蕎麦 はなふさ

2009年06月23日
【店舗数:241】【そば食:423】
長野県北佐久郡軽井沢町

せいろ

緑のトンネルを抜ける

この日二軒目に訪れたのは、「はなふさ」というお店。国道18号バイパスの塩沢交差点を曲がって中軽井沢方面に向かう途中にある。高速道路経由で浅間山や北軽井沢に用事がある人は、この道を通る事が多いはずだ。そんな主要道ではあるが、道の両脇は緑のトンネルになっており、とても快適。アップダウンが少ない土地でもあるので、ぜひ自転車でうろちょろしてみたいものだ。

はなふさ外観

目指す「はなふさ」はそんな通り沿いにある。とはいっても、看板なんぞ無いに等しい状態なので素通り注意だ。おかでんもうっかり素通りしかけた。前を走っていた車がちょうどこのお店の駐車場に車を突っ込もうとしたので気がついたくらいだ。目印は、玄関にかかる白い暖簾。

自分も前の車に倣って駐車をしたが、食後になってから気がついたのだが、停めた場所はお隣のお店「無彩庵」の駐車場だった。すいません、勝手によその駐車場に停めちゃってました。帰りに車を出そうと車に近づいたら、「来客だ!」と勘違いした無彩庵の店員さんがニコヤカに店内から飛び出してきた。「すいません、駐車場の場所間違えてました。すぐに動かします」と平身低頭。

この無彩庵、フレンチの名店のナントカとかいう店の姉妹店になるらしく、本店はお隣にある。無彩庵だとランチが3,150円~で、本店にいきゃその倍くらいからの価格帯になっているらしい。雰囲気は良さそうだったので、駐車場を間違えたついでにこちらにも寄ってもいいかな、と思ったのだが、値段を見てやめた。

なお、ニコヤカに店員さんが飛び出てくるくらいこの日は店が暇だったわけだが(オフシーズンの平日だから当然だ)、ハイシーズンになると予約がいっぱいになるというから油断ならない。このお店だってあまり看板類は無いのに。軽井沢にはこういう「ぱっと見は分からないけど、実は名店」ってのがあっちこっちにあるんだろうな。別荘族御用達、ってやつだろうか。

玄関が曇りガラス

外観を派手にできないのは景観条例があるからだろうが、このお店の場合はそれ以上に地味だ。玄関が曇りガラスで、中がさっぱり見えない。しかも、引き戸を開けたら小部屋になっていて、さらに引き戸を開けて店内に入るという二重構造で、初訪問客はちょっとびっくりする。

その「二の間」にあたるところにはベンチが用意されている。・・・待合室、か?ここ、何の気無しに訪れた店だが、行列店なのだろうか。その割には地味すぎる。こんな地味な店が繁盛するとは、情報化社会も発達したもんだと感慨深くなる。

はなふさ店内

店内の様子。

天井が高い建物で、木の梁がしっかりとした古民家風。風、じゃなくて実際の古民家を移築・改築したものかもしれない。4人掛けの席が並ぶので、一人で訪れる時はオフピークを狙わないとちょっと申し訳ないかもしれない。

フローリングの間と三和土の間があり、窓側が三和土になっている。窓は木の枠組みで、そこから外を見るとなんだかほんわりする。アルミサッシなどに慣れてしまった身からすると、この木の枠組みは心安らぐ。

天井が高いので、白熱電球が上からぶら下がっている。「ドンキーコングJr.」みたいにあのぶら下がっている電球を伝ってあっちこっちうろちょろしてみたい。でもやめとけ、多分あの明かりのかさは年代ものだぞ。壊すとしゃれにならんぞ。

せいろ

平日昼前という事もあって、お客は自分の他にもう一組だけ。

せいろ900円を注文する。結構高い、強気の価格設定だ。

このお店は温かい蕎麦が存在せず、冷たい蕎麦のみ、7種類で勝負している。冬になったら凍るんじゃないか?大丈夫か?ああそうか、だから店内には薪ストーブがあるのか。

「暑い夏こそ、冷房をガンガンに効かせて鍋を食べるとうまい」なんて言うけど、それと一緒なのかもしれない。「寒い冬こそ、暖房をガンガンに効かせて冷たくきりっと引き締まった蕎麦を手繰る」と。

ちなみにこのお店、蕎麦よりもおつまみの方がお品書きの先に書かれている。普通、店の看板であり一番売りたいジャンルの料理を先頭に持ってくるものだが、一風変わっている。まさか、「そばみそ 400円」を一番売りたいわけではないよな?

おかでんが確認できたのは「昼のお品書き」だけ。夜になるとまた違った料理が並ぶのかもしれない。「ポテトフライ」とか「ほっけ一夜干し」なんてのが出てきたらどうしよう。いや、どうもしないけど。

お酒は「伯楽星」とか「悠楽」「駿」といった聞き慣れない銘柄。気になるが、車の運転もあるし昼から清酒を飲む気にもならずパス。ああ、老いたなお前。昔だったら、車を数時間駐車場に放置して、そのあたりをジョギングする覚悟で酒に手を出していたのに。

せいろ到着。

・・・味については全く記憶になし。美味かったとは思うが、飛び上がって美味かった記憶は少なくとも無いし、椅子から転げ落ちるほどまずかったという記憶もない。

蕎麦湯

蕎麦湯は、濃厚に作ったもの。やはりこれがあると、食後まったりして大変に後味が良い。別売り50円です、と言われても選ぶだろうな。100円、といわれるとちょっと考えるが。

帰京後、このお店について調べてみたら、絶賛の声がわき上がるほどのお店だった。ピーク時になると行列店になるんだそうだ。なるほど、だから入口のところにベンチがあったのか。ちょっと意外だった。「軽井沢で一番美味い」とまで言う人がいるくらいだ。まじですか。

おかでん訪問時にはそれほど印象がない蕎麦だったので、次回機会があればもう一度食べてみたい。ただ、人がいっぱいでわさわさしている中訪問する気はないので、行くなら今回のような平日にしてみたい。