そば 酒 馳走 長寿庵

2015年02月04日
【店舗数:383】【そば食:639】
東京都江東区東陽

中華もりと麻婆豆腐丼

湾岸エリアから錦糸町に向けてバスで移動していると、東陽一丁目のバス停前に蕎麦屋があることに気がつく。その外観から、出前やってます的な古いタイプの蕎麦屋ではないことは明らかだ。ひょっとするとうまい店かもしれん。

長寿庵

以前から通るたびに気になっていたので、物は試しで訪れてみることにした。

店名は「長寿庵」という。・・・ええと、ナントカ長寿庵、とか長寿庵ナントカ店といった名前ではないのか?と調べてみたが、単なる長寿庵のようだ。潔いなあ。長寿庵なんて名前、日本中に何百って存在するのに。むしろその単刀直入っぷりに惚れた。

中華もり!?

店内の様子は窺えないが、細いガラス越しに蕎麦打ち場があることはわかった。手打ち蕎麦をやっているようだ。うん、それならOKOK。じゃあこのお店のお世話になろう。

で、店頭のメニューを見てみたのだが、あれっと驚いた。

「ちまきセット(豚角煮入り)」というメニューがでーんと紹介されていたからだ。店頭の立て看板に出しているくらいだから、お店を代表するおすすめメニュー、ということなのだろう。日本蕎麦業界多しといえ、中華ちまきを出すお店ってのはそうそうないぞ。面白いなこのお店。

このお店が、出前もやってる総合和食ショップ的な蕎麦屋だったら、少々奇抜なメニューがあってもおかしくはない。地元の皆様のニーズを組み込んでいったらメニューが増えちゃいました、というのはありえる。しかしこのお店、そんな雰囲気はないのだよな。

それだけではない。「ちまきセット」の下には「中華もりと麻婆豆腐丼」というメニューも出ていた。うは、なんだこれ。

蕎麦屋のカレー丼ってうまいよね、だったら蕎麦屋の麻婆豆腐丼だって美味しいよね、というのは想像が付くのだが、「中華もり」って何だ?中華そばをせいろに盛りつけているのだろうか。それとも、つゆが中華スープなのか。いや、蕎麦自体は普通なんだけど、麻婆豆腐丼が添えられているから「中華風」ということでその名が付いているのか。写真からはよくわからない。でも、心なしか蕎麦が黄色いような気が・・・撮影したときのホワイトバランスの関係だろうか?ドキドキ。

いやー、いくらなんでも、手打ち蕎麦やってるようなお店で、中華そばはないと思うんだわー。やってたらおどろきだわー。

中華もりと麻婆豆腐丼

というわけで「怖い物見たさ」で頼んでみたのがこれ。

実物を見た瞬間、「あっ、これはいわゆるラーメンってやつや!」と心で叫んだ。かん水で練り込んだ、蕎麦にはない独特のつややかな表面。まさか蕎麦屋でラーメン食べることになるとは。

驚きつつ、感心しつつ、蕎麦・・・中華そばだけど・・・をたぐる。つゆはあくまでも蕎麦の辛汁。いやまあ、味はまずかろうわけがないんだけど、どうも釈然としない気持ちは残る。このお店の蕎麦とかさんざん食べてきた常連客が、「たまには変わったものを。」ということで頼むメニューだな、これは。僕のような一見さんがいきなり頼むメニューではない。

でも、ジャパニーズ感まるだしな麻婆丼も楽しめたし、食事としては満足。いやはや、驚いた。

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