さらし奈乃里(02)

2000年02月05日
【店舗数:—】【そば食:039】
東京都板橋区前野町

板わさ、椎茸真丈揚げ、玉子焼き、鳥くわ焼き、大もり、ビール、熱燗(南部美人)

昨日行った「さらし奈乃里」の話を、おかでんより先にお店に行って偵察してきてくれた友人に報告した。

「いやぁ、君の言うとおりだ、そばはまずくないが、天ぷらが残念」
「だろぉ?あればっかりはどうかと思うよ、いくらなんでも。でも、そばはそこそこおいしくなかった?」
「んー?あんまり印象無いけどなあ・・・」
「じゃ、今晩行こうか、もう一度」
「えっ」

さらし奈乃里、昨日も行ったばかりなのだけど、もう一度突撃する事になった。せっかくなので、この店の評価を公平にするために、同じ寮に住むもう一人の友人も誘うことにした。

夜ということもあるし、3人と比較的大所帯であったこともあり、注文するおつまみの数が必然的に多くなってしまった。おかげで、ただでさえおつまみの数が少ないこのお店、ほとんどのメニューを制覇してしまった。残るは、柴漬けと天ぷらだけ。

とりあえずビールを頼んで、「かんぱーい」とやってみた。うーん、違和感あるなあ。ここは蕎麦屋であって居酒屋ではない。内装が似ているので、ついつい「じゃあレモンサワーを一個追加で」なんて言ってしまいそうになるがそれは禁句だ。こういうとき、どういうシチュエーションで飲み食いすれば良いのか、しばらく悩んでしまった。

ここでわぁわぁ盛り上がるのは明らかにマナー違反。かといって、ぼそぼそとしゃべっているのも遠慮しすぎな気がする。こういう時にさらりと場をわきまえた態度でいられるのが、ダンディというものなんだろう。おかでんはまだまだその境地には達していないようで・・・精進します。

あんまり本腰入れて飲むのはどうかと思ったので、ビール、お酒とひととおりやったところで蕎麦に切り替えた。今日は大もりを注文。

ずるずる。うーん、昨日食べた時よりはるかにおいしく感じる。おかしい。同一の蕎麦屋とはちょっと思えないくらい、今回の方がおいしい。どうしてだろう?二回目なので、舌が馴染んできたということなのだろうか?ほら、お母さんが作る料理は一番馴染んでいるからおいしく感じるってヤツ。あれと同じかもしれない。

でも、たった二回で馴染むかぁ?まあいいや、錯覚か何かはしらんが兎に角「うまい」と感じたことは良いことだ。

今回は悲劇の天ぷらを注文しなかったこともあり、全体的に満足度高い料理を頂戴できた。うん、これだったらこの店の常連になってもいいな、と思う。

ただ、気になるのはこのお店、入店時点でお客さんが一人だけで、われわれがお店を出たときには誰一人お客が居なかったということ。大丈夫かなあ。以前、おかでんを蕎麦に開眼させてくれた蕎麦屋「のむら」がお客不足?から閉店してしまった経緯を目の当たりにしている。この店もそういう事があってはいけない、ならば今後足繁く通って何とか盛り上げていってあげようと思う。微力ながらでもこういうお店のバックアップができれば、それはそば食い人種にとって光栄なことだ。

※この後、イマイチ飲み足りないぞ、という気分だったので全員で居酒屋に繰り出した。しかし、そば屋の後の居酒屋なので、どうもおなかはふくれているんだけど満腹じゃない、お酒を飲んだけど酔っていないと中途半端な状態で困った。

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