手打蕎麦 ぐらの(06)

2004年07月04日
【店舗数:—】【そば食:303】
埼玉県入間郡大井町

椀かき、青豆ふわふわ豆腐、ナスからみ大根そば、清酒(織星、百楽門)

このお店は、いつも駐車場が混雑しているイメージがある。おかでん自身はお酒が飲みたいがために車は使っていないため、関係はないものの繁盛しているなあ、と毎度感心させられる。

店内の客席はまだ余裕があった。改めて広い店内だと感心させられる。今日もそんな中を店員さんが右へ左へと走り回っていた。通りすがりに「いらっしゃいませ」ではなく、「こんばんは」と挨拶される。 馴染んできたなあ、僕も。

今回のテーマは、「前回訪問時に食べたそばがきの食感は、アレで正解だったのか検証」という事になっていた。店には悪いが、「紙粘土食ってるみたい」と形容されてしまった、あのそばがきだ。

今回は自分でかき回してみよう、ということで椀がきをセレクト。えいやえいやとそば湯を注ぎつつ、そば粉をこねくり回す。この時点でいい香りが立ちこめるので、ついつい猫背になってくんかくんか、と臭いをかいでしまう。あまり見た目が良くない格好だからやめとけ。

で、お手製そばがきを食べてみたのだが、全然紙粘土っぽくなかった。キシキシ感がなく、ねっとりとした食感。このあたり、自分のお好みの食感を作れるのが、椀がきの楽しさだ。「これぞ俺の求めていた堅さ!」をぜひ みんなには追求してもらいたいものだ。

って誰に言ってるんだよ。

七夕が近いからか、埼玉の銘酒「織星」が用意されていた。以前訪問時に頂いたお酒で、絶賛したわけだが今回も相変わらず美味かった。今度ネット酒屋で探して、自宅用として発注しておこう。

そばは、今回は夏の特別メニューということでナスからみ大根そばを頂くことにした。1,200円なり。ぶっかけそばの具として、茄子の天ぷらと辛味大根が添えられたもの・・・いや、すいません、「添える」なんて表現は正しくないですね、上を覆い尽くすような形でトッピングされたそばだった。茄子は2本使っていて、半分ずつに縦割にしたなすが、切れ目を入れられてドラキュラのマントみたいに広がっていた。その上に、ピンクがかった辛味大根がどかん、と遠慮無く盛りつけられていた。むぅ、具だけでお酒がいっぱい飲めるぞ。ただし、お酒を飲み終わる頃には麺がのびのびになってるがな。

頂く。すすり上げる、というよりこうなれば「食べる」だ。

そもそも、天ぷらのごま油の味と、辛味大根の辛さが強いインパクトをもっているため、蕎麦の味も香りもわかりゃしない。こうなったら、別に美味い蕎麦である必要はないような気がする。「蕎麦風のインチキ麺」でも、食感さえしっかりしていれば全然問題ないような。料理としてはおいしいんだけど、なんか蕎麦が勿体ない。特に、辛味大根が「おらおらおらー」と我が物顔で舌の味蕾を占領してしまうやんちゃっぷり。蕎麦のはかない味なんて、気後れしちゃって味蕾に味を届ける前に、喉を通り過ぎちゃった。

そんなシャイなお前が、好きだー

と一人心の中で絶叫しつつ、そうは言いつつも辛味大根の鋭い辛さも好きだーと叫んで、結局二股かける優柔不断男に成り下がってしまった7月の夜。

この日は、「そば湯をゆっくりと満喫するために早めに蕎麦を食べる」という事を実施していた。ラストオーダーまであと10分。よし、まだ十分時間があるぞ。ずずず。ああ、いいですなあ。

そば湯でくつろいでいたら、店員さんが気を利かせてそば湯のお代わりを湯桶ごと持ってきてくれた。そば湯スキーとして認識されているのだろうか、僕。ま、正解なのだが。

この日は、21時のラストオーダーまでお客さんが次々とやってきていた。心なしか、若いカップルが多い。しかも、立ち振る舞いや会話から「初めてこのお店にやって来ました」と伺える人が多い。ワカモノ向けの雑誌に紹介されたのだろうか。

蕎麦喰い人種に紹介されたから・・・いや、アワレみ隊OnTheWebは、少なくともそんなカップルでウキウキラッキーハッピー♪な人たちが読むようなサイトじゃないので、関係ないと思う。

いずれ、ネタとして「東京walker」のお店紹介記事風、蕎麦喰い人種を書いてみるのは面白そうだな。検討課題として考慮しておこう。