江戸前手打蕎麦 蕎香(36)

2012年09月09日
【店舗数:—】【そば食:506】
東京都板橋区前野町

江戸前天ぷらの盛り合わせ、玉子焼き、トマトのマリネ、そばみそ、もりそば(大盛)、黒ラベル、菊正宗

最近、ローソンストア100の激安蕎麦を立て続けに食べたので、その反動で「蕎麦屋の蕎麦」を食べたい、という気持ちが強くなってしまった。こういうときは、おかでんに蕎麦のうまさ、楽しさを教えてくれた「蕎香」を訪れるのが一番良い。蕎麦に関する基礎を教えてくれたのがこの店だったからだ。電車とバスを乗り継いで現地へと向かう。

ちなみに赤羽駅から出ているときわ台行きバスにのれば、だいたい20分くらいで最寄りのバス停(前野小学校前)に到着する。そこから徒歩数分でお店の前だ。とはいっても、初めて行く人は大抵道に迷ってしまう場所にお店があるので、たどり着くまでちょっぴりハードルが高い。

お店にはそこそこお客さんがいた。多すぎず、少なすぎずといったお客さんの数がなんだかほっとさせられる。落ち着くなあ。

さて、今回もいつもの展開で行くぞ。「いつもの」というのは、瓶ビール飲んで、菊正宗にチェンジして、その間につまみを2~3品頼んで、シメは蕎麦・・・というものだ。毎回変わり映えしない展開だが、このお店に関して言えばそういうド定番で十分に満足している。食べたことがない料理に挑戦、とか全メニュー制覇、なんて気張る必要はなく、いつも通りまったりと飲み食いしたいところ。

壁いっぱいのメニュー

とはいえ、壁一面に張り出されたお品書きの数々はどれも魅力的。揚げ物中心の料理だけど、一体どれを頼んだらよいのか目移りしてかなわん。

瓶ビール(中瓶)

まず最初は瓶ビール(中瓶)からスタート。突出しの揚げ蕎麦は毎度ながらうまい。

天ぷら盛り合わせ

天ぷら盛り合わせを頼んだ。きす、めごち、あなごの3品が盛られている。お値段、1,000円。このお店は300円とか400円とか、安い料理が多く存在するのだけど、こいつは桁が一つ違っている。でも、ついつい頼んじゃった。何しろ、この一週間の間に、野外ビールイベント「豊洲オクトーバーフェスト2012」に2回も顔を出してしまったからだ。そこで「ソーセージ盛り合わせ3,000円」とか、「ビール500mlで1,500円」なんていうハイパーインフレ状態の物価にすっかり馴染んでしまい、4桁のお値段なんて何とも思わなくなってしまったのだった。完全に麻痺だ。

玉子焼き

続いて玉子焼き(400円)到着。でき立ての玉子焼きはとてもおいしい。揚げたての天ぷらも早く食べたいし、かといって玉子焼きも放置できないし、ああうれしい悲鳴であるよ。

玉子焼き、自分で作ると面倒くさいんだよなあ。かといって、スーパーでパック詰めされた玉子焼きは冷え冷えとしてあまりおいしくない。「うまい卵焼きを食べたければ蕎麦屋へ行け。」というのは格言になるだろな。

ここで追加注文。「トマトのマリネ(300円)」というのがあったので、興味がわいた。出てきたのはざく切りにしたトマトに玉ねぎのみじん切りがたっぷりのっけてあり、そこに酢で酸味をつけたもの。シンプルだけど、酸味のおかげで食がすすむ。清酒に合うかどうか不安だったが、全然問題なかった。というか、食が進むおかげで清酒を飲むペースが上がる上がる。あ、すいません、菊正宗、冷でもういっぱいお願いします。

ちなみにこのトマトのマリネだが、既に酔っぱらってきたおかでん、写真を撮ることをすっかり忘れてしまっていた。清酒なんて滅多に飲まないから、酔いが回るのが早いぜ。

そばみそ

あっという間にトマトのマリネを食べてしまったので、清酒の残量とつまみの量との間にミスマッチが起きてしまった。というわけで、値段的に安いそばみそを追加注文してみた。お値段300円だったか、350円だったか忘れた。(酔っているため)

で、このそばみそだが、そもそもこの料理は「ちびちび食べつつ、清酒もちびちび飲む」のに適したものだ。既にこの時点でビール1本、清酒2合飲んでいる状態のおかでん、完全に選択ミスをしてしまった。あー、ちょっと飲みすぎだな。でもすいません、お酒もう一杯ください。

完全にお店を居酒屋扱いにしてる。粋(いき)じゃないね、食べ方・飲み方が。

蕎麦屋におけるお酒のことを「蕎麦前」と言うように、蕎麦を食べる前ちょいっといっぱいひっかける程度なのがカッコいい。飲酒があんまり全面に出てこないのが粋だ。しかしおかでんの場合、蕎麦を食べることが「酒後」になってしまい、「酒がメインで蕎麦がわき役」になってしまっている。ダメだなー。もう蕎麦食べ始めて12年になるけど、いまだにこんなありさま。多分死ぬまで治らないと思う。

そばみそを食べるのはずいぶんずいぶん久しぶりだが、食べてつくづく思った。「あ、こりゃ塩辛いわ」。そりゃそうだ、味噌だもの。うーん。お酒どうしようかなあ。

もりそば

お酒を飲むのはこの辺でやめにして、最後のシメに、ようやくもりそばを注文する。大盛り。値段は知らない。お品書きに大盛り料金が載っていないからだ。だから、実は「大盛りのもりそば」は隠れメニューと言える。

蕎麦を手繰ってみるが、あー、やっぱりコンビニの蕎麦とは全然違うや。値段の差があるので当然といえる差だが、ここまでくると同じ「蕎麦」を名乗るのが間違っているんじゃないか、と思えてくる。

大盛りなので、結構なボリュームだ。それをずずずいと手繰るのは、非常に幸福感を覚える。

ひょっとしたら一足早く新蕎麦を扱っているかなー、と期待してこのお店を訪問したのだが、さすがに9月9日じゃ新蕎麦には早かったようだ。それでも、このうまさなら大満足だ。わざわざ遠方から訪れてよかった。

食後、酔い覚ましにそこらへんをぽくぽく歩く。ああ、いい気持ちだ。

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