そばきり酒房 すだ金

2011年06月04日
【店舗数:282】【そば食:483】
群馬県伊勢崎市太田町

すずしろ

すだ金

 「楓」の近くにもう一軒蕎麦屋があるということなので、行って見ることにした。名前は「すだ金」。店主の名前が「須田金太郎」さんだったりするのだろうか。

例のごとくカーナビ無しドライブなので、ここでもお店探しに難航する難航する。おおよその場所にたどり着いたものの、店が発見できないので、路地裏までぐいぐいと車を突っ込んで探す羽目になった。それでも見つからない。

改めて、このお店を紹介している本を確認してみる。個室のお座敷席がある、とかまるでバーのようなカウンター席があるようだ。そんなお店が住宅地の路地を分け入ったところにあるとは思えない。どう考えても表通りだ。

そんなわけで、再度慎重に探す。まるでさおだけ屋が町中を練り歩くかのようにゆっくりと。

・・・あった!なんじゃありゃー。確かに「営業中」ののぼりは出ているものの、蕎麦屋らしきサインは一切ない外観。確かに、民家とは明らかに違う建物だし、建物手前の10台駐められる駐車場は満杯だし、何かのお店であることは分かるけど、これは「ここら辺に蕎麦屋があるはずだ」という確信でもって捜査しないと見つからないって。

いや、びっくりした。こんなパターンのお店との出会いもあるんだな。これまでは「へんぴなところ」の蕎麦屋ばっかりだったけど、今回は「へんぴじゃないけど、カメレオン状態でわかりにくいお店」。

わかりにくい入り口

お店からの挑戦状はまだ続く。入口から中に入ると、そこは下駄箱。その先なのだが、障子が二つあるのだった。どっちが正解だ?右側の障子のところには何か読めない札がかかっている。左の障子には何も書かれていない。

・・・左の障子を開けてみた。正解。

右の障子を開けていたら、多分帳場に繋がっていたのだと思う。紛らわしい。多分、このトラップで毎日何人もひっかかっていると思う。

このお店、何を狙っているんだ。わかりにくい店の外観、わかりにくい店の入口。きっと、「蕎麦エスパー」の選抜をやっているに違いない。

まるで料亭のようだ
店内は廊下も含めてすべて畳敷き。建物にお金をかけている。

廊下を挟んで右手がお座敷席らしい。個室になっていて、接待なんぞにも使える雰囲気。ただ、おかでんは中をのぞき見していないのでどうなっているのかわからん。ひょっとしたら「健康ランドの大広間」状態になっているかもしれないが。

そして、左手がカウンター席。おかでんは一人で訪れたので、カウンター席に通される。

 カウンター席

カウンター席。カウンター正面には焼酎の瓶がずらずらと並んでいるので、それをぼんやりと眺めながらの食事となる。焼酎以外に、清酒はないのか?と丹念にチェックしてみたが、ものの見事にすべて焼酎だった。ボトルキープされたものかと思ったが、キープした際にぶら下げる名前入りラベルなどが見当たらないので、違うらしい。お花を活けてあるのと同じように、「目を楽しませる」ためのもの・・・なんだろう。あんまり楽しくないけど。

このカウンター席、あくまでも一人や二人でもお食事ができますというだけであり、カウンター越しに料理が運ばれてくることはなかった。背後の廊下から料理が運ばれてきたときは、意表を突かれてびっくりした。てっきり前のカウンターから運ばれてくるものだと思ったから。

ランチセット

ちなみに、せいろ単品は650円。プラス200円であれこれ付くのだからお得だ。ぜいたく御膳なんてなると、天ぷらやら刺身まで付くのだから、本当にぜいたく。でもお値段はこなれているんだからなかなかな企業努力。

いや、でも、平日昼だけでしょ?「金、土、日は除く」って書いてあるし。・・・おかでんも最初はそう思ってました。しかし、隣に座ったお客さん、さらにその隣に座ったお客さんがそばいなりセット頼んでるのを見て、驚くやら嫉妬するやら、ですよ。このお店、週末もサービスランチやっとるぞ!

ぐりとぐら

カウンターのおかでんの目の前、なぜか「ぐりとぐら」の本が置いてあった。

確かにこのお店は子連れのお客さんがいる。個室があるので、子供が騒いでも大丈夫だからだろうか?

その子供が忘れていったものなのか、子供用にお店が用意しているものなのか、謎。

それにしても「ぐりとぐら」、強いな。おかでんが子供の時に愛してやまなかったキャラクターが、30年以上経ってもまだ人気があるとは。おーい、子供たちー、わかるかー?「ぐりとぐら」はネズミなんだよー。おなじネズミといえば、もう分かってるね、「ミッキーマウス」だよー。ミッキーマウスをもう少しリアルにしたものが「ぐりとぐら」だよー。

すずしろ

このお店は料理の数が多い。生粉打ちも用意されている。しかし、ここ最近「お店のデフォルト」である「せいろ(もり)」ばかり食べているので、少しは違ったものを食べたくなった。そこで目に留まったのが、「夏季限定」と書かれた蕎麦。それは二種類あって、「すずしろ」と「梅おろし」。すずしろって何だろう。

聞いてみたら、蕎麦の上に大根などが乗っているものだという。後で知ったのだが、「すずしろ」って大根のむかしの言い方だった。それは面白い。大根の旬って冬だと思うが、敢えて「夏季限定」で出してくるところが気になる。

というわけで、頼んでみた。

すずしろ890円。

すずしろアップ

なるほど、そういうことか。

蕎麦の上に、ツマ状の大根、人参、きゅうり、茗荷、そして刻み海苔。

ぶっかけかと思ったが、つゆにつけて食べる。

確かにこれは夏季限定だ。涼しくなりそうだ。さて、これはぐっちゃぐちゃにかき混ぜて、蕎麦と大根などを混然一体とさせた方が良いのだろうか?ついつい端からひょいひょいと食べたので、あんまり混ざっていない状態で食べてしまった。

面白いのが、これだけ「薬味」になるものが乗っているのに、小皿で別途ネギとわさびが用意されていたこと。ご主人、もう蕎麦猪口の中が大変な事になっちゃってるよ!さらに、サービスできゅうりを塩もみしたものがついているので、目指せ一日三十品目、状態。

楽しい蕎麦だった。お店としてはこういう蕎麦は手間がかかると思うけど、まだまだ可能性はいろいろありそうだ。蕎麦はシンプルにもりそばで食え、という価値観だけでなく、いろいろぐちゃぐちゃ混ぜ込んでできる美味さってのもありそうだ。