2005年11月24日
【店舗数:203】【そば食:365】
埼玉県川口市西川口
ざるそば、カツカレー
寝過ごしたァァァ。
目が覚めた時は京浜東北線が西川口駅のプラットフォームに滑り込もうとしていた。あー、今から折り返して、本来の駅で電車に乗り換えて、ってやってるととてもじゃないが終電に間に合わない。
まあ、いいか。西川口でタクシーを拾って帰ろう。
数千円の出費を覚悟し、駅の改札口を出る。出費の痛さよりも、寝過ごした事による精神的ダメージと、「早く家に帰って眠りたい」という欲求の方が強く、・・・というより、酔っぱらって頭がさえないというのがもっとも強いのだが・・・もうどうにでもして、状態。
そんな状態でタクシー乗り場にふらふらとたどり着くと、薄暗いロータリーの先にはなにやら明るく輝く飲食店の看板が。
「天亀そば」
・・・いや、やめとけ。今日はこれ以上散財しちゃ、だめだ。そもそも、既に夜の12時だぞ。今から食べてどうする。
・・・ごくり。
気持ちを落ち着けるため、なぜかお店のあるブロックを一回り、ぐるっと散歩する。
おかでんを観察する上で必ず登場するシチュエーションだ。初めて入るお店、もしくは入店しようかどうしようか悩んでいるお店の場合、必ずそのお店の周囲をぐるぐると歩くという変な癖がある。
で、「ぐるっとお店の周りを回ってきた結果、やっぱりやめた」という事はほとんどなく、結局頭の冷却期間を設けた意味空しく、そのままお店に吸い込まれるのであった。今回も、そう。
だってー、精神的ダメージをやさしくいたわってくれるような感じだったんですもの。
だからって、これはないでしょうこれは。
あ、いや、その。返す言葉がないです。
そもそも、蕎麦はどうした?
蕎麦、この後に出てきます。
はあ?カレーライス食べたあとに蕎麦も食べるの?食べ過ぎでしょ。
ええ、酔っぱらった勢いというかなんというか。ちなみに、このカレー、カツカレーなんです。
えーっ!?
蕎麦屋のカレーのまったり感を久々に味わいながらまっていたら、蕎麦が出てきた。このお店、「生そば使用」という表現がお店のあちこちで使われているのだが、なるほど確かに生めんを使っていた。そのため、注文してから出てくるまでに数分の時間を要した。隣のおっちゃんが天ぷらそばを注文していたが、そちらは通常の立ち食い蕎麦屋と同じゆで置きの麺を使っていた。こっちは所要時間20秒足らず。早い早い。
へぇー、24時間営業の駅前のざっくばらんとした立ち食い蕎麦屋でも生麺を使うようになったんだねぇ、と感心する。ちなみにお値段、ざるそば330円。
もりそば230円、大もりそば350円、特もりそば450円と非常に廉価な価格設定だ。生そばとはいえ、値段は据え置きということらしい。ちなみに、もりそば230円を頼まないで、今回ざるそば330円(なんと海苔だけで100円増し)を選んだのは、単に酔っぱらっていたから。メニューで最初に目についたざるそばのボタンをぽちっと押した、ただそれだけの事だ。
味の方は、さすがに生からゆでただけあって、立ち食いそば独特の「ぶよぶよした謎の食物」という感じはしなかった。ぴしっと筋の通った歯ごたえで、悪くない印象だった。タクシー帰りの切なさを慰めるには、まあ良かったんではないかと。ただし、体重という観点からは非常によろしくない結果になってしまったわけだが。
コメント