七滝茶屋

2011年02月12日
【店舗数:270】【そば食:470】
静岡県賀茂郡河津町

いちごパフェ、わさびざるそば

七滝茶屋

アワレみ隊の企画で伊豆半島を訪れていた。外は大雪。伊豆半島の主要道路が次々と通行止めになったりチェーン規制が敷かれ、交通網は大混乱。

そんな中、とりあえず昼ご飯を食べよう、と立ち寄ったのが「七滝(ななだる)茶屋」。

本当は大滝温泉・天城荘の「全部で28ある風呂」に立ち寄り湯して、スタンプラリー的に全部の湯船を制圧!となるはずだった。しかしこの雪じゃ、広大な敷地内の湯船をハシゴするには難あり。それよりも、風呂に暢気に入っていたら通行止め区間が増えてしまい、身動きがつかなくなりそうでイヤだ。お昼ご飯だけ食べて今晩の宿に向かうことにした。

河津七滝のほとりにある大滝温泉にある、七滝茶屋。特にこれといってこのお店を訪れる理由はなかったのだが、単に駐車場の近くにあったので、という理由でここにした。

イチゴパフェ

ここはもともとイチゴ農家の方が営んでいるお店だそうで、イチゴのデザートが圧倒的に知名度が高いらしい。
1月から5月のイチゴシーズンには、イチゴをふんだんに使ったイチゴパフェがメニューに載り、それ以外の季節は凍らせたイチゴを使ったクラッシュドストロベリーとなる。

苺三昧、という苺デザート3品のメニューもある。

なるほど、確かに店内のテーブルを見渡すと、いたるところでイチゴ祭り開催中となっていた。みんなイチゴを頼んでいる。

そういうお店に敬意を払い、イチゴパフェを食べてみた。うむ、うまし。

わさびざるそば
わさびざるそばアップ

そんなお店なので、蕎麦がメニューに載っていたけど超絶期待、というわけにはいかなかった。観光客向けのお店なので、拘りの趣味蕎麦が出てくるとは思えない。
メニューには「天城ざるそば 840円」と「わさびざるそば 840円」と二種類の蕎麦が載っていた。初訪問のお店であれば、スタンダードな「天城ざるそば」を頼むべきなのだろう。しかし、味には期待していないので、せっかくだからイロモノ系、といったら失礼だが、「わさびざるそば」を頼んでみることにした。伊豆半島といえばやっぱりわさびの産地だよね!なんて言いながら。

わさびが練り込まれているなら、薬味いらずだね!なんなら、ネギも練り込んだらどうだろう、なんて思うが、むちゃ苦茶だ。やめとけ。究極的には、つゆまで練り込んでしまい、麺だけで完結してしまう魔法のような蕎麦も考えられるが、キワモノもいいところだ。

出てきたわさびざるそばは、その名の通り緑色の麺だった。かんだやぶそばの麺も緑だが、あちらは渋い色をしている。一方こちらの緑色は、明るく華やかな色。ほうれん草を練り込んだパスタよりも色が明るく、薄い。

正直、あんまり美味そうな色ではない。あっ、言っちゃった。初対面の蕎麦なのに、なんて失礼な事を。いやね、なんだかこう・・・この色を見ると、生クリームとか乗っかっているのを想像してしまうんだわ。何でだろう。

しばらく思案して、気がついた。あっ、名古屋の「喫茶マウンテン」で出てくる「甘口小倉抹茶スパ」を思い出したんだ、と。あれも麺は緑色。

食べてみる。

うほぉい、確かに看板倒れじゃないな。わさびの味がする。でも、すり下ろしたわさびとは根本的に違う、「わさび風味」。なるほど、これはわさび茶漬けやわさびふりかけの味、と形容するのがぴったりだ。

わさびそばにわさびをON

店の人が、「わさびをすり下ろして蕎麦の上に載せて食べるとおいしいです」と言っていたっけ。それを試してみよう。

ちゃんとわさびが一本、自分ですり下ろす用に蕎麦に添えられているのが「さすが伊豆」」だと思う。

それにしてもわさびそばにわさびをonするとは。ダブルわさびだな。それじゃ面白くないので、僕は練りからしでここは一つ。

ここは一つ、って何だよ。

言われるままにわさびをonしてみる。

食べてみる。

わさび。以上。

あれれ。思ったより普通。何で?何で?

この蕎麦、「蕎麦粉」の風味は全くないのだった。同席していたばばろあいわく、「ひやむぎ」。もちろん、変わり蕎麦というものはそんなものなのだろうが、この蕎麦喰い人種始まって以来数百食、ほとんど(ひょっとしたら全く?)変わり蕎麦を食べていないおかでんにとってはこの蕎麦の善し悪しを語ることができぬ。ただ一つ言えるのは、「わさびそばonすりたてのわさび」は、わさび総力戦の様相を呈しており、味の一方通行だったということ。エクセレントではなかった。

温かき揚げそば

こちらは同行者が食べていた温かき揚げそば(1,050円)。

1,000円を超えるお値段ながら、天ぷらがあれこれ載っているのは素敵。

蕎麦を味見させてもらったが、こちらの蕎麦はおそらく「天城ざるそば」に使われている麺なのだろう、全然風味が違うものだった。天城ざるそばはわざとらしいまでに蕎麦っぽい味と舌の上に残るざらつき感で、こっちの方がおかでんの口には合った。

今回は「敢えてイロモノ(返す返す、お店の人には申し訳ない形容詞。許して)に手を出してみる」事をやってみたわけで、これはこれで楽しい蕎麦食だった。

多分、「わさびそば?いや、普通のでいいです」って尻込みしていたら、後々に「あのわさびそばって美味かったのかなあ」と気になっていたはずだ。だから、今回食べておいて正解だったと思う。

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