ダッタン蕎麦 寿庵

2010年10月17日
【店舗数:258】【そば食:454】
栃木県矢板市乙畑

もりそば(合いもり)

Googleマップを写真撮影した上で現地へ

わかりにくい道を進む

今回の蕎麦食べ歩きは、手元にある一冊のガイド本を信用しきっている。矢板界隈の蕎麦店を総ざらいしようという試み。もともと、喜連川温泉というさくら市にある温泉に行きたいと思っていて、それに蕎麦がドッキングした企画となっている。

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二軒目のお店は、「寿(ことぶき)庵」というお店。何の気無しに地図で調べてみたら、えらく脇道にあるぞオイ、という立地。カーナビが壊れて使えない状態であり、道に迷わないか心配だ。そのため、Googleマップの地図をデジカメで何枚も撮影。縮尺違いの地図を連続して保存しておいて、目的地に近づくたびに写真を見直すという事をやる羽目になった。

※後注:この時点ではスマホという概念はまだなかったため、このような面倒な事をやっている。

蕎麦店を巡る旅をしていると、仙人くらいしか客がいないんじゃないか、というくらい山奥だったり林の中だったり、とんでもない変なところにあるお店に出会う。でもそういう時でもカーナビ一発でどうにかなるんだから、便利といえば便利。とはいえ、宝探し感は薄れる。

そんな中、ナビを一切使わない俺様って逆にかっこいいいいいい、と勝手に思い込むことにする。一度道をロストしてしまうと、最悪東西南北を見失ってしまい迷走してしまうので注意が必要だ。

とはいえ、こんな路地にある店だから、せめて県道からの分岐点で看板くらい出ているだろう・・・と高をくくっていたら、本当になんにもなくてびっくり。おい、客は地元民だけなのか?

不安になりながらも先に進む。

寿庵

寿庵。一応店の前には看板があったが、いくらなんでもこれはすごすぎる立地条件。山奥の店だったら確信犯的な臭いを感じるが、あまりにナチュラルに、地味に住宅がぽつぽつ、あとは畑とか田んぼとか、という場所にお店があるのでびっくりだ。これ、ガイド本にでも載っていないと絶対に客はこないぞ?地元民、といっても数は知れているし。

立地の微妙さにシビレつつも店に入る。あ、このお店、ダッタンそばが売りなのか。

きゅうすがごつい

店内はタンポポコーヒーが売られていたり、いろいろな凝った器が飾られていたり、ちょっと風変わり。蕎麦屋の体、というより喫茶店の体だ。
お茶が出されるが、ポットの作りも独特。猛烈にがさがさして、どこかから発掘された土器のようだ。さわり心地がよく、これはこれで素敵。

一人でもポットでお茶が供され、心ゆくまでお茶を楽しめる。なお、お茶はそば茶ではなくほうじ茶だった。なぜダッタン蕎麦茶にしなかったのだろう?

お品書き

メニューは至ってシンプル。それぞれのメニューに「北海道」と「ダッタン」がある。おそらく「北海道産蕎麦粉を使った蕎麦」と「ダッタン蕎麦を使った蕎麦」の二通りあるのだろう。

サラダそばとか薬膳ダッタンミニコースも気になるが、それよりも「北海道」と「ダッタン」の違いが気になる。ここは大人しく「もりそば」を、北海道とダッタン両方注文することにしよう。

その旨店員さんに伝えると、「合いもりができますけど」と言われた。ナイス!整いました、合い盛りでいこう。

合い盛りとは、二種類の蕎麦が一つの器の中で呉越同舟しているもの。もちろんごちゃ混ぜになっっているわけではなく、うずたかい蕎麦の山が二つある。ごちゃ混ぜはいかん、それだと何がなんだかわからないぞ。

もりそば合い盛り

もりそば合い盛りアップ

もりそば合い盛り、630円。

値段の割にやたらと量が多くて素敵。合い盛りはお品書きになかったので、これが一体いくらするのかお会計をするまで分からなかった。だから、これは合い盛りを頼んだ人むけのボリュームなのだろうか?と考えてしまったくらいだ。豆の小鉢もついてるし。

徳利が二つあって不思議だったが、片方を持ってびっくり。あちち、これ、蕎麦湯だ。蕎麦湯が蕎麦と一緒のお盆で、何食わぬ顔して徳利に入って出てきたのははじめて見た。やあ君の出番はまだもうちょっと先だ。しばらくおとなしくしておいてくれたまえ。

「北海道」の方は既に若干ぱさついて麺同士がひっつき気味だったが、ダッタン蕎麦は最後までするりするり。このあたり、蕎麦の性質の違いがよく伺える。

ダッタン蕎麦は苦い、というのが相場だが、このお店は食べやすいダッタン蕎麦を指向しているそうだ。でもその結果として蕎麦のインパクトがかけ、特に驚きも興奮も感動もないまま食べ終わってしまった。あれれ。

やっぱり、ダッタン蕎麦って主役ではないと思うのですよ。更科蕎麦がメインを張らず、お品書きでは名脇役を演じているのと一緒。だからこそ、ダッタン蕎麦って癖があっても良いと思う。その点では、ここの蕎麦はインパクト不足ではあった。

ダッタン蕎麦はルチンの量が多く、健康に良い・・・とよく言われるが、そもそも蕎麦食自体が健康に良いんだし、これ以上「ダッタン蕎麦を食べる動機付け」って必要なんかね。よくわからん。

最近じゃ、ルチン強化版のノーマル蕎麦も出てきているし(サンルチンetc)、ダッタン蕎麦の立場が危うくなるかもしれん。

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