名人亭

2002年02月09日
【店舗数:117】【そば食:211】
長野県伊那市西箕輪

せいろそば

みはらしファーム

伊那の丘に、「みはらしファーム」という施設がある。ここは、日帰り温泉をはじめとして体験農場、レストラン、牧場など様々なレクリエーションが用意されている。特に入場料を取るわけではなく、いろいろな施設が集まっている施設の集合体だ。

その敷地内に「名人亭」という蕎麦屋があるというのを聞きつけ、行ってみることにした。自らを「名人」と名乗るたぁ、いい覚悟だ。どれ、名人の腕前を見せて貰おうじゃないか。何でも、伊那市内の「蕎麦打ち名人会」に所属する名人達が蕎麦を打っているらしい。うーん、よくわからんが、素人とプロを足して二で割ったようなお店なんだろうか。あ、でもちゃんとお店を構えているんだから、プロか。

みはらしファームは、その名の通り素晴らしい見晴らしだった。冬ということもあり、空気が透き通っていて遠くまでよく見える。・・・遠く、といっても伊那市は谷あいの町。見える範囲はごく限られるのだが。

名人亭

そんな願望の中に、名人亭は存在する。もっとこじんまりとしたお店なのかと思ったが、なかなかな規模だ。

名人亭店内

下界を見下ろす側は、大きなガラス戸になっている。そのため、さきほど店頭で見た絶景は、店内でぬくぬくと過ごしながらでも堪能することができる。

写真右手が、窓。仲間達が、「ほぅー」と言いながら窓の景色を眺めている光景。

名人亭に来たからには、この窓側の席を座らないと価値がちょっとだけ下がる、気がする。

逆光の人たち

窓の外の光景を取ろうとしたが、なんだかよくわからない画になってしまった。

さてオーダーだが、このお店の場合せいろそば系には3種類が用意されていた。

「せいろ(700円)」「名人亭行者そば(1,100円)」「石臼引き十割せいろ(1,200円)」

行者そばとは何ぞや、と思ったらお品書きに解説がついていた。「当店自慢の、垂れ味噌とたっぷりの大根おろしで」と書いてある。ははーんなるほど、蕎麦は普通のせいろなのだけど、つゆが違うのだな。

垂れ味噌かぁ。醤油の原型になったともいわれるもので、要するに味噌を水に溶いて、それを布袋で漉したものだ。みそ汁の上澄み、という言い方はちょっと乱暴だけどあながち間違ってはいないはずだ。

その存在は知っていたが、食した事は今まで一度もなかった。よし、では注文してみるか。

行者そば

というわけで、やってきました行者そば。

むむ。徳利にはちゃんと「垂味噌」と書かれた布テープが貼り付けられているぞ。非常にわかりやすい。

その垂れ味噌を猪口に移してみたら、おお、明るい紅茶色の液体がでてきた。これが垂れ味噌ですかぁ。

・・・味は忘れたけど。うーん、ほぼ4年前の事を思い出して記事にするのはつらいのぅ。(これを書いているのは2005年)

1枚せいろ

さてこちらは、「1枚せいろ」なるオーダーだ。普通このお店は、せいろは2枚で700円と設定されているのだが、「お子さま・食が細い人向け」ということで「1枚せいろ」がある。これで400円。お得だと思う。1枚とはいえ、それなりの量だ。

そば団子(300円)、そばしるこ(350円)

既に蕎麦にギブアップ状態のメンバーの一人は、甘党にひた走っていた。そば団子(300円)、そばしるこ(350円)。

そばしるこは「季節限定」だそうで。

雪に覆われた伊那の山並みを、暖かいお店から眺めつつ、蕎麦をすする、甘味を楽しむ。なかなかぜいたくな楽しみだ。安曇野翁の眺めの良さとついつい比較してしまうが、こちらも悪くない選択肢だと思う。

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