京橋 恵み屋 本店(04)

2004年09月01日
【店舗数:—】【そば食:316】
東京都中央区京橋

十割恵みもり大盛り

銀座の居酒屋で宴会があった。刺身の舟盛りとか、蟹とか大変結構なお料理をごちそうになったわけだが、大皿料理というのはどうしてもおなかがいっぱいにならないものだ。食べよう、食べようと思っていても、皿まで手が届かないので面倒臭くなって食べそびれる。おかでんは入り口側の末席に座る習性があるため、当然テーブルの端に位置することになり、「大皿に手が届かない」傾向はより強くなる。困ったもんだ。

ということで、宴もたけなわ、楽しく終了したのは良かったのだが、胃袋だけは楽しくなかった。いまいち、おなかが空いているのである。隣に座っていた人も同意見であり、何だ腹ぺこキッズが二人いるじゃーんと意気投合。どこかに繰り出すことにした。

京橋恵み屋

どこか・・・そうだ、ここから徒歩1分で、があるぞ。夜は立ち飲み屋になっているはずだけど、蕎麦も扱っているはず。行ってみよう。

二次会に行こうとする人たちと別れ、京橋恵み屋へ。店の中に入ると、お昼時以上にキュウキュウに詰め込まれたお客でいっぱいだった。満員電車の車内、といっても過言ではない密集地帯。みんな、お酒飲んでご機嫌だ。

厨房をみると、昼間も働いているご主人が夜になっても頑張っていた。倒れるんじゃないか?無理をなさらずに。そして、奥では昼間見かけないバイト君と思しき人が働いていた。何やら揚げ物をしている。ああそうか、ここってフライヤーも完備されていたんだ。昼飯時には、天ぷらそばを提供していないので、てっきりフライヤーは無いのかと思っていた。

お客さんは昼間蕎麦を食っているのとは姿勢が違う。蕎麦喰いの姿勢は、カウンタに向かってずるずると蕎麦を手繰っている。カウンタに並行な位置関係だ。しかし、居酒屋モードになると、カウンタに直角に体を向けて、人間同士が会話をはじめることになる。当然、「一人当たりに必要となる床面積」が増えることになり、ますます狭くなってしまうわけだ。

でも恐らく、店舗の床面積あたりの収益は、このお店は相当ヨロシイんじゃないだろうか。何しろ、1平米あたり、二人は立っているような状況であり、そのお客が一人1000円払ったとすれば結構な収益になる。頑張れ、京橋恵み屋。

お酒のつまみは、狭い厨房からくる制約と立ち飲みという店の性質上、シンプルなものが多かった。お客さんの多くが、ウィンナーの天ぷらを食べていた。うん、美味そうだ。でも、今日は蕎麦を食べに来たので、お酒と酒肴は無視。

大盛りの蕎麦

蕎麦をすする。相変わらず美味い。この季節でも、きっちりと蕎麦の風味が残っているのはすてきだ。やや堅めで、ボソボソした感じも空腹の自分にとっては心地よい。

ただなあ、やっぱりつゆはどうにかした方がいいと思う。蕎麦の美味さが殺されてしまう。それだけが、残念。

十分満喫しました。どうもごちそうさまでした。いつでもふらりと立ち寄れる、気軽なおいしい蕎麦屋があるってのはありがたいことだ。今後もちょくちょく寄ることになるだろう。

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