今むらそば 本店

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2005年02月24日
【店舗数:182】【そば食:336】
長野県長野市西後町

さくらとじそば

今むらそば

長野市街蕎麦屋行脚、三軒目でもうやめておこうと思ったが、まだ現地入りするバスの時間まで余裕があった。あと、三枚も立て続けに冷たいお蕎麦を食べたら、いい加減体が芯から寒くなってしまった。

これはいかん。温かい蕎麦を食べて、暖をとらねば。

いささか強引な展開だが、もう一軒行くことにした。これから10日間、恐らくストイックな生活を強いられるはずであり、ここで「娑婆の空気の吸い納め」をしておかないといけない、という変な逼迫感が背中を押した。

最後となる四軒目は、「今むらそば」というお店だ。長野味本では、蕎麦の項目でトップに紹介されている。掲載順に意味があるのかどうかは分からないが、何やら有名なお店であるのは事実らしい。

あ、今長野味本を読み返して気づいた。同一市長村内で複数の店舗がある場合は、あいうえお順に掲載しているらしい。じゃあ、やっぱりトップに掲載されているのって意味が無かったか。

それはともかく、このお店も老舗らしい。創業明治32年。ふーん。

ま、歴史はあまり興味ないのだが、このお店は「九一そば」が名物だという。一般の蕎麦は小麦粉2,蕎麦粉8の二八で打つのが普通なので、このお店の場合は小麦粉9、蕎麦粉1で・・・んなわけ、ないよな。逆だ、蕎麦粉9で小麦粉1で打っているということか。生粉打ちの風味と、二八の喉ごしのおいしいとこどりをしようというわけだろうか。

美味いかどうかはこれから確認するとしても、立地条件と店構えを見てちょっと躊躇したのは紛れもない事実。お店は中央通りに面していて、店はナマコ壁の蔵作りちっくなデザイン。大きなサンプルケースも店の前にででーんと用意し、道行くお客さんの目を惹こうとしている。・・・典型的な観光客向け蕎麦屋の風情だ。

クイチそば

サンプルを見ると、「クイチそば」という名前で商標登録しているらしい。何もそんなもの登録しなくても・・・と思うのだが。しかもカタカナかい。なんだか、ライチみたいな果物が練り込んである新手の蕎麦っていう印象を受ける。

多分、漢字で「九一そば」と登録しようとしたら、特許庁から「それは普遍的すぎる名前なので商標登録は駄目っす」と拒絶されたんじゃないか。だから、カタカナで「クイチそば」にした、と。あくまでも推測に過ぎないが。

店内

お品書きを見ていて気づいたのだが、1000円の「御前せいろ」と600円の普通の蕎麦があるらしい。どっちが美味いんだ。やっぱり高い方が美味いのだろうか。

なんだか、舌切りすずめで「大きなつづらと小さなつづら、どちらをおみやげに持って帰りますか?」と聞かれているような心境になってしまった。

・・・やっぱり、1000円の方はクイチで、600円の方はクイチじゃないんだろうか?ニハチだったりするんだろうか?あれこれ考える。

しかし、考えたところで導きだされた結論は全然違うものだった。「もう、もりそばはイヤだ」。いい加減、三軒たて続けにもりそばは飽きてきた。最後は違うものを食べたい。結局、「さくらとじそば」920円なりをオーダー。説明書きによると、馬のすじ肉を玉子でとじた蕎麦だという。なるほどー、長野ならではの蕎麦ではないか。桜肉は好きなので、非常にそそられた。

さくらとじそば

待つことしばし、出てきたさくらとじそばはこちら。

もりそばの横に、「柳川風なつゆ」が待ちかまえているタイプの蕎麦だった。鴨せいろならぬ、馬せいろという訳だ。かっこいー、馬せいろ、か。

クイチそば

まずは蕎麦だけですすってみたが、特に何も印象がなかったので、早速蕎麦をつゆにざんぶとつけこんで、馬の調教にとりかかった。このようなじゃじゃ馬は高度な技術がないと乗りこなせないのである。な、わけはないのである。

馬のすじ肉

ははー、これが馬のすじ肉ですか。なんかもっとコリコリしているかと思ったが、案外普通だった。こってりした味に仕上がっているため、一時的にちょろっと浸しただけの蕎麦がなんだか浮いた印象がある。これは、もともと「あたたかい蕎麦」として、最初からつゆの中に蕎麦が入っていた方がいいかもしれない。

添えられていた八幡屋礒五郎の七味をぱらぱらかけると辛みがぱしっと頬をビンタする。うん、信州の料理は七味と相性が合う。ってホントですか。今思いつきで言いましたねアナタ。

んー、以上。あんまり記憶に残ってないです、ここの蕎麦。そういえば、ここで出された蕎麦はクイチだったのかなあ、ニハチだったのかなあ。



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