鞍手茶屋 大手町店

2013年11月21日
【店舗数:363】【そば食:598】
東京都千代田区大手町

けんちんそば

この日はボジョレーヌーボーの解禁日。

ボージョレ解禁

酒販もやっているビックカメラ有楽町店では店頭に特設ステージを作ってボジョレーを売っていた。そしてそのお隣の東京国際フォーラムでは、「ネオ屋台村ボジョレーナイト」と称して、ワンボックスカーの屋台がずらりと並ぶ中、ボジョレーをみんな飲んでいた。多分この日は酔っ払った人たちがそのあたりでマグロにでもなっていることだろう。・・・いや、有楽町という町なら、そういう光景はちょっとありえない。スマートに飲んでいる人ばかりだ。

そんな光景を尻目に、おかでんは大手町を歩く。早くも年末のイルミネーションに彩られた道は華やかだが、まだクリスマスと呼ぶにはちょっと早い。

今年は東京駅丸の内口側が、プロジェクションマッピングで派手に装飾されるらしいので今から楽しみだ。

鞍手茶屋

と、行き着いた先が大手町のビルの地下一階。ここにある鞍手茶屋という蕎麦居酒屋が今日のお目当て。けんちんそば・うどんが名物だというから、興味を持った。

僕にはこういうのがお似合いなんですよ。ボジョレーみたいなのは、ちょっとね、と苦笑しながら「今風ではない」客席に自分の居場所をこしらえる。

鞍手茶屋店内

ここは時代が一回り古くなった空間。女性店員さんの顔つき、服装もレトロだし、暇だから客席に出てきて、客と語らいながらいっぱい飲んじゃってる厨房の親父もレトロ。そして、タバコ臭い店内もレトロだ。正直、タバコ臭さに頭がくらくらした。そういえば、お客さんもみな、現役を退いたか、退きかかったようなご年配ばかりだ。

大手町って、年配の人が集う町だったのか?と首をひねる。昔からの歴史がある企業のオフィスが多いので、必然的に年配が多いのだろうか。謎だ。

お酒は当然飲まないので、着席するやいなや「けんちんそば」を頼む。1,030円。野菜がたくさん入っているであろうことを考えれば、この値段には文句はない。しかし、蕎麦でよいのかどうかは少し逡巡した。具を食べているうちに蕎麦が延びてしまうのではないか、けんちんだったらうどんのほうが良いのではないか、と心配だったからだ。でもまあいいや。

このお店、けんちんそばにお餅をトッピングするという芸当もできる。腹ペコな若者でも、これはきっと満腹になるだろう。あいにく、そういうお客さんはこの時間では皆無だったが。

けんちんそば

届けられたけんちんそばは、期待通りの具たくさんだった。味噌仕立て。味は薄く、人によっては物足りなく感じるだろう。自分で家で豚汁を作ったことを思い出した。ああ、欲張って具や汁を増やした結果、味が薄くピンボケ気味になってしまうことってあったな、と。

けんちんそばアップ
そばアップ

麺は評価に値しないものだけど、小麦粉含有量が多いからか、ブチブチと切れなかったのはありがたかった。麺を麺として食べられた。

暖かいつゆ、そして根野菜を中心としたたくさんの具。大変に温まったし、おなかがいっぱいになった。食後しばらく満腹感が持続したくらいだ。こういうので健康云々言いたくはないが、それでも罪悪感をさほど感じない食事ではあった。

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