2014年04月02日
【店舗数:---】【そば食:612】
東京都葛飾区新小岩
あさりの天ぷら、もり
新小岩の砂場。
前回、大雪の日、雪だるまになりながら訪問したお店だ。
「ソバロンチーノ」という風変わりな蕎麦を食べ、かなり満足したのが記憶にまざまざと残っている。あれはまた食べてみたいものだ。
お店訪問したその日のうちに、「またこのお店に来よう。」と思った。というのも、ここで食べたのが「ソバロンチーノ」というイレギュラーな蕎麦だったこと、そしてレギュラーな蕎麦であるもりが500円という根付けだったからだ。
500円で蕎麦。立ち食い系の蕎麦屋なら高級品の部類だが、ちゃんとしたお店ならむしろ安すぎる部類だ。
このお店は「砂場」という名門の名を使っている。そこで出される蕎麦だから、ド外れということはあるまい。それで500円とは一体どんな蕎麦なのだろう。興味があった。だから、今回二度目の訪問となった。
この日は既に別のお店で蕎麦を食べている。無理してハシゴする必然性なんて、ない。それでも訪れたのは、この時期だったら山菜の天ぷらが食べられるかもしれない、という淡い期待があったからだ。山菜の天ぷらは大好物なので、食べられるチャンスがあるなら徹底的に食べたい。
しかし、このお店では「野菜天ぷら」は通年メニューとしてあれど、山菜の天ぷらは存在しなかった。かわりに、あさりの天ぷらがあった。
あさりかー。全然違うけど、これもまた春から初夏にかけての風物詩。季節感という点では、あさりの天ぷらも悪くない。次善策として、こいつを頼んでみることにした。
もりそばと、あさりの天ぷら。
このお店は、「モツ煮込み」があるようなざっくばらんな場所。だから、たぶん蕎麦は安くてもボリュームがあるだろうな、と想像していたのだが、実際そうだった。500円だから仕方がないよね、とは言わせない量でこんもり。
あさりの天ぷらは、塩でいただく。このお店、天ぷらについては塩で食べるのがデフォルトらしい。前回野菜天ぷらを頼んだ際も、塩だった。
これが結構いける。大ぶりなあさりなので、歯ごたえがぷりぷりしていて、噛みしめ甲斐がある。表面のさっくり、中のぷりぷりのバランスがいい。ビールよし、清酒よしだろう。もちろん、お茶でもよしだ。
今年は潮干狩りに行こうかなあ、とあさりをムニムニと食べながらふと思った4月の夜。
コメント