2011年06月09日
【店舗数:—】【そば食:487】
東京都目黒区青葉台
温かい鶏つけ汁と外一そば(+アイスコーヒー)
代官山に用事があったので、以前訪れた事がある「Green Cafe 西郷山」を再訪することにした。
前回訪問したとき、「蕎麦が香るぞ!」と興奮した記憶がある。カフェのぶんざいでちょこざいな、という気持ちも相まって、なんだか得した気分でほくほくしたっけ。
季節は移ろいて6月。大きく建物は開け放たれ、開放感あるスペースへと変貌を遂げていた。前回訪れた時は1月だったため、当然のごとく開放感はなく「公民館みたいな建物」と形容されていたのがうそのようだ。
ああ、この開放感なら「Green Cafe」を名乗る価値があるな。
今回も「外一そば」を頼もうと思う。前回おかでんを驚かせた品だ。
正直、当時の驚きを信用していない。何かの勘違いじゃないのか、と。蕎麦の風味なんてのは儚いものだ。体調とか気分で感受性が大きく異なっていてもおかしくない。
つまり、いまだに「カフェで美味い蕎麦なんかが出せるわけがない」と思っているわけだ。すんませんGreenCafe。疑ってます。
単品の外一そばは780円なのだが、前回と同じものを頼むのはあまり芸がないので、200円アップするけど「温かい鶏つけ汁と外一そば」980円を選んでみた。うひゃー、ほぼ1,000円だよ。お前お昼ご飯にどれだけ金かけてるんだよ。
「おそばに+200円でSET”豚ナスカツ丼”」というのも気になったが、どうにもカロリーオーバーになりそうなのでやめた。
届けられました「温かい(以下略)」。
今回もワンドリンクサービスだったので、アイスコーヒーにしておいた。量はサービスとは思えないほどたっぷり。コーヒーいらんから蕎麦を値引いてくれ、と思わず言いたくなるが、それは言いっこなし。
ポタージュスープでも飲むためのような丸いスプーンが添えられているのが気になる。多分これで温かい鶏つけ汁をすくって飲め、ということらしい。カフェですな。そんなもん面倒だ、器を手にとってゴクゴクやればいいじゃないか。・・・と、代官山界隈には似つかわしくないことを思う。
蕎麦を手繰ってみる。うーん、香るぞ、やっぱり。前回の印象は間違っていなかった。鼻の先で感じるような華やかなものではなく、鼻の奥で感じるずーんとした香り。悪く言えば冷凍蕎麦などである蕎麦の香りをもっと上品にした感じ。うーん、たとえが悪いな。悪意はないんだけど。でも、これだけ香るのは大したもんだ。
食感はぼそぼそしていて、やや粉っぽさを感じる。前回「もう少しゆで時間があれば自分好み」と書いたが、今回も同じ。つけ汁にしばらく浸けてから食べるとちょうど良いバランスになった。
鶏つけ汁は、汁の中に鶏のもも肉と葱、胡麻。鶏からいいダシが出るので、この汁がまずかろうはずがない。ただ、平凡に美味いつゆになってしまったので、蕎麦全体が平凡に美味くなってしまったのは惜しい。蕎麦にポテンシャルがあるだけに、頑張れ、つけ汁。
それにしてもこの麺は一体どうやって手に入れているんだろう。お店で打っている訳はないから、どこかから仕入れているのだろう。麺はきれいに切りそろえられているし、長く繋がっている。工業製品だろうか。
相変わらず謎だ。
鶏つけ汁、残さず飲んでしまった。飲んだあとになって、「あ・・・蕎麦湯があるんだった」と気づく。徳利に入っているから忘れてしまっていた。仕方が無いので、蕎麦湯だけの味付け無しで頂いた。ここでも蕎麦の香りがにじみ出ていて、つくづく感心した。
食後、外を眺めながらアイスコーヒーを飲もうとしたら、店員さんが「席を移動されますか?」とテラス席に案内してくれた。食後、外の風にあたりながらのコーヒーブレイクはなかなか優雅なひととき。店員さんの応対がとても良いし、このお店は素敵だと思った。
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