石挽手打そば わかお

2011年06月05日
【店舗数:283】【そば食:484】
埼玉県上尾市小敷谷

わかお特製二味そば、季節野菜天ぷら、十割おかわりそば

わかお

今日は埼玉県中南部にある蕎麦屋を巡ってみようと思う。いつも通りGoogleMapの画面をデジカメで何枚も撮影し、何度も何度も机上シミュレーションをやってから出発。

今回は丸山公園のほとりにあるお店、「わかお」を訪問。

丸山公園では花しょうぶ祭りをやっている最中だというのに、そっちに行く暇がないと完全無視を決め込んでいるおかでん。なにせ蕎麦屋の昼営業は14時半(LO14時)というところが多い。食べ歩きをするなら、寄り道なんてしていられない。・・・とキリッとした顔で主張する食い意地張りまくりのおかでんであった。齢37にして、まだ老いず。

いやね、蕎麦食べ歩きをやった翌日に体重が減ってる、なんてのが結構あるわけですよここ最近。昼間に3軒とか4軒蕎麦食べると、夜ご飯があんまりいらないわけ。その結果、体重が減っているのだった。蕎麦ダイエット、だな。蕎麦そのものは決してローカロリーというわけではないのだけど。

花しょうぶ、正直ちょっと惹かれたけど、「えーい、オレ様は毎日が勝負パンツだ。花しょうぶなんてちゃんちゃらおかしい」と却下。でも本当に良かったのかな?若干心残り。

そんな心の葛藤をさせてくれる場所にお店はある。通りから少し砂利道の脇道に入ったところにお店はあるのだが、幟がたくさん立てられており、しかも「営業中」という力強いのぼりもあるのが心強い。ちょっと不安になりそうな立地のお店だけど、これだけのぼりがあれば自信をもってお店の玄関をくぐることができる。

店内

店内別アングル

お店は民家を改築した作りだが、「元・民家」にしてはスペースの使い方が立派すぎるので、蕎麦屋稼業前提でこしらえて民家+蕎麦店(いわゆる「民蕎」)というのが正しそうだ。

お店に訪れたのは11時ちょうどだったので客はいなかったが、30分もすれば続々とお客さんがやってきて席はほぼ埋まってしまった。人気店なんだな。

やっぱりみんな、花しょうぶを見てからこの店にやってきたのだろう。蕎麦だけのためにここまでやってきたおかでんは豚野郎だろうか。いやいや、そんな心配はするな、ここにいる客、みんなそろって豚野郎だ。・・・と誰も得をしない暴言を吐いてみるテスト。

お通し

このお店の面白いのは、お通しが出てくる事だ。

お茶とおしぼりを持ってくるタイミングで、お通しの小皿を持ってきてくれた。玉子焼きと塩もみきゅうり。ちょっとぜいたく感がある。玉子焼きなんて作り置きできるとはいえ、面倒だっただろうに・・・。よくこんなサービスをやるもんだと感心しまくり。

これでこのお店のお品書きに玉子焼きがあったらびっくりだが、さすがに一品料理の欄に表記は無かった。そりゃそうだ、頼む人、いないだろ。

ひょっとしたら、「営業時間中に玉子焼きを注文されたら手間がかかってかなわん。だったら最初から無料のサービスで提供するから、それで許して」という倒錯した合理化とサービス精神のたまものかもしれん。

いずれにせよ、これは「さあ、酒を心行くまで飲み給え」というお店からのエールと解釈してよろしいか。んで、今日は車で訪れておりまするおかでんに対する挑発と受け止めてよろしいか。うぐう、最近蕎麦屋で酒を飲んでないなあ・・・。

二味(ふたあじ)そばと天ぷら

何か一品料理を頼もうと思っていた。そば豆腐350円が気になる。そばの焼き味噌400円も、いい。

しかし、そんな考えをぶっ飛ばしたのが、「季節野菜天ぷら500円」だった。500円?安すぎ。蕎麦屋の天ぷらって、大抵「なんでこんなに高いのか」と嘆きたくなるくらいお値段がよろしい。700円くらいから上はきりがない価格レンジだ。だからおかでんは滅多に天ぷらは頼まない。それだったら蕎麦をもう一枚食べるわ、という発想になるからだ。しかし、だ。このお店、天ぷら500円なんて安いじゃないかこの野郎。

「どうせ量が少ないんでしょ?」と疑ってしまうが、少なくても500円は立派ですよ。量が少なくても値段が高いのが、蕎麦屋の天ぷら盛り合わせなんだから。

というわけで、決まり。並み居るそば関係の一品料理をぶっ飛ばし、季節野菜天ぷらを採用。

あと、メインの蕎麦は「わかお特製二味(ふたあじ)そば」というのを頼んでみた。ふたなり・・・ではない。ふたあじ、だ。これは、辛味大根のつゆと普通のつゆ、両方でお楽しみくださいというものだった。面白い。なんなら辛味大根汁だけにしてその分値段下げてくれ、とむちゃ言いたいくらいだが、普通のもりそばと比べて+150円なんだから我慢しなさい。

二味(ふたあじ)そば1

料理は一度に出てきた。昔から「天せいろ」の類は苦手だ。蕎麦食べているとせっかくの天ぷらが冷えるし、天ぷら食べていると蕎麦がのびる。非常に慌ただしいからだ。

今回はそれに加えて、辛味大根汁まで加わってさあ大変。もぐら叩きゲームをやっている心境で、さあ食べろ。

天ぷらはいんげん、なす、かぼちゃ、舞茸、そしてらっきょう。

らっきょうが天ぷらになっているのは初めて食べた。面白い。天ぷらはおいしいんだが、おかでんが好きなさくっとした食感ではなく衣が重たいタイプだった。軽い食感を求めるなら蕎麦屋ではなく天麩羅屋に行け、ということなのかもしれない。

辛味大根汁はすきっとした辛さ(相当辛い)が心地よい。これは素敵だ。口にして、ワンテンポ遅れてカキーンと辛さが喉の奥に抜ける。蕎麦と合わせてみると、決して蕎麦とは相性が良くないのに、味のコントラストが楽しく、うまい。相性が良くない美味さって何だよ。

店の人からは、「味噌と鰹節を溶かし入れてください、味が薄いようならそばつゆを足してください」と言われていた。味噌と鰹節を入れると、ぐぐっと蕎麦との親和性が高まる。しかし、辛味大根の尖ったパンク精神はなりを潜めるので面白くない。敢えて辛味大根汁には何も入れず、ゴクゴクと飲む感覚で蕎麦を頂きたい。

二味(ふたあじ)そば2

二味(ふたあじ)そば2アップ

つゆが二種類もあるためか、蕎麦が足りなくなってしまった。もっと蕎麦が、蕎麦がいるんだ。そんなわけで、「十割おかわりそば」600円を頼んでみた。このおかおわり蕎麦が十割で600円というのも微妙に手を伸ばしやすい値付けなんだよなあ。二八蕎麦だったら、おかわりが450円。

十割の方がコシが強い。その強いコシを噛み噛みすると香りがにじみ出てくる。ちょっと弾力がありすぎな気がする。個人的にはもう少し柔らかい方が好み。

辛味大根汁じゃない方のもり汁は、蕎麦との相性がとても良くて美味い美味い。蕎麦単体だとちょっとインパクトが弱いと感じるのだが、つゆ(辛味大根汁、もり汁両方)と合わせた時の破壊力は相当なもんですよ、ええ。

蕎麦湯はポットで提供される。このお店、蕎麦茶もポットで提供されるので、ごくごく心置きなく飲める。セルフサービスとは言えるけど、案外こういうのってありがたいもんだ。

蕎麦湯は「なんで?」というくらい美味かった。あれれ。蕎麦そのものよりもこっちの方が美味いような気がするぞ。何でだろう。不思議。

さて、蕎麦食べ歩き一軒目にしておなかいっぱいになってしまった。二軒目以降どうするんだよ、おい。まあいいや、次の店に向けて出発。