2017年05月02日
【店舗数:408】【そば食:676】
東京都大田区羽田
たぬきそば
アワレみ隊の長崎ツアーがあるため、早朝の羽田空港にやってきた。朝6時55分の飛行機に乗る予定だ。もちろん朝ご飯はほとんど食べずに家を出てきている。
このまま何も食べずに空腹エネルギーをため込んだまま、長崎でガツーン!ドカーン!と飲み食いするのもいいな、と思っていた。しかし、いざ空港に到着して、保安検査場を通過するとがぜん気が緩んでしまった。
空腹!というわけではない。しかし、「遅刻せずに間に合ったわけだし、時間はまだあるし」とかなんとかかんとか考えだし、軽く何か一発腹に入れておくか、という気持ちになってくるものだ。
そんなとき「おいでおいで」をしてくるのが、保安検査場の先にあるANA FESTAのそば・うどん屋だ。過去何度もここで蕎麦を食べたことがあったっけなあ。
案外馬鹿にはできない旨さなので、ちょっとした小腹満たしには最適だ。
えーと。
「良い提案ではないか!では早速!」
と即断即決でお店に入ろうとした矢先、ちらりと見えたメニューボードが僕の判断を鈍らせた。
メニュー、どれも高いぞ!?・・・と。
一番人気、を謳う「えびと季節野菜のかき揚げせいろ蕎麦」は980円。おおう、かき揚げがつくとはいえ、1,000円近くもするんですかい。
慌てて「庶民の味方」であるかけ蕎麦を探したら、これも680円。ええ?具がない蕎麦ですよ?英語で言ったら「Soba in soup」っていうくらいシンプルな麺ですよ?
厳しいのう、さすが空港じゃのぅ。
「長崎でガツンと食べようと思ったけど、ちょっと寄り道」程度に考えていた僕からしたら、ここまでのお値段を払ってまで小腹を満たしたくはなかった。数分店頭で立ち尽くして悩んだ結果、このお店は却下だ。
当初予定通り、長崎に着いてからちゃんぽんでもなんでも食べるぞー。それまでは飛行機内のジュースで我慢だ。
ストイックさこそが、のちのちの美味美食に繋がるのだよキミイ。
そんなわけで、バス乗り場に向かう。
長崎行きの飛行機はソラシドエアということもあって、バスで沖止めの飛行機に向かうことになる。そのための待合室が500番~507番搭乗口にある。
お!ここにもANA FESTAがあるやんけ!
乗客を飛行機に運ぶバスはまだ運行が開始となっていない。しばらく時間はありそうだ。
店頭のメニューサンプルを見ると、ここもそば・うどんとカレーといった軽食を扱っているようだ。おっ、こっちの方が値段が安いぞ。
一番安いメニューだった、「たぬきそば」を注文した。570円。
味は取り立てて何か言うことはないんだが、とにかく舌をまくのが「朝6時半なのに営業をやってる!」ということだ。ここの店員さん、泊まり込みで営業開始に備えているのだろうか?
以前僕は大学時代、マクドナルドでバイトをしていたのだが、週6日はオープン業務と呼ばれる,開店準備の仕事に就いていた。朝7時にお店を開けようと思えば、朝5時40分くらいにオフィスに顔を出し、6時から仕事を開始し、厨房機器の準備や資材搬入をやる。それでギリギリ朝7時に間に合うという感じだった。
当時は、勤務先と自宅が目と鼻の先だったのでギリギリまで寝ていられたけど、ここは羽田空港。仮にここを朝6時にオープンさせようと思うと、5時には準備開始だし、そのためにはさらに早く家を出なければならない。とはいっても、陸の孤島である空港なので、「家からチャリンコ通勤」というわけにはいかない。どうなってるんだろう?
早朝開店するお店のために、空港内部に仮眠施設が完備されていたりするのだろうか。それとも、朝4時過ぎに蒲田駅あたりに「空港勤務者向けの送迎バスが発着します」なんてことがあるのだろうか?いや、でも始発電車が走っていない時間だし、もしそうだとしても蒲田界隈の人しかそれには乗れない。
蕎麦の味よりもそっちが気になって仕方がなかった。お仕事、お疲れさまです。
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