2003年05月27日
【店舗数:---】【そば食:251】
自宅(東京都内某所)
シマダヤ「流水麺」
冷蔵庫を何気なく開けてみたら、流水麺が一袋、寂しげに放置されていた。おー、すっかり忘れていた。先日の「シマダヤショック」の際に買っておいた麺がまだ残っていたんだっけ。
あれだけ大騒ぎしていたというのにこのありさまだ。人間のココロっつーのはいかに移り気かって事ですね。この調子だと、きっと明日あたりには「どん兵衛は極上の蕎麦に匹敵する!」なんてスカラー波浴びまくりな発言をしそうな気がする。気を付けないと。
さて、賞味期限が大幅に過ぎてしまっているこの蕎麦を放置しておくわけにはいかない。
・・・賞味期限、切れてたんかい。
ええ、ぶっちゃけた話、数日ほど。まあ、それはともかく、見つけてしまった以上はさっさと食べてしまわないと。
「食べてしまわないと、って言ってもなあ」といかにも興味なさげに蕎麦の袋をこねくりまわし、周りをきょろきょろしていたら・・・あった、カップラーメンがあるじゃないか。
げぇ、アンタ前回「カップそばの替え玉として食べる分にはいいかも」と書いていたけど、ら、ラーメンっすか。
いや、何事もチャレンジって奴で。決してゲテモノ食いではないと思うし、食べ物を粗末にしているわけでもないぞ。誤解してはいかん。新しい料理の提案をしたいだけだ。ケンタロウと一緒だ。
ということで。
・・・どういうことだ?
いや、まあまあ。それはそれで。
よりにもよってトンコツ風味のラーメンしか無かったのでやや尻込みしてしまったが、まずはおとなしくラーメンをずるずるとすする。
うむ、案の定小腹はまだ満たされていない感じ。
では、お待たせしました。流水麺、登場。袋から取り出して、そのままとんこつスープの中にそれっ。
うーむ、シュールな絵だ。
だけど、これを「蕎麦が入っている」と考えず、「無漂白の粉で作った特製のラーメン」だと思えば、それほどオカシい絵づらではない。むしろ、美味そうだ。
・・・おいちょっと待て、何でそうやって「蕎麦」であることを否定しようとする?
いかんいかん、申し訳ない。根本的な事を見失っていた。仰るとおりで、これはあくまでも蕎麦であり、流水麺である。それだけは忘れてはいけないのだった。ラーメンに見立てては本末転倒だ。
気を取り直して、では、早速頂戴してみましょう。
ずるずる。
ううむ、思ったより悪くないぞ。絶妙な組み合わせ!というわけではないが、案外食べられる味だ。
400gの麺なので、スープにひたひたに浸けることができない。逆にそれが、適度なとんこつの味わいにとどまるから蕎麦は蕎麦として味わうことができるのだろう。
あと、このボリューム感は、どんな空腹な人間でもきっと満足するだろう。1杯目はラーメン、2杯目は蕎麦とおかわりすると麺が変わるというのも良い。そうだ、これに唐辛子を振りかけるともっとおいしいかもしれない。
ただ、問題として残るのは、どうも蕎麦の防腐剤なのか酸味が若干出てくるので、それがとんこつスープと反目してしまうこと。あと、さっきまで冷蔵庫に入っていた流水麺をそのまま投入してしまったので、全体に冷めまくってしまったこと。結果的にこの2点の問題で相当マイナスポイントが加算されてしまった。
美味いか?と言われると、回答に困るが「まずい!」とは言いたくない、むしろ何か長所を見つけてあげて、それを伸ばしていくように育んでいきたい・・・そんな気にさせられてしまった。
おい、このコーナーの主旨から離れてきていないか、今回は。ネタやってるんじゃないんだから。
・・・すいません、次からは通常モードに戻ります。
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