そば処・しゃぶしゃぶ ふるさと

2010年07月19日
【店舗数:252】【そば食:448】
長野県南佐久郡南牧村野辺山

信州白舞茸天ぷらそば

ふるさと看板

アワレみ隊の天幕合宿のため、海の日三連休は長野県川上村の廻り目平に行ってきた。

アワレみ隊隊員のしぶちょおと2名。少人数だったが、2年ぶりの天幕合宿にあたって荷物の総点検ができてとても有意義だった。

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解散日であるこの日、午前中いっぱいまでキャンプ場で過ごしたり牛乳工場見学したりしていたため、すっかりお昼ご飯を食べ損なった。時刻は14時過ぎ。さてどうしたものか。

清里、野辺山というのは高原のリゾート地として名高いが、案外飲食店が少ない。そもそも、別荘地とはいえ軽井沢や蓼科のような雰囲気はなく、案外静かだ。そんなわけで、遅いお昼ご飯をどうするか、ノーアイディアなまま車を南下させていた。

このまま行くとほうとうのお店「小作」があったなあ、と思いだし、苦笑いする。さすがにこの照りつける太陽の下、あっつあつのほうとうを食べる気にはなれない。別々の車で移動しているしぶちょおに至っては、オープンカーなので今まさに太陽にローストされている最中。これで「ほうとう食べるよー」と、先導しているおかでん車が「小作」の駐車場に入ったら、何を言われることやら。

そんな中、野辺山駅から国道沿いに少々進んだところに「ふるさと」という看板発見。あわててハンドルを切った。

特に蕎麦を食べたかったわけじゃない。そもそも、「幹線沿い」の蕎麦店、しかも観光地の店で美味い店は殆どないというのが持論の蕎麦喰い人種おかでん。ただ、「もういい加減どこでもいいからメシにしようや」というテンションダウンと、お店の出現がドンぴしゃのタイミングだったというだけの事だ。ランチタイムを外し気味の時間でも営業をしていたというのも好都合。店をえり好みしているうちに、どんどんお店が昼営業を終了してしまう時間帯。ここにしよう。

ふるさと 外観

「なぜこの店を?」

とけげんそうな顔をしぶちょおにされた。これまで数軒、蕎麦屋をスルーしてきており、それらが駄目でどうしてここがOKなのか、と。

「看板に『郷土料理』って書いてあるし。もし蕎麦が地雷っぽいなら、郷土料理を食べればいいかなと思って」

で、「郷土料理」の選択肢が「ほうとう」しかなかったら大笑いなのだが。

このあたりの郷土料理って何だ。高原レタスが名産だから、レタスサラダでございます、というのもちょっと昼飯としては物足りなさ過ぎるぞ。青虫じゃないんだから。ああ、そういえば花豆も名産だったっけ。花豆を甘く煮付けた奴・・・うーん、微妙。

あれこれ考えながら、店に入る。そもそもこの時点で蕎麦にあまり期待はしていない。ただ、一服の涼をとるには蕎麦って最適な食べ物ですな。そうめんでは若干物足りなくて心許ないけど、蕎麦なら胃袋が納得してくれそう。

信州蕎麦のゴッド・金子万平氏が信濃毎日新聞に書いているコラムによると、昨秋の蕎麦の収穫は悲惨で、長野全体が蕎麦粉不足になっているらしい。そして、やはり初夏になると蕎麦の味ががくっと落ちたらしい。自家製粉してます、蕎麦の実は低温保存しています、くらいのところでないと、この季節美味い蕎麦なんて難易度高すぎだ。期待する方が酷ってもんだ。

さてこのお店は古民家を移築したものらしい。木造建築としては大きな建物だ。・・・が、きっちりとリフォームされているため、古民家だとは全く気づかなかった。リフォームしすぎだろ。なんでも築200年だとかかんとか。えー。

ふるさと店内

昼下がりということもあって、広い店内に客はまばらに座っていた。

適当に空いている席に座ろうとしたが、そのどこもが下膳されていない食器類が宴の後ですよと鎮座している。このお店は100席あるそうだが、その殆どに食べ終わったままの食器が置いてあるって、一体このお店はどれだけ食器を持っているんだ?すげえ。・・・いや、そこに感心するんじゃなくて、早く片付けなよ店員さん。

われわれが退店するまでの小一時間、店内の様子を見ていたが、結局片付けられないままの席がまだ多数残っていた。このお店、「慢性的な店員不足」というより、「昼下がりのアイドルタイムを使ってぼちぼちピーク時の片付けをしていく」という発想になっているっぽい。閉店までに店が片付けばいいだろ、みたいな。これは斬新な発想だ。「客足にあわあせて店員の数を増やす」んじゃなくて、広い客席と大量の食器でピーク時をのりきり、その後後片付けなどの帳尻合わせは暇な昼下がりにやる、と。頭いいな。

お品書き

お品書きをみると、蕎麦とうどん中心のメニューだ。あれ?表の看板にあった「郷土料理」ってどこへ行った?一応一品料理メニューはあるのだが、板わさとか砂肝は郷土料理じゃないよな、明らかに。

後でこのお店について調べてみたら、昔はもっとメニューが豊富だったらしい。そこからメニューを絞り込んで今に至る。どうやら、「郷土料理」という肩書きは昔の名残らしい。それが目当てだったのに。

「郷土」っぽい料理といえば、「信州白舞茸天ぷら」600円と、「花豆甘煮天ぷら」450円くらいか。むー。

では、蕎麦はどうかというと、おっと、「ご当地名物」と銘打たれている。それは失礼しました、郷土料理=蕎麦、でしたか。しらんかった。こっちがご本尊でしたか。ならばここは蕎麦を食べるしかあるまい。

メニューには、「野辺山もり」「野辺山ざる」・・・と「野辺山●●」という料理名が並んでいる。それとは別に「もり」「ざる」が存在しており、「野辺山」が冠につくほうが200円高い。さすがご当地名物。

「何が違うんだ?これ」

よーくみると、「野辺山」の方は「生わさび付き」と書いてある。おろし金とわさび1本がつくので、自分ですり下ろしてお召し上がりください、ということらしい。生わさび200円は安いといえば安いが、わさび一本を蕎麦一食で使う人なんていないわけであり、はっきり言って不要だ。こういう「わさびの有無」でメニューを分けているのは初めて見た。

豚しゃぶそば

しぶちょおが頼んだ「豚しゃぶそば」900円。

彼ともずいぶん長野の蕎麦屋を食べ歩いたが、普通ぶっかけそばは食べない人だ。おかでん同様、「基本であるもりそば」を食べる。もりそばがお品書きになく、海苔が蕎麦に載っているざるそばが出てきた場合は海苔を避けるくらいの「蕎麦メイン」の人。それが、ぶっかけを頼んでいるということは・・・あまり蕎麦に期待していなかったのだろう。でも、涼をとる昼食である、と割り切ればずるずるっと一気に頂けるぶっかけというのも良いモンですな。

「豚肉が3枚。ノーマルのもりが750円だから、ざっくり豚肉一枚で50円、ってとこか」

なんて独り言を言いながら、蕎麦をすすっていた。

信州白舞茸天ぷらともりそば

こちら、おかでん注文の「もりそば」と「信州白舞茸天ぷら」。

最初のページに「信州白舞茸天ぷら 1,050円」と書かれていて、「うわ、さすが幻の舞茸と言われるだけあって値段たけぇなあ」とあきれていた。しかし、後ろのページに一品料理として同メニューが600円であったので、おおこっちの方が安い、と「もりそば」750円に「信州白舞茸天ぷら」を注文した次第。
注文後、しぶちょおが

「この最初のページに書かれている『信州白舞茸天ぷら』って、舞茸天ぷらがついているもりそばのことだろ」

と指摘して、あれっ、と気がついた。そういや、該当ページの上には「そば・うどん」と表題が記載されている。

「紛らわしいなあ・・・。もり、ざる、と料理名が並んでその次が信州白舞茸天ぷら、ってなってる。信州白舞茸天もり、みたいな名前にしておいてくれればいいのに」

メニュー構成はこうなっている。

ご当地名物
・野辺山 もり
・野辺山 ざる
・野辺山天ざる
・野辺山上天ざる

・もり
・ざる
・信州白舞茸天ぷら
・野菜天ぷら
・海老天ぷら
・天ぷら
・上天ぷら

「野辺山」シリーズのメニューは、天ぷら系のメニューでも「ざる」という記述がある。その流れでこのメニューを読み進めていくと、「信州白舞茸天ぷら」は単品に見えてしまうのだった。

「あちゃー」と落胆するおかでん。「信州白舞茸天ぷらそば」は1,050円。「もり」+「信州白舞茸天ぷら」は1,350円。

しぶちょおはフォローしてくれる。

「一品料理の方が量が多いんじゃないか?多かったらシェアすればいいよ。僕も食べるよ」

で、いざ届けられた舞茸の天ぷらは3きれ。ええと、これはどう解釈すれば。

店員さんに聞いてみる。幸か不幸か、店員さんもこちらのオーダーがうまく伝わっておらず混乱していた。こちらに「この注文で合ってますか?」と聞いてきた。渡りに船だ。

「ええとですね、この舞茸の天ぷらは、一品料理の項目にある600円の品、って事ですか?」
「そうですね」
「では、こいつをこのまま・・・こうやってお盆の上に乗っけて、『信州白舞茸天ぷらそば』にしても、同じ天ぷらですか?」
「そうなります」
「うはあ。注文の仕方次第で舞茸の値段が倍額(300円増)になってしまうのか」
「注文変更しておきますか?」
「あ、いいですか?お願いします・・・」

店員さんの機転で、注文変更。

「セットで買えばお得!」というのは、蕎麦屋でもあるんだな。油断していた。

蕎麦アップ

蕎麦。のっぺりした蕎麦で色気はない。しかし、川上村の地粉を使っているそうだ。

伸びるのが非常に早く、食べているうちにあっという間に団子になってしまった。

白舞茸天ぷら

すったもんだの白舞茸天ぷら。よく考えたら、この天ぷらをどうしても食べたかったわけじゃない。そもそも、おかでんが蕎麦屋で天もりを食べることはあまりない。店に入る前に見た「郷土料理」という言葉が非常に印象に残っており、その欲求を満たすためについつい頼んじゃったしろもの。

フリッターのような衣が特徴。蕎麦屋の天ぷらというのは専門店のそれよりも衣を厚くするのが一般的だが、フリッター的な揚げ方というのはちょっと珍しい。

味は、白いから特に風味が優れているといったこともなく、ああ舞茸ですねという程度。そりゃそうだよなあ、舞茸ってもともとそんなに癖があるキノコではない。過度な期待はいかん。だから、貴重な舞茸とはいえ、これで単品600円を払うというのはちょっとぜいたく。彼女へのバースデーサプライズプレゼントにしてもよいくらいだ。舞茸一本200円なり。

草津温泉界隈の蕎麦屋でよく見かける、舞茸一株をまるっと揚げた天ぷらの方が食いでがあって良いかな、と思った。

本日の結論:キノコ業界の中ではシイタケが異端児なんだよ。あの風味の強さは異常。

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