山梨~静岡思いつきドライブ天幕旅行

蘇れ!ゴールデンタイム伝説1

日 時:1998年(平成10年) 10月24日~26日(2泊3日)
場 所:山梨から静岡までうろちょろ
参 加:おかでん、ばばろあ、蛋白質、ひびさん、しぶちょお(以上5名)

1998年も既に朝夕が涼しくなってきた。天幕合宿を展開するにはそろそろ厳しい季節。

やるなら、今しかない。

幸い、日本の暦は9月から11月にかけて連休が多い。「やる」日程はいくらでもあった。問題なのは、「どこでやる」か、だけだ。

どこで?・・・まあ、どこでもいいじゃないか。日が暮れた時にいた場所でテントを張れば。最近アワレみ隊の主流となりつつある、「気ままにドライブ+キャンプ」スタイルを今回も採用。

このころになると、われわれは「天幕合宿」という男らしい表現は使われなくなってきた。ドライブと組み合わされると、どうも「天幕」というよりも「キャンプ」だし、「合宿」っぽくないからだった。「合宿」って、なんとなく「一か所に集う」イメージがあるもんな。車二台に分乗して移動するとなると、ちょっとイメージから離れるのだった。

「気ままにドライブ」が成り立っているのは、まだネット上にwebサイト数が少なく、blogという概念も存在しなかったからだ。旅の情報を調べようがないので、とにかくロードマップが旅のガイドであり、道しるべとなった。隠れた名店だとか謎の観光スポットに行くといったことはないかわりに、シンプルな旅行となってその分やりやすかった。

凝り性のマニュアル人間であるおかでんの場合、情報があったらあった分だけ、事前に入念なスケジュールを立ててしまう。場合によっては分刻みのスケジュールまで組みだす性格なので、「行き当たりばったり(にせざるをえない)」この状況は気楽で楽しかった。

また、2011年の今でこそ、アワレみ隊は長野全域をほぼ掌握し、その他めぼしい土地には何等かの形で車を走らせている。しかし1998年当時は日本国内でも知らない場所だらけであり、処女地をドライブする楽しみというのがあった。1990年代後半だからこそできた、アワレみ隊活動だったと、今だったらいえる。

さて、ここから過去の記憶を辿りながら文章を書いていこうと思ったが、「ダイエット!?日記」に克明な記録が残されていることに気がついた。もちろんそちらの方は食べ物中心であり、その他のイベントについてはばっさりと切り落とされている。ダイエット!?日記の記事を再掲しつつ、少しだけ補足説明を加えていこうと思う。

1998年10月23日(金) -1日目

【ダイエット!?日記から転載】

今晩から月曜日まで、ドライブ&キャンプが実施される事になっている。ということで夜の11時半にクルマ出陣。いざ、韮崎まで・・・。途中、談合坂SAでカフェイン補給。久々に砂糖入りのコーヒーを飲んだけど、ドライブ途中に飲むとその糖分が体に染みわたって生き返った感じがした。

今回参加したメンバーは関東勢としておかでん一人、名古屋以西組としてばばろあ、蛋白質、しぶちょお、そしてひびさん。ひびさんは今回初参加。おかでんとはまだこの時点で面識はない。

おかでんは今回もレンタカーを調達し、ひいひい言いながら後部トランクに一人でキャンプ用品を押し込め、出発となった。もう少しゆっくり出発しても良かったのだが、車を路駐させ続けるわけにもいかないので、早く出るしかなかった。

「ひいひい言いながら荷物を押し込めた」と言っているが、当時はまだキャンプ用品の数が少ない方なのでかわいいものだ。原則、飯能河原合宿を前提としているため、3名程度で運べる物量に留まっていた。

2011年の今、同じように一人で荷物詰め込みをやったら、加齢分を差っ引いても本当にヒイヒイいう事になる。何しろ、テーブルだとか椅子だとかダッチオーブンなどかさばったり重かったりするものだらけ。

1998年10月24日(日) 1日目

朝食:ブリトー、レタスサンド、低脂肪牛乳500ml
昼食:ほうとう
夕食:ビール、焼き鳥、牛肉の串焼き、いかの丸焼き、さつま汁、ご飯他
晩酌:ウィスキー

韮崎到着午前2時。名古屋からやってくる他のメンバーをクルマの中で仮眠とりつつ待つことになっていたのだが、全然寝られないったらありゃしない。インター出口での待ち合わせという事もあってクルマのヘッドライトがばんばん差し込んでくるし、近くにラブホテルがあるものだから、僕が停車させている広場にクルマがよく止まるのだ。・・・なぜって?一度ラブホテル前を通り過ぎたクルマが、広場で一度停車し、しばらくするとくるっとUターンしてホテルに入って行くからだ。ちぇっ、やってらんねーや!ばっきゃろぉぉぉ・・・と、独り身が寂しい今日この頃のおかでん。

さらに、猛烈に冷えてきた為に寝られないのに拍車。結局朝までアイドリングして寝るハメになった。環境破壊だ。全くもって申し訳ない。

仲間と合流し、2台のクルマを連ねて大行進。途中朝ご飯が食べられるスポットがなかったため、朝7時前にコンビニで朝食を調達。クルマの中で食べるというわびしい目にあった。

さて、旅行においてゴハンをどうするのかというのは非常に重要なテーマなんである。今日は猛烈に冷える。冷えるのであれば、体があたたまるものに限る。となると、鍋だ。ならば、山梨名物ほうとうだ。至って単純な結論。風が吹けば桶屋が儲かるというほどややこしいルールは、食欲には必要なし。

まあ、何しろ入ったお店がほうとうorざるそばしか扱っていないお店だったんだから、迷う余地がなかったんだけど、ね。

2種類しか取り扱っていないお店なのだから、こりゃきっとおいしいに違いない。そう信じて食べてみたら・・・ありゃりゃっ。全然大したことが無くて腰が砕けてしまった。まずくはないけど、うまくもない。そのレベルなのだ。あっけにとられてしまい、ざるそばを食べているヒトの様子をうかがったがこちらも特においしいというレベルでは無かった模様。

要するに、こだわりがあるからたった2品で勝負したるわい!というのではなく、「手間かけられないんで、名物料理だけをメニューにしました」というちょっと腰が引けたスタンスだったというわけ。ダマされたというか、予測が甘かったというか。まあ、しゃーないわなあ、こういうのって判断できるわけがない。

でも、よくあるじゃない。頑固で味にこだわりのあるラーメン屋ってのはメニューに「ラーメン」「ラーメン大盛り」しかないとか。そういうのをちょっとばかり期待しちゃたんだよなあ。

ついでに言うと、寿司屋でカツ丼やらカレーやら扱っているお店って何か味としては落ちるような気がするじゃない。やっぱり、おいしいお店=単品で勝負!っていうイメージがある。妄想だって事はわかってんだけどね。

日が沈んでからもしばらくキャンプできる場所を探し、ようやく見つけたのが富士山中腹の自衛隊北富士演習場入口そばの空き地だった。「射撃訓練の格好の対象にされるんじゃないか」とかそういう冗談を口にしながら、テントを張った。

よくキャンプを共にしている仲間の中に、料理が上手なヤツがいるのでメニューは完全に彼に任せた。いろいろ食べたけど、おいしかったなあ。

なぜか、キャンプ参加常連メンバーってのはお酒が余り強くないヒトが多い。というか、全く飲めないヤツもいる。そんな中、大酒飲みの僕は結構居心地が悪く一人でぐいぐい飲んだりしていたものだ。しかし、今回初参加の女性がウワバミという事で、非常にヨロコバシイ事だ。

まあ、その「ウワバミ」という話は全くお酒が飲めないヤツの証言だったので、誇張表現を多分に含んでいるに違いないと踏んでいた。しかし、しかしっ!これが飲むのである。まあ初日である今日はお酒の量は少な目にしてあったので、その神髄を見極める事はできなかったモノの、普通の女の子よりははるかに飲むと言うことだけはしかと確認できた。酒飲みが酒飲みを発見したときの喜びってのは下戸には理解できないだろうなあ。

お酒を飲むときは、ほぼ同じ量だけ飲める相手がいると一番安心して飲める。なぜなら、割り勘であるとかそういう金銭が絡むときにお互い後腐れがないから。なぜか僕の周りには下戸が相当数居て、お酒を飲むときは結構気疲れするものだ。

僕の場合、自分の部屋で調理しつつビールを飲むときってのは「これでもか、これでもか」という量の食事を用意するという大馬鹿たれなんだけど、なぜかキャンプに出陣すると途端に食事の量が減ってしまう。いろいろしゃべり、ぐいぐい飲んで、ちょっと食べて。だから、他の人間が食事を終えて一段落ついたころになって、僕はようやく本格的に食べに入ろうか、うーんご飯食べようかどうしようかナ、という次元。今回もご多分に漏れずにそうなった。

気がついたら外はぐいぐいと寒くなってきている。標高1000メートル近くはあるだろうし、雨上がりだし、寒いったらありゃしない。我慢がならないので、テントの中でウィスキーを飲むことにした。

まあ、このウィスキーだってウワバミ女史のリクエストに依るところが大きいんだけど、気がついたら原液をちびちびと飲みながらおしゃべりしていた。他の面子はもうみんな寝ていたんだけど、二人で1時間近くウィスキーを飲んでしまった。最後は、「もう眠いから寝よう」とこっちの方が折れてしまう始末。やっぱこの女、ホントのウワバミかも・・・

後注:ここででてくる「ウワバミ女史」が後に「ひびさん」と呼ばれるようになり、アワレみ隊メンバーとなった。

この日の行程は、夜叉神峠から南アルプスの奥深く、広河原に出て、南アルプス林道を南下。奈良田から身延山久遠寺。そこで昼食をとり、今度は東へ。河口湖近くの富士山中で一泊、という流れだった。

夜叉神峠の道は今では一般車両通行止めになっている。土砂崩れが起きやすいからだが、当時は通行することができた。鳳凰三山、北岳や仙丈岳、甲斐駒ケ岳登山の基地となる広河原へはそのままマイカーで行けた良き時代。

しかし、一大土木パラダイスとなっている場所ゆえに工事用車両が非常に多く通行しており、すれ違う際には狭い道路いっぱいになってしまうので危険だった。

案の定、おかでんが運転する車はトンネル内でダンプカーとのすれ違いに失敗。慣れないレンタカーゆえに車幅感覚を理解しておらず、左フェンダーとドアミラーをがりっと擦りあげてしまった。ここでおかでん急激にテンションダウン。

広河原から奈良田までの道は完全なダート。思いっきり凸凹があるため、スーパースローな運転でそれらを避けながらの運転となった。まるでゲーム。それでもどうしても車の底を擦ったりするので、ますますおかでんテンションダウン。実際このあと警察に事故証明をしてもらったり気の滅入る作業があり、気持ちがなんとか晴れたのは旅行がすべて終わったあととなった。

当時の日記で、「料理がうまいやつがいるので彼に任せた」と書いてあるが、これはばばろあの事。このころは、「料理は輪番制」だったり、「料理はばばろあに一任」だったり、企画によってばらつきがあった。アワレみ隊のメンバーは料理をするのが好きな奴が多いので、輪番制が一番望ましいスタイルではある。しかし、ドライブキャンプ企画のように「日が暮れはじめたらあわてて食材を買い出し、日没後もそもそとテント立てて食事の準備」というせわしないスケジュール感だと、担当をばばろあ固定にしておいた方が何かと話が早かった。

ひびさんの登場に対しておかでんが喜んでいるのが、文中よくわかる。同じメンバー固定でやっていたら、いずれは結婚だの引っ越しだのが契機でアクティブな隊員が一人抜け、二人抜けとなっていくのは目に見えている。だから、今ここに新しい仲間が加わったことは「まだまだアワレみ隊はイケる!」と思わせる吉事だった。しかも、酒飲みだというおまけつきからうれしいったらありゃしない。

ご存じのとおり、しぶちょおは全くお酒が飲めない体質なので、飯をもりもり食べる担当。蛋白質も似たようなものだ。一方ばばろあはお酒をたしなむが、そんなに量は飲まない。「美味い酒をちょこっと飲めればそれでいい」と本人は言う。だから、「そこそこでいいから、がぶがぶ飲みたい。というか、ビールが飲めればそれでいい。ワハハ」というおかでんとは飲み食いスタイルが全然異なっているのだった。

そんな中現れたひびさんは、おかでんの酒飲み相手として全く互角だった。素晴らしすぎる。「女性だから」ナイスというよりも、「酒好き」だからナイス。ただ、「互角」だと思っていたらどうやらそれ以上のポテンシャルがあるらしい、ということを初日にして悟った。「テントに入ったのち、さらにそこからウィスキーをちびちび飲む」なんて、明らかにおかでんの文法とは異なる。向こうの方が上手だった。

1998年10月25日(日) 2日目

朝食:ご飯、さつま汁、焼きたらこ等
昼食:タンメン、ミニ中華丼
カフェイン補給:ゾット200ml
夕食:ビール、日本酒、ワイン、さんま、いるかの串焼き、焼き肉、パエリア
晩酌:ウィスキー、ピーナッツ少々

朝、道路の方で「何だこんなところでテント張って」という声と無線のような音がしたので目が覚めた。のこのこと外に出てみると、昨晩は締まっていた演習場入口のゲートが開いている。どうやら自衛隊のヒトが出入りしているらしい。

朝ご飯は昨晩の残り物をご飯にかけてねこまんま状態で頂いた。なかなかこれがおいしい。あと、おいしいだけではなくて片づける皿数が少なくて済む、という点でもねこまんまは重要なのである。何かと忙しい朝、皿の後かたづけだけでも馬鹿にならないからだ。

河口湖に行ってみたら、ものすごいヒトの数だった。みんな竿を持っている。一体ナニゴトかと思ったら、どうやらバスフィッシング大会が開催されるらしい。せっかく湖畔に駐車して休憩でもしようと思っていたのに、全ての駐車場が釣り大会のクルマで占拠されてしまっていた。冗談じゃない。

しかも、この釣り客があまりにたくさんの数・・・数千人規模・・・いるため、道路をふさいでじゃまな事この上ない。長い竿振り回しているんだから、よけいタチが悪い。こういう連中を河口湖に沈めてバスのエサにするのが一番良いのではないか、というヒステリックな発想がちらりと頭をよぎる。

どちらにしても、釣った魚を責任持って食べないと言うのは言語道断。われわれの2台の車、声をそろえて「釣ったら食え!」のシュプレヒコールを絶叫してみたが、釣り客には届かなかった模様。

温泉に浸かったが、その時に測った体重が79.8キロだった。このキャンプで1キロや2キロは太って当然という認識があったので、逆に痩せる傾向にあるこの結果には驚きを隠せなかった。うむ、クルマの運転ってのは痩せる・・・のかぁ?

さてこの温泉だが、なんと入湯料が1500円もした。一体ナニゴトだろう、この値段は。映画1本見えるくらいの値段だ。しかし、中を見てなるほどと納得。富士山を一望できる立地条件であるばかりか、いろいろ趣向を懲らした風呂がたくさんあるのだ。これだとまあ高くても仕方がないか。しかし、それで納得できない事情だってある。先ほど述べた「趣向を凝らした風呂」ってのは、「混浴」となっているのだ。ハダカでの混浴なら男にとってこれほどヨロコバシイ事はないのだけど、当然の事ながら「水着着用義務」だってさ。だーれがこんな季節のキャンプに海水パンツなんて持ってきてるか、ってんでぃ。まあ、凝った風呂なんてのは男用女用二つも作れるゆとりもなく、えーいならば混浴にしちまえば投資は1/2で済むじゃん、という事なんだろう。しっかしなあ・・・

結局、水着を持ち合わせていないわれわれは混浴のリッチなスペースとは別の狭っくるしい男風呂でしみじみとお風呂に入った。うむ、納得いかん。なんとも納得いかん。仕切の竹垣の隙間から見える混浴風呂を見るにつけ、その中から聞こえる歓声を聞くに連れ、全く持って納得いかん。

中華料理屋で定食を食べた。1300円もかかってしまい、「うわっ、高くついたなあ」とちと残念。しかし、そのお店は結構本格的で、えびシューマイを頼んだヒトは「うわっ、すごくおいしい!」と顔を緩ませていた。うーん、お昼に高級な料理を食べるのは非常に結構だけど、懐具合とのバランスを考えると単純に喜んでいいのかどうか、僕にはわからないなあ。

富士山5合目で150円出してコーヒーを飲んだ。これが6合目になると200円、7合目になると300円・・・と、物価が激しく上昇していくのが楽しくて仕方がない。確か、頂上だと250mlのジュースで500円は軽くしたっけな。物価は需要と供給によって決まると言うけど、500円だしてもジュースを買うヒトってのはいるのだなあ。

そうそう、富士山の山頂と言えば。山頂の山小屋で「ホットミルク」というメニューがあった。値段は400円。さてそれを注文する登山客1名あり。ミルクなんて山の上でどうやって確保したのだろう、と興味深く厨房の中を覗いてみると・・・あらら、コーヒー用の粉ミルクをスプーンですくって、お湯で溶いているではないか。これにはまいってしまった。ちなみに、その時「水をください」という登山客がたくさんいたけど、全員つっぱねられていた。山では水が貴重なのだな。ここ数年、ペットボトルでミネラルウォーターが売られるようになったので富士山で水に困窮する登山客はいなくなったけど。

富士川の河川敷でキャンプファイヤーやろう、という事になっていたので、その通りキャンプファイヤーもできるしテントもはれるという場所を確保。昨日と違いなかなか順調に事は進んだ。風任せのキャンプは身軽さが信条だけど、いざどこに宿泊するか、で困るのがイカンともしがたいところ。

今晩はキャンプの集大成、ということで各種網焼きをはじめとしてパエリアまで登場する豪華料理と相成った。特に注目は「いるか」だ。スーパーでいるかを売っているのを初めて見たので、ついつい買ってしまったのだがハテこれをどうやって食べればよいのやら。しゃーないのでしょうゆで下味をつけて串に刺して焼いてみたのだが・・・。

いるかを一口食べて、思わずどういう表情をすればよいのか困ってしまった。うーん、表現する日本語が出てこない。でも、少なくとも旨いという3文字とは全然違った味わい。くっちゃかくっちゃか、うーん。やっぱり、まずいなあ、これは。「うわっ、食べられないっ」というレベルのまずさではないにしろ、食べているウチにだんだん不快感が増してくるようなそんな味。なにしろ臭い。臭みを取り除く処置を全然していなかったから当然といえば当然なんだけど、噛んでいるうちにこの臭さが口の中に充満してきて、我慢ならないほど臭い。うにゅー、どうにかならんのか、これっ!

結局、みんな一口食べただけでやめてしまった。僕だけは、「いやきっと慣れない味だからまずいと感じるだけだ、食べているウチにおいしくなってくるかもしれない」と一縷の望みを託し、2串も食べてしまったが結果は覆されず。よーするに、最初から最後までまずかった、とこういうわけだ。

国際的に捕鯨はダメよ、イルカは賢い生き物だから捕まえちゃダメよというムードが充満していたので、それにメスを入れる、というのが今回の行為だったわけだが、見事返り討ちにあってしまったというこっちゃ。無念。

食事がある程度落ち着いたところで、キャンプファイヤーに移行。集めてきた木をばんばん燃やして、大盛り上がりだった。周りに住宅が無いのをいいことに、大声で歌い踊りわめき爆発し。終わったのは深夜1時半くらいだった。

で、これで終わらないのが今回のキャンプってヤツでして。例のウワバミ姉御に捕まってしまい、そのまま寝ようと思っていたのが晩酌大会と化してしまった。こっちも嫌いじゃないどころか大好きなタチなんで、ほいほいと乗ってしまった。

あれやこれやと話しているうちに、気がついたら午前3時半・・・おいおい、キャンプでこんな時間まで起きていたら明日が大変だぞ。

この日の行程は、河口湖→忍野八海→御殿場近くの日帰り入浴施設で入浴→富士吉田口新五合目→富士吉田で買い出し→富士川河川敷で宴会 という流れになった。

この日もひびさんのお酒に付き合うことになったおかでん。まだ「女子大生」の肩書を持っているのに、なんて酒が強いんだ、ひびさん。感心しつつ、半ばあきれつつ、お相手させてもらった。なお、ひびさんだが、初対面のメンツだらけの中でよく平然としていられるもんだ。豪快な姉御キャラクターのような印象をうけるだろうが、実際はそんな雰囲気が全くない女性。「なぜ人見知りしないのか?」と聞いてみたら、しぶちょお経由でアワレみ隊のでき事は事細かに聞いており、事前学習はバッチリだったらしい。

そんなわけで、その場にいた隊員全員の推薦でもって、ひびさんをアワレみ隊の正隊員として認める話になった。

「でも待って欲しい」

隊長であるおかでんが制止する。いわく、隊員になるにはたき火を飛び越える勇気と、体力と、時には賢さ(ずる賢さ)とが必要であるぞと。というわけで、アワレみ隊の宴会において、酒が入るとよく行われる余興である「たき火を力強く、華麗に飛び越える」をひびさんにもやってもらうことになった。そこにおいて、技術点、芸術点ともに高得点をマークしたら晴れて隊員決定。

ここでなんの躊躇もなく「じゃあ飛びます」とやるところがひびさんの男らしいところ。そうでないとアワレみ隊隊員としてはやっていけぬ。心意気やよし。

一同がぐるりと取り囲む中、ひびさんはえいやっとたき火を飛び越していった。河川敷には結構な数の流木があり、それなりに盛んに燃えていたたき火だったが、全くそれを苦にしない大ジャンプだった。

「満点!」
「満点!」

一同、文句なしの満点を連呼し、また拍手をもってひびさんの蛮勇を絶賛し、こうしてひびさんのアワレみ隊隊員が正式に決定となった。

ここで火に躊躇するそぶりがあったり、火を避けるように飛んだりしたら「隊員見習い」としてこきつかうという選択肢もあったのだが、いやいや、あれだけ飛ばれたら誰も文句のつけようがないっすよ。

1998年10月26日(日) 3日目

朝食:ご飯、牛乳入り謎のお味噌汁、さば、ほっけ
昼食:刺身定食
カフェイン補給:ボス・シャープ250ml
夕食:豚肉の生姜焼き弁当

朝、「起きろぉ」という声で目を覚ました。普段、僕が真っ先に起きて他の連中をたたき起こす事にしているのにこれは異常事態。外を見ると太陽は昇りきっていて、時計をあわてて覗くと午前7時半。ありゃりゃ。しかし、昨晩のお酒もあってちょっと体が動かない状態。

さて、朝食は料理当番にお任せしていたところ何ともはや謎な料理を作ってきた。本当は単なるお味噌汁ができ上がるはずだったんだけど、なにやら残ったジャガイモをバターで炒めだし、さらにそれに牛乳をどぼどぼと入れていれたのだ。さらにそれに各種具を投入して最後にお味噌。うむ、洋風のお味噌汁・・・とでも形容しようか。味はとってもおいしかったが、これまたなんと形容してよいのか謎な味。どうもここ最近、味の表現に詰まる事が多いなあ。

このキャンプ中、スーパーで「カイエンペッパー」なる唐辛子を手に入れたので愛用している。相当辛いらしい、一味唐辛子の比じゃないらしいという事は聞いていたので、わくわくして試してみたのだが確かに辛い。その辛さも下品な辛さじゃなくて、奥行きのある辛さだった。しかし、パウダー状になっているため、露骨にがつんと辛さがくるわけではなく、なかなか量の配分が難しいところ。使いこなせるようになったら、相当料理が面白くなってきそうだ。

観光地の門前駐車場に停車したら、おみやげ屋の駐車場だった。道理で駐車場の入口でやたらと熱心にこちらを手招きしていたわけだ。ようやく納得した。なんでも、お店で1000円分以上のお買い物をすれば駐車料金がただになるんだそうな。たっけぇ!逆に言えば、駐車料金1000円払え、っていってるようなモノだ。まあ、ただ単に駐車代金として1000円が消滅する代わりにおみやげとしてその1000円が手元に残るわけだから、一概に高いとは言えないんだけど・・・

結局、そこできっちり1000円のお刺身定食を頂いた。まあ、おみやげ屋併設の食堂で色気もそっけもないお店なので、味には期待していなかったが・・・1000円だから、そこそこの量が出ると踏んでいたのに量は少ないやら味は安温泉旅館の夕食並みだわ、でさんざんだった。ダマされたっ。

「刺身定食」と銘打つからには、それなりに自信があるのかと思っていたのだけどそうではないのだな。生ものを取り扱うだけの根性と自信があるからこそ、「刺身定食」なんてメニューにのっけるのだとばかり思っていたのだけど、こんな味をまのあたりにしたひにゃ・・・・ねえ。

やはり、刺身定食でおいしいものを食べさせてくれるようなお店ってのは、ある程度外観もヨロシイところなのだなと思った。小汚いお店でお刺身がおいしかった試しがない。もしそういうお店があるんだったらぜひ教えて貰いたい。

それまで、トランシーバーとFMワイヤレスマイクと両方使って2台のクルマ間で交信しまくっていたんだけど、みんなと分かれて一人静岡から東京に帰る段になってぐったりと疲れが出てしまった。ということで、カフェイン補給でなんとか誤魔化してみる。

この日の行程は、久能山→登呂遺跡で解散。文中、「観光地の門前駐車場」と書いているのは、久能山のこと。周囲は石垣いちごの畑がいっぱい。季節があっていれば石垣いちご狩りなんて楽しかっただろうが、10月なんでそれはなし。

おみやげ屋では、前日夜食べたイルカの供養を兼ねて、イルカの人形が頭部分についているボールペンを買った。イルカ、このあたりじゃなじみ深い生物なんだな。・・・食べ物として、だろうけど。

解散は静岡インターで。FMトランスミッターからの音がフェードアウトするまで、車中で語りながらのお別れとなった。

そうそう、今回の企画名「蘇れ!ゴールデンタイム伝説」はほとんど意味がない名づけ方。派手にやろうや、という事を言いたかっただけだ。深い意味はない。名前の元ネタは、あるプロレス団体の興業名から。