコを食べて、スーパーマリオになれるのは秋から年末まで、と思われる。あらー、残念。

人間ぜいたくなもんで、一度おいしいものを食べてしまうと、それまで「おいしい」と思っていたものが「大しておいしくないモノ」と認識してしまう。今回訪問時においてもまさにその心理が働いてしまい、ちょっとイラダチを覚えてしまった。

いや、まあ待て待て。蕎麦だって諸行無常なり。考えを変えれば、新年早々、早速10カ月も先の楽しみが持てたじゃないですか。その間は、「普通」の蕎麦を楽しみつつ、来るべく新蕎麦シーズンをゆっくり、じっくりと待つとしようじゃないですか。

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