うさぎ庵

2011年06月09日
【店舗数:286】【そば食:488】
東京都板橋区板橋

ルイベ二種盛り、北の野菜天盛り、いなかそば細打ち、サッポロ黒ラベル、生もと純米男山、杜氏鏡

うさぎ庵

滅多に無いことだが早く仕事が終わったので、ときわ台の「蕎香」に行って見ようと思った。おかでんの蕎麦食べ歩きの原点となる店。ここ最近、急ピッチでいろんな店を食べ歩いていたが、なんだか訳が分からなくなってきた。いったんここは諸々のことをリセットし、ニュートラルな立場に戻りたい。だからこそ、「蕎香」で蕎麦屋酒をやろうと思ったわけだ。

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「蕎香」の夜の部は20時まで。18時の定時に仕事を切り上げて突撃しても、到着は閉店30分前くらいだ。せかされながら蕎麦屋酒というのほど冴えないことはないので、今回のように時間に余裕がある時こそ、訪れておきたい。

・・・と思って東武東上線に乗っていたら、ふと気がついた。「蕎香、毎週水曜・木曜が定休日じゃん」と。今日は木曜日、まんまと定休日だった。あちゃー。

慌ててUターンする。とはいえ、せっかく東武東上線に乗り込んだわけだし、転んでもたたでは起きられない。

そこで、以前からちらほらと耳に聞こえていた下板橋の「うさぎ庵」に行ってみる事にした。酒飲んでよし、蕎麦食って良しのお店らしい。ほほーう、おかでん向けじゃないか。本当はもうこれ以上新規店舗開拓をするのはおなかいっぱいなのだが、今回は状況が状況だけにいたしかたない。

お店は下板橋駅から徒歩数分。JR埼京線の板橋駅からでも、都営三田線の新板橋駅からでもほど近い好立地。「こういうところに住めたらいいな」と不動産屋の店頭を物色してみたら、さすがに桁がひとつ違っていたのであえなく断念。中小零細企業勤務で薄給のおかでんではここには住めそうにない。

うさぎ庵店内

気を取り直してお店へ。18時入店ということもあって、客ゼロ。店内はこじんまりとしており、四人がけの席が3つと二人がけの席が2つ。蕎麦打ちのスペースもないらしく、石臼や蕎麦を捏ねるボウルが店の片隅に置いてあったりする。準備中の時間に、客席で蕎麦を打っているのだろう。

ビールと揚げ蕎麦

まずはビールを頼む。ビールは黒ラベルとスーパードライから選べる。580円。値段が微妙なので、大瓶かな?と思ったら中瓶が出てきた。ちょっと高いが、その不満を黙らせるべく揚げ蕎麦が提供されるので文句はない。

この揚げ蕎麦、かさが大きいだけで、突き崩したら量は少なくなるのだろう・・・と思っていたら、とんでもない。これだけでビール1本、いや、1.5本はいける!お店の人、こんなの出したら酒の肴の売上が落ちるんじゃないですか。これを有料にしてもいいくらいですぜ。

メニューがいろいろ

ハイボールがメニューにあるのはご時世ですなあ、と思いながら卓上にあるいろいろなメニューをめくる。しかし酒の肴になるものが全くないので、何事かと思い店員さんに聞いたら、「壁の上にあります」とのこと。おっと、視線を上に向けると、自分のすぐ頭上に酒肴メニューがあったぞ。

紙のメニューにしないのは、季節や仕入れに応じて柔軟にメニューを変えているからだろう。確かに、眺めているとここが蕎麦屋とは思えなくなってくるラインナップ。塩辛が充実していて、他にも本ししゃもをはじめとする魚がいろいろ。ここ、蕎麦もいいけど「ご飯と味噌汁」を用意して定食屋としてやっていっても良いかもしれん。「手打ち蕎麦も食べられる定食屋」って感じで。

板わさ、たまごやきといった蕎麦屋の定番メニューはあるが、なんだかそれら「王道」が場違いな空気すら漂うメニュー構成であったよ。んで、全体的にお値段が安めでうれしい。

ルイベ二種盛り

「ルイベ二種盛り」というのが興味深かったので頼んでみた。750円。粕漬けルイベととノーマルルイベの合い盛り。単品だと380円。

若干シャーベット状になったシャクシャクした食感が、イカのワタをマイルドにしてくれる。うん、これは美味い。ワタのような癖のあるものが苦手な人もこれなら安心・・・でも、口の中で溶けるので、やっぱり苦手な人は苦手だろうけど。ふふふ、また騙されましたね。

いかんなー、まだビール飲んでる最中なんだよな。このルイベだったらビールじゃなくて清酒でしょう。ああ、ビールがじれったい。

ようやく飲み終わって、「生もと純米男山」(650円)を注文。これで一息。

北の野菜天盛り

「北の野菜天盛り」(480円)がやってきましたよ。

480円って一体何。蕎麦屋における天ぷら盛り合わせの中では非常に安い、安すぎる部類。当然出てくる天盛りは2,3品がひょこっと地味に盛られている程度でしょう?と思ったら!奥さん!なんすかこの量は。

こちらが想定していた量の1.5倍、いや、2倍近くのブツが卓上に。えー、これで480円ってあんまりでしょ。

確かに、食材は安いものだ。じゃがいも、ごぼう、にんじん、舞茸。おかでんは、このにんじんが蟹に見えたが、そんなことは100%あり得ない。安い食材とはいえ、このボリュームで商売やるっていうのはすごい。舞茸天ぷらなんて、その気になればそれだけで数百円はとれっぞ。

揚げ加減はサクサクで美味い。「コツのいらない天ぷら粉」を使っているんじゃないかというくらいカリっと揚がっている。「お塩でどうぞ」と塩のみ提供されたが、これ、つゆでも食べたかったな。ごぼうや人参といった根野菜を何本も食べているとだんだん味に飽きてくる。・・・・ああそうか、これって一人で食べるんじゃなくて、二人以上でシェアして食べれば丁度良いのか。やーい、一人で寂しく蕎麦屋酒なんてやってるから途中で味に飽きるんだ。寂しいのぅ。

でも大丈夫、おかでんには清酒があるから。心の友。

・・・と思っていたんだが、案外この日は酒と美味くスウィングできなかった。久々の清酒、久々の蕎麦屋酒ということもあって、飲んで→食べるのテンポがうまくいかない。ビールの感覚で清酒をカーンと飲んで、口の中が苦くなって、つまみ食べて、食べて、口の中が塩っ辛くなって、また清酒をカーンと。清酒で苦くて、つまみで塩辛い。どっちからも嫌われた形になっちゃった。

なんだか途中で気分が滅入ってきた。お店が薄暗い事もあってだと思う。ああ、お店の名誉のために言っておくが、これはお店が悪いのではなく、単におかでんのバイオリズムの問題。今日このお店に行く直前まで、経営分析をあれこれやっていたので、会計用語が頭の中を渦巻いていた。それも気分をいまいち盛り上げられない要因だと思う。惜しい。

結局おかでんはビール舌なんだろう。塩辛系の料理のような渋い料理は口に合いにくい。好きなんだけどね、それで酒飲み続けろ、というのはちょっと。

・・・ああ、そうか。イカのルイベもシェアせず一人で食べてるから途中で飽きてくるんだ。なるほど!今この文章を書いていて気がついた。

煮物

そんなおかでんに助け船。お酒のお代わりで「杜氏鑑」(550円)を頼んだら、サービスです、といって煮物が提供された。これがほんのり温かくてしみじみ美味かった。これで元気出して酒もっと飲めって?いや、それはもう勘弁を。

といいつつ、結局さらに「杜氏鑑」をお代わりしてしまい、都合3合のお酒を飲んでしまった。おい、気分が滅入ってしまったんじゃなかったのかよ。なんやかや言って随分エンジョイしているじゃないかこの野郎。

いなかそば細打ち

酒を飲みながらのおかでんの考え事は、ずっと「シメで何を食べよう?」ということだった。このお店、なんと4種類もの蕎麦を用意しているからだ。

ノーマルの「二・八そば」に始まって、太麺の「田舎そば」、細麺の「いなかそば細打ち」、「手挽きそば」。

手挽きって、店内の片隅にある石臼(電動ではない)、あれを使って本当に挽いてるんか。凄いな。てっきり石臼は飾りかと思った。

と、まあ、このお店のご主人は非常に精力的なのだった。よくやるよと感心しまくる。

悩んだ末、「いなかそば細打ち」を注文。頼んでもいないのにくるみ汁がついてくる田舎蕎麦。

でもこのくるみ汁が甘ったるくなく、さっぱりしていてとてもおいしかった。ホイップしたのか、泡だってクリーミーな食感も楽しい。田舎そばのようなしっかりした風味だからこそよく合う組み合わせ。

このお店は、酒(特に清酒)を飲んで、シメで蕎麦手繰るにはもってこいのお店だ。値段も廉価だし。あっ、でもおかでんの場合、少々飲み過ぎてしまい支払いが4,570円になっちまったけどな。

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