2003年08月13日
【店舗数:---】【そば食:259】
岡山県某所
もりそば

昨年末、年越し蕎麦を打った際の蕎麦粉がまだ実家に残っていた。冷凍保存されていたのだが、いい加減半年も経つと蕎麦の風味が消し飛んでしまう。かといって、捨てるのももったいない。
「冷蔵庫の邪魔だから、早く何とかして欲しいんだけど」と母親に言われた。
だったら、蕎麦打ちしておきますか。
そんな事で、軽い気持ちでそば打ちを引き受けた。こね鉢ほか、そば打ち道具は実家に置きっぱなしなので、その気になればすぐに取りかかることができる。
今回は、「在庫一掃処分セール」ということで過去に経験のない、蕎麦粉500g+割粉200gで挑戦。

年越し蕎麦の場合は、12月中旬に蕎麦粉を発注して、お金を払って・・・という段取りを踏みながら「よーし今年も打つぞ、旨いもの作るぞ」と気合いが入っていくのだが、今回は唐突だったために気合いが足りない。ゆえに、作業が雑ったらありゃしない。
今までは慎重に霧吹きを使いながら加水していたのに、今回は計量カップから水をだばーと注ぎ込む乱暴っぷり。
おかげで、水分量を間違えてしまいややゆるめの玉になってしまった。

生地を伸ばす。
生地がやわらかいので、どんどん延びる。延びる。・・・おい、延びすぎだ。どこまで行く気だ。
机からはみ出てしまった。なんとかそーっと生地をひっぱって場所を移動させようとするが、柔らかい生地である上に薄いので、どうにも動かない。逆に、しわが寄ってしまった。
角だしは断念。それどころじゃない、生地としての体裁を保つのがやっとだ、これだと。

慎重に慎重に、生地をたたんでいく。
できあがったのはこれだが・・・あー、いびつな形になってしまった。折り畳んだ下の生地の厚みが透けて見えるが、相当生地を無駄にしていることがわかる。

麺切りに移行したが、ここでも大苦戦。
まな板、反ってるやないですか。
わずかに反り返っているまな板上で麺を切るため、麺きり包丁が完全に麺を切り刻むことができない。おかげで、麺が太くなるわ、切れ目を入れただけで切断できていない麺が大量発生するわでもうぼろぼろ。

麺切り完了。
いやー、蕎麦ってナメたらあかんですね。
前回、年越し蕎麦打ちが予想以上の成功だったために、油断しておりましたぁ。
うどんみたいになってしまった。

ゆであげてみたら、案の定ぶつぶつ麺がちぎれてしまった。「そばを手繰る」というよりも、御飯を食べるように箸ですくう、という感じ。
味は、蕎麦粉の質が良いためにまあ蕎麦の味、香りとも若干はする悪くないものだったが、やっぱり水っぽくなってしまっていてせっかくの味が台無し。
早々に家族全員に「今日はめんつゆにわさび入れたりネギを入れても、何も言わないから!好きにじゃんじゃん入れてください」とギブアップ宣言してしまった。
もう一度言います、蕎麦ってナメたらあかんですね。
次は、まな板を新しいのに取り替えて挑戦します。(モノのせいにするんかい!)
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