2014年07月26日
【店舗数:372】【そば食:624】
北海道札幌市中央区南四条西
玉金丼、冷しそば
札幌はすすきのにある、男性専用カプセルホテル「ソーレすすきの」内にあるレストラン。施設利用者でないと入れないはずだ。
ちなみにこの「ソーレすすきの」、宿泊だけでなく日帰り入浴もできる。大浴場を使って、休憩室で漫画を読んでくつろぐだけというスーパー銭湯的な利用もできる。
この日は19時まで畑仕事をやっており、札幌に到着したのが21時近くだった。こうなると、夜の町を楽しもう!とかホテルの部屋でくつろごう!という気力も時間もないので、カプセルホテルくらいがちょうどいい。大浴場があるというのが特にすばらしいことだ。
旭三六屋は、そんなスパホテルの中にある。宿泊客は朝食無料であり、ここが朝食会場となる。夜の間は、メシ食うもよし、酒飲むも良しの普通の食堂として機能している。
もう夜も遅いし、夕食に近いものは15時に食べていたので、さほど食べる気はなかった。しかし、
こんな張り紙が施設内のあちこちにあるわけだ。好む好まざるを問わず、どうしても目に入ってしまう。
朝、新千歳空港に到着して、そのまままっすぐ畑に向かって農作業をやっていた僕としては、日が暮れてからようやくほっとしたし、さあ北海道にやってきたぞ、という実感を感じている。ちょっと羽を伸ばしたい気持ちになっているのは事実だった。
とはいっても靴は脱いじゃったし、館内着を着ちゃったしお風呂に入っちゃったし、もうすっかり外出する意欲なんて消えていた。せっかくのすすきの泊なのに。さらに、ちょっとだけ贅沢しちゃって、マッサージを30分ばかり受けたら、もう完全に戦意喪失となった。しかし軽く小腹は空いているし、羽を伸ばしたいいたずらな気持ちもあるし、というとき、目にとまったのがこのお店だった。いかんなー、もう23時だというのに。
このお店のメニューに何故釘付けになるのか、後日この記事を書いていてようやく気がついた。そうだ、ここって男性専用の施設なので、料理において「こぎれいにまとめました」といったものは皆無なのだった。どれもボリュームやこってり感を重視した料理だ。だからか!僕がお店に入ってから、料理を選びきれずひたすら10分近くも悩み続けた理由は。
厨房の方で、
「あのお客さんの注文は?まだこっち通ってないよ」
「いえ、まだ注文されていません」
「まだなの?」
みたいなあけすけなやりとりをしているのが聞こえてきた。いかんいかん、早く注文しないと。まだ決め切れていないのにえいやっと目にとまったものを注文したった。
その結果届いたのがこちら。冷しそば、690円。
今日一日動き回ったし、お風呂入った後だし、さっぱりと、冷たい蕎麦なんていいねえ、と思って頼んだものだった。とはいえここは男性専用施設。量はなかなかいいかんじだ。
冷たいつゆは薄めだが、その分ごくごくと飲むことができてやばい。よく冷やされているので、風呂上がりの水分不足状態の身体にはしみわたる。そして蕎麦の具として、豚肉、大根おろし、玉ねぎ、ねぎ、刻みのり、ごま、そして柴漬け。これは男性好みの麺だ。お上品な女性は眉をひそめそうだ。よぅし、周りは男だらけだし、ここはがっつり、ぶっきらぼうかつ雑に喰うぞー。
と、ここでもう一つ丼がやってきた。すいません、ついうっかりたがが外れて、二つ頼んでたんです。もう一つは「玉金丼」780円。食べ過ぎだぞ、おい。あとは寝るだけ、という時間帯にこれはやばい。しかも明日の朝はバイキングだぞ?僕、バイキングで手加減はできないからな?
「ああ、また体重が増える」
とぼやきながら、ひたすらがさつに食べまくった、すすきのの夜だった。
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