1998年03月第1週(03/01-03/07)

【03月01日(日曜日)】<94.2キロ>

昼食:ファミリーサラダ、きのこの和風スパゲティ
夕食:豚肉ステーキ、小鉢(内容失念)、ご飯、おみそ汁、ネーブル

おおっ、皇居さまさまだ。こんなに痩せていいのかしら、なんてちょっとだけ考えちゃうほどぜいたくな痩せかたをしてしまった。だって、昨晩はハンバーガー食べたりお酒飲んだりしたのに、この痩せっぷり。いよっ、粋だねえ。

やっぱ、運動は相当減量に良いんだな。皇居一周、楽しみながら歩いて楽しく大幅にダイエット。文句無しだ。一人にやにやして鏡の前でマッチョポーズを決める僕。いつのまにかナルシストになりつつある。でも、見た目はぜんぜん変わっていないし筋肉があるわけでもないので、マッチョポーズを決めてもイマイチ。しばらく鏡の前で百面相していたが、じきに飽きてやめる。あほらし。

「どっか食べにいこーぜ」と友達と出かけたはいいが、雨が降っているやら雪が積もっているやら日曜日で食堂がどこも閉まっているやらで、結局ガストに入ることになってしまった。この「なってしまった」という表現は、「あーあ、ガストだとついついカロリー高いモノを食べてしまうんだよな」というキモチの現れと考えていただいて結構。

うう、若鳥のステーキが微笑みかけてる。いかんいかん、夕食ならともかく、お昼にこんなものを食べてはいかん。あわててページをめくると、320グラムハンバーグ…はうっ。勘弁してくれぇ。

結局、二人か三人で食べるサイズの、「ファミリーサラダ」をチョイス。サラダで納得させることにした。あと、それじゃなんだから、とスパゲティを注文。値段が安いから量も少ないだろうという判断。

で、いざスパゲティが出てくると…おやおや、案外量がありますぞ。スパゲティって相当カロリー高かったような。まあ、いっか…。と、先ほどまでのテンションはどこへやら、急に不安でいっぱいになる。ここ最近、食べ物一つで一喜一憂できるようになってしまった。毎日の食生活が、ドラマだ。体重との格闘。食うか食われるか。

さて、サラダでおなかいっぱいになって、帰宅したら急に眠くなってしまった。昨日あれだけプロレスで大騒ぎして声を枯らしてしまったくらいだから、まだ疲れているんだろう。ということで、「おやすみなさーい。」昼寝を決め込む。

うみゅ。夕食の席上で思わず声を上げてしまった。また豚肉のステーキなのである。僕が寮の食堂で夕食を食べるようになって1カ月半だが、その間に4回もお出まし遊ばした事になる。よっぽどコストパフォーマンスがよろしいのか、それとも調理が楽なのか、はたまた買い占めしておいたのか?豚肉の買い占めなんてオチだったら最高。厨房の冷凍庫をあけると、中から豚肉の固まりがぼたぼたと転がり落ちてくる…シェフが「日本の豚肉相場はこの俺が握ってるのよ、実は」なんて軽く口をゆがませて「ふふ」と笑いつつ語る、なんて。

夜遅くなってくると、例のごとく「コンビニでスナック買おーよー」とワガママ言い出す小悪魔が登場。日曜日に限って登場するのだから不思議だ。きっとこの小悪魔は週休6日制なのだろう。結構な商売だ。でも、毎度毎度その小悪魔の言いなりになっているわけにはいかないので、「しらん!そんなことはしらん!ほっといてくれ!」と自問自答。小悪魔を追い返してしまった。あわれ小悪魔、週休7日制にスライド。失業である。やはり、94.2キロという強烈な体重減が強い意志を産む。ふふふ、恐いものなしだ。

【03月02日(月曜日)】<94.6キロ>

お昼:肉じゃが(小鉢)、ツナサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:鶏もも肉チーズかけwithハッシュドポテト、ご飯、おみそ汁、焼きプリン

なぜか太ってしまったのである。まさか、と思って何度か測定し直したけど、見事に400グラム太ってしまったのである。やはり、僕は空気からカロリーを摂取する特異体質なのか?特に太る要素はなかったと記憶しているのに…。

やはりアレか、外出しないでお昼寝したから太っちゃったのか。それにしても、400グラムも太るのは異常なんだけど…。こうなると、日曜日朝の測量が突出して痩せていたんだから「寝起きで幻でも見たのだろう」という事にせざるを得ない。日曜日の大減量の実績をなかったことにしておけば、今日のこの体重だって特に不満はない値だぞ、うん。…って日記に書いている段階で、もう記録はばっちり残っているんだけど。

エマージェンシーモード発令:
昨晩、留守電が入っていた。実家の母親からだった。どうやら、どこからかこの「ダイエット日記」を入手してきたらしく、えらくご立腹の模様。「いいかげんにしなさいよ」の繰り返し。「ビール1500mlだとか、菓子パン4個だとか…体壊すんだから」「ぜんぜん痩せてないらしいじゃない、95キロだって?」などなど。

どうやら、ダイエット日記の情報をすべて入手したのではなく、一部だけの入手のようだ。「95キロ」でぜんぜん痩せてない、という表現がそれを端的にあらわしている(スタート時が104キロだったわけだから、この段階で9キロ減なのだ)。だから、母親は「ビールばかり飲んでいる、食べ物だってめちゃくちゃ食べている、だから全然痩せていない、食生活ぼろぼろだから体を壊す」という構図で僕のダイエットを考えているらしい。とほほ。ありがたきは母の愛。でもなあ、うっとおしいなあ。

この日記、食生活を克明にバラしているので、家族には見せられない内容なんだよな、実は。そりゃそうだ、普通の食生活していたって親は子どもの食事が気になるってぇのに、僕のようなイレギュラーな食生活をしようもんなら…親は卒倒しちゃうわな。で、まさに今現在そういう状況だと。

親に日記を見られてるとなると、どうしてもエエカッコしてうその食事記録を掲載、なんて事になっちゃいそうだけど、それじゃその他読者のみなさんに申し訳ない。というより、僕自身ダイエット記録にならん事をやりたくはない。もう仕方ない、突っ走るだけ突っ走ってしまおう。ブレーキの壊れたダンプカー状態だ。

えっ?親の忠告をありがたく受けて改心すりゃ一番手っ取り早いって?あ、その選択肢、すっかり忘れてた。検討課題の一つとして、あげておこう。

このページ、いままでわかりにくいリンクのはりかたをしてクローズドにしてあったんだけど、「もっと多くの人に見てもらいたいな」というスケベ根性を出したため、わかりやすい位置にリンクをはってしまった。確かに多くの人に見てもらえるようにはなったが、一番恐ろしい存在である親兄弟に見られるというところまでは考えていなかった。しまった。もう実家の方角へは足を向けて寝れません。

とりあえず、留守電の返事をすぐにしたら親の腹立ちに火に油を注いだ状態になりそう。しばらく静観しておこう。80キロ代に突入したら、連絡でもするかな。さて、いつ頃になることやら。

お昼ご飯は、体重増という現実がずずんとのしかかっているので、首をすくめて「すいませーん」といいながら料理をピックアップ。体重が増えたという現実の前に、自分の欲望はすべてひれ伏するしかないのである。ああ、チキンカツ食べたかったなっと。

しかし、後になってコンビニのお総菜コーナーで肉じゃがを見てみると、ちょうどお昼に食べた肉じゃが程度で350kcalもあった!げっ、こんなに肉じゃがってカロリー高かったんだ。現実にめまいを感じる。これだったら、チキンカツ食べても同じだったのにぃ。

コーヒーを、5kcalある「ゾット・無糖」から「UCCブラック」に切り替えた。5kcalなんて誤差の範囲だ、なんて考えていたのだが、一日1万歩近く歩いてもカロリー消費はたかが知れてるんだから、案外その存在は大きい。うみゅ、UCCはおいしいとは思わないが、我慢なのだ。でも、我慢してまでなんでコーヒーを飲む必要があるんだろう?はっ、最近アル中から脱出しつつあると思ったら、いつのまにかカフェイン中毒になったのか?

ダイエット日記、実は身の回りに隠れファンが多いことに最近気づいた。どこからURLを調べたのかダイエット日記を毎日読んでいたりして、会うたびに「いよっ、昨日の刺し身、おいしかった?」「やっぱ今週も火曜日は飲むの?」なんていわれる始末。ううむ、プライバシーの公開というのは案外恐ろしいもんだぞ。ほんの時々だけど、激励?のメールも見知らぬ人からもらうようになったし、やりがいがあるんだけど…。

「おや、今日はお皿数が少ないな」と思っていたら、後から来た同僚には1皿余計についていた。マカロニのミートソースだ。なんと、僕だけ扱いが悪かったのだ。どういうことだろ、これって。きっと、シェフは「ダイエットやってるんだったら皿数減らしてやるのが人情ってぇもんよ」と皿を減らしたに違いない。きっとそうだ。…って、実際のところはうっかりミス、なんだろうけど。まあいい、これも何か神の御告げかもしれないとばかりに、仏頂面でご飯を頂いた。

食事前に測定してみたら、<94.0キロ>だった。なるほど、なるほど。ってぇことは、明日の朝には94.2キロくらいは可能かな、なんてタカをくくっていたのだが…夕食後、再度測定してみると<95.2キロ>。ええーっ、ご飯食べただけで1.2キロも太るもんなの?驚いた!こりゃだめだあ、どう考えたって94.2キロなんて無理だぁ。失意のまま床に就く。ぐぅ。

【03月03日(火曜日)】<94.6キロ>

昼食:ひれかつ、春野菜とかきの炒め物、ご飯、おみそ汁、香の物、フルーツ2切れ
夕食:ビール1500ml、もつ煮込み少々、木綿豆腐、油揚げ2枚、菓子パン1個

体重横ばい。少しは減るかと思っていたんだけど、減らないとは。コンマ6キロ、というのはどうもテンションが上がらない値なので嫌いだ。コンマ2キロだったら、「うおーっし、あともうちょい頑張れば…」という気にさせてくれる。コンマ8キロだったら、「ここで気を抜いたら一気に元の木阿弥だぞ」と気が引き締まる。でも、コンマ6キロって…「まあ頑張ってください、先は長いけど」と通告されるようなモンだ。

ちゃんと最寄り駅から一駅前で下車して歩いているし、ご飯だってそんなに大飯食らいしているわけじゃない。ごく普通だ。これで「痩せない」ということは、今の生活でちょうどアウトプットとインプットがつりあってしまった、ということか?

まあ、横ばいになったのはたった1日だから、気に病む必要などまったくないのだけど、日曜朝の「94.2キロ」という値があまりに衝撃的だったのと、あまりにうれしかったのでついつい未練たっぷり。

ニュースで、公正取引委員会がダイエット薬会社4社を、過剰広告の疑いで排除勧告したという事を知った。以前僕がお世話になった…このダイエット日記のきっかけにもなった…あのインチキ薬もオコラれてないか、調べてみたがどうやらその気配なし。おっかしいなあ、公正取引委員会の目は節穴だろうか。あれだけサギまがいの薬なのに。まあ、これではっきりとわかったわな。「1週間で10キロ痩せる!」なんてのは絶対にサギだ、という事。実際に試した人間が証言するんだから、間違いないってば。

外部で打ち合わせがあったので、お昼の食事も外食となった。そうなると、いつもの鉄壁な昼食を維持できなくなり、結果的に上記のようなちょっとカロリー高いんとちゃうん昼食になってしまった。選択の余地がないんだから、仕方がない。

久々にお昼にカツという油モノを摂取したわけだが、胃袋が「ええ?マジでぇ?」と上目遣いでこっちを見ているのがわかる。胃袋がどっしりとしてしまった。いつもの淡白なお昼ご飯とはおお違いだ。さすが油、腹持ちがいいや。でも、カロリーがなあ。ちょっとだけブルーになる。体重が減らない、という時節柄、このお昼はダメージ大きいぞと。

職場に戻ると、兄からメールが届いていた。「web見たが、あの食生活は尋常じゃない、病気じゃないのか」というものだった。母親からのツッコミの次は兄貴からのツッコミ。どうも最近このダイエット日記も居心地が悪くなってきた。

それにしても、「尋常じゃない」とか「病気だ」とまでいわれるほど、食生活めちゃめちゃかなあ?僕。はっきり言って、そこらへんの自覚がまったくないため、こんな言われかたするのは青天のへきれきだ。「えっ、だって、昔と比べりゃお酒の量だって激減したし、ご飯だって肉食を改めつつあるし、比較的バランスのとれた食事していると思うんだけど…。」きっと、いままでがひどすぎたのだろう。悔いあらためて改善されつつある(と、僕は解釈している)今の食生活でさえ、一般常識からみれば「ひでぇもんだ」というお粗末な内容なのかもしれない。

そう、「なのかもしれない」という表現を使っているということは、やっぱり自覚がないんです、いやホントに。あまりによーわからんかったので、「尋常じゃないって何?」って兄貴に問い合わせのメールを送っておいた。さてどういう返事がくることやら。

こういう「痩せない」シチュエーションにおいてお酒を飲むことがヤバいということは薄々感づいていたんだけど、まあ起爆剤としてビールをがつんと飲んでおけば、何らかの形で体調が変わるのではないか、というキモチもあって、いつも通り夕食時にお酒を飲んだ。カロリーは控えめにせねばということで、ちょっとだけ遠慮気味なのがメニューから伺える。でも、菓子パンっつーのはよけいだった。生野菜のパックを買おうと思ってコンビニに入ったんだけど、気がついたら菓子パン買ってた。なぜだろう。ボケがまわってきたかな。

【03月04日(水曜日)】<95.0キロ>

昼食:鉄火丼、おみそ汁
夕食:肉じゃが、さばの味噌煮、ご飯、玉子スープ

あ、あぶなーい。体重大幅増、なのである。体重計の値は95.2キロと95キロジャストを行ったり来たりして「どうしよっかなぁー」とこちらの顔色を伺ってやがる。つけあがられたモンだ。でも、敗者に人権はない。おとなしくこの体重計のいやみに耐えていたら、「まあ、いいか」と95キロジャストで目盛りがストップしてくれた。まあ、助かった。でも、限りなく95.2キロに近い95キロ。

さすがに95.2キロだったら、「もうやってられん」とやる気の糸がぷちんとキレてしまいそうだったので、この結果は一安心。でも、太ったねえ。まあ、普通に生活してて全然痩せないくらいなんだから、お酒飲みゃ太るわなあ。仕方がないといえば仕方がないんだけど、こうも見事にがつんと太られるとこっちも言葉がない。

ここで,ちょっと「ここ数日なぜ絶不調なのか」をじっくり検討してみた。

1. 水分不足。 ここ最近、お手洗いに行く機会が非常に減った。尿の量が少ないのだ。考えて見れば、水分摂取量だって激減。昔は何かと水分を摂っていたのに。これは「水分摂ると、体重が増える」というキモチから自然と抑制傾向に向かったという事があろう。その為、体の新陳代謝が低下してしまったのではなかろうか?・・・そういえば、ちょっと多めの水分を摂取すると、背中から肩にかけてぽかぽかと暖かくなってくる。やはり水分を多めに摂った方が良いのだろうか。

2. 腹巻きの締めすぎ。 いつも、スポーツ用の腹巻き・・・薬局などで売られている「汗をかいておなかを引き締めよう」っていう奴を自室内では着用している。これ、案外効果的。おかげで、腹周りが真っ先にダイエットの対象になる。だけど、ここ最近調子に乗ってぐいぐいと腹巻きを締め上げて,女性用コルセット状態になってしまっているのがひょっとしてマズいのかもしれない。これだと、腹式呼吸をやるとどうしても呼吸が浅くなる。浅い呼吸だと、新陳代謝が悪くなる。故に、痩せない。この考え方が正しいかどうかはしらんが、まああまりぐいぐい締めるのも良くないだろう、きっと。

3. 運動量不足。 いくら一駅前から歩いて帰宅しているといっても、しょせん15分。この程度で「いやぁ、運動したぁ」という認識ではマズいのではないか。でも、果たしてホントか?ここ最近の体重停滞・増加はとてもこの「運動不足」では説明できないのだが・・・。

さすがに今朝の値には腰が砕けたので、お昼は自粛せねばならない。ということで、助っ人登場。鉄火丼なのである。この鉄火丼、過去の日記を読み返せばわかるとおり数々の苦難を救ってくれたスーパースターなのである。「いよっ、大統領憎いねコノ」なやつなのである。彼だけは裏切らない。と、さんざん美辞麗句を並べ立てるのも、「これ食べても痩せなかったらどうしよう」という不安があるから。煽るだけ煽っておこう。

希望どおり、十分満腹感をゲット。よかったよかった。でも、この食堂の鉄火丼…正確に言うと「刺し身丼」なんだよな。酢飯の上にマグロの赤身がでんと乗っているだけ。普通、鉄火丼っつーのはたれがかかってなかったっけ?オラが田舎モンだからって馬鹿にするんじゃなかっぺ(妙な方言だな、我ながら)。

「今日は池袋から歩こう!」なんて朝から入念に地図とにらめっこ。もう、一駅歩くなんて次元じゃおさまらないほどこちらの不安感は高まっている。「このままずるずると太っていくのでは…」という恐怖が、「歩け、歩け」と脳に命令を下すのだ。池袋から寮まで、電車だと5駅。一度、終電を無くしてしまい歩いたことがあるが、55分だった。これだけ歩けば、ちょっとはからだにまとわりついた脂肪も「おっ?何だ何だ」と動揺を隠せないのではないか、というわけである。この際、「しんどいからカンベン」なんていう筋肉からの要求は一切無視。

歩こう、と思った理由の一つに、裏道の存在があった。過去歩いたときは、大通り沿いに進んだのだが、今回地図でよく見ると、裏道を使えば結構なショートカットが可能らしいのだ。これが、ふつふつと僕のチャレンジ精神をくすぐって止まないのだ。知らない町、知らない道の探索。うおお、燃えてきた。…っつーわけ。

さて、池袋到着。途中、デパートで富山の銘酒「蜃気楼の見える街」を偶然にも発見、大喜びで2本購入。今まで飲んだ中で最高のお酒だからだ。でも、歩くということを忘れてやしませんか?2本ということで、重さにして1.5キロ…うげぇ。

それでも歩きはじめる。「目標は45分!」と意気揚々。頭の中では、突撃ラッパが軽やかに演奏されている状態だ。しかし、歩きはじめて5分すぎ、早速その突撃ラッパが「引けぃ、引けぃ」の退却ラッパに変わってしまった。道を間違えたのである。地図があまりにおおざっぱ(10万分の1だもんなあ)なため、どんぴしゃな道に気づかずに通り過ぎてしまったというのが事の真相。結局、あわててリカバリーしようとして脇道に身を投じてみたが…大通りに出てあたりをきょろきょろ見渡すと、ほぼUの字を描く形で歩いてしまったことが判明。まるでマンガの世界だ、こんなミス。この後も裏道を間違え続け、結局寮に到着できたのは65分が経過した頃であった。心身ともにへとへと。「何やってんだろ、俺って」。

ただ、全身の脂肪が「ひぃぃ、やめてくれい、脂肪が燃焼されてゆくぅぅ」という絶叫をあげているということがひしひしと感じられたので、まあ遠回りしたのもよかったかなと。でも、タイムトライアル「45分で到着」の夢はまだあきらめていないので、近日中にリターンマッチだ。ダイエットもかねて。

帰宅後、体重を早速測定。じゃかじゃかじゃかじゃかとドラムロールの効果音。じゃーん、94.2キロ。あっれぇ?イマイチだな。どう評価すりゃいいのかわからん値。まあとりあえず喜んでおこう…かな.

夕食は、肉じゃが。つい先日、そのカロリーを調べたばかりなので「ひっ、高カロリー食が現れたっ」とびくびくしっぱなし。でも、こころの片隅には「ふふん、でも今日1時間も歩いたもんね、これくらい大丈夫だぜ」という余裕があったりする。心なしか、右頬が「ふふん」と笑ってにやけているカンジだ。

夕食、お風呂を経て体重測定をしてみた。この値が明日の体重の基本となる値だから、固唾を飲んで体重計に乗る。95.4キロ…おーい、たったあれだけの食事で1.2キロも太ったのぉ?おかしい、絶対におかしい。僕が知らない間に、背中に石を詰めたリュックとか背負わされているんじゃないか、と背後を気にしてみるがそんな気配はどこにもない。謎だ。背後隷の仕業だろうか?

【03月05日(木曜日)】<95.0キロ>

昼食:じゃがいもとベーコンとたまねぎの炒め物(小皿)、マカロニサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ちんじゃおろーすーもどき、春雨のマヨネーズ和え、ご飯、おみそ汁

毎朝、毎朝、体重の増減に一喜一憂している様は、読者にとってはこっけいなものだろう。でも、僕は日記に記述し続ける。だって、本当にうれしかったり悲しかったりするんだから。…というあほな前置きはおいといて、体重が横ばいなのである。これは、限りなく「太った」に等しい横ばいだ。相当ショックで、頭の白髪が一気に増えた気がした。

昨日はあれだけ歩いたというのに。1時間強も歩いたというのに。先週、皇居一周したときみたいにぐぐうんと瘠せるのかな、なんて淡い期待は…いや、淡いどころか燃えたぎる…期待は、第二宇宙速度くらいで吹っ飛んでいってしまった。

昨晩、帰宅時の体重が94.2キロだったわけだから、寝て起きて800グラム増量したということになる。どういうことだ、これぇ?こうなったら、今晩も「池袋から歩こう」リバイバルマッチで、体をいじめぬいてやる。

以前は、から揚げ系統のメニューが食堂にあるだけでカルピスは初恋の味状態(どきどきしていた、の意)だったが、もうそれどころじゃない。瘠せないどころか、体重が増加傾向にあるのだ。好みとか関係ない。というか、もうカロリー低い食事しか眼中になくなってしまった。お昼を、もそもそと食べる。

ここでいう「ちんじゃおろーすもどき」とは、一見ちんじゃおろーす、されどピーマンの変わりにチンゲン菜というモノ。中国じゃ正式名称があるのかもしれないけど、よくわかんなかったので「もどき」にしておいた。申し訳ない。

結局、池袋から歩きたかったのだけど雪が降り出してしまい、傘を持ち合わせていないということもありおとなしく最寄り駅から帰宅するという手段をとった。考えてみれば、久しぶりだ。やっぱ、楽でええわぁ…なんて雪まみれになって自分自身が雪だるまになりつつ、感じた。

いつもは、寮に戻るとその足で食堂に向かい、食事をする。だがここ最近は「体重の瞬間最大風速」を調べるため、いったん自室に戻るようになった。今日だって、もちろん体重測定だ。結果は…94.4キロ。がーーーーん。

今日二度目のショックなのである。今回のショックは相当なもので、朝の体重測定で髪の毛が真っ白になったんだとすれば、今回はその毛が全部抜け落ちるくらいのショックだった。なぜって?昨日の夕食前測定の体重と比べて、200グラムも太ってしまっているからにきまっている!

食生活は、もうこれ以上縮めようがない。お昼だって、あれでほぼ最低限。サラダを食べないようにするということは可能だが、そんなことやったって瘠せるどころか体調悪くしちゃう。で、夕食は寮の食堂で出されるため、メニューに変更の余地無し。…という状況で、太ってしまったのである。お酒飲んだわけでもなく、水分を摂りすぎたというわけでもない。まったくいわれなく太ったのだから、ショックは相当なものだ。

以前だったら、暴飲暴食した翌日は太るという公式がしっかりとできていたので「ああ、やっぱりああいう事やっちゃいかんなあ」と反省できた。でも、今週入ってから一連の動向は、まったく先が読めない状態。だから、困惑するしかないのだ。

太る、ということは、今食べている食事のカロリーと、運動で出て行くカロリーとを天秤にかけて、その結果食事のカロリーが高かった、アンタの勝ち!やっぱアンタにゃかなわねーよ、ってなわけだ。となると、行き着く先は「一日三食、ちゃんと食べないのが悪いのではないか?」という点に行き着く。むむむ。では、おとなしく朝食を食べるべきなのか?朝食を食べた場合、総カロリー量は確実に増える。朝ご飯を食べるメリットと、この「カロリー増」が果たしてつりあうのかどうか?まあ、寮の食堂で朝ご飯食べないで、コンビニのおむすび一個だけ、とかいう手段も考えられなくはないが…でも、それはそれで「おむすび一個だけで朝食食べたメリットを引き出せるのか?」という事につながるわけで。

逆に、朝食はもりもり寮で食べて、その代わりに夕食はおむすびのような軽い食事をコンビニで買ってくる…という手段も考えられる。だけど、この手段はあまりにリスキー。やっぱり一番おなかが空くのは夕食で、そんなときに欠食→外食、にしてあったら暴飲暴食に走りそうで。

とまあ、ものすごく真剣に悩みだしてしまったのである。「ダイエット!?日記」とおちゃらけでやってきたのだが、ここにきてものすごくまじめになってしまった。「!?」は取り外さなければならないかもしれない。すんません、ここ最近堅苦しくてまじめな日記になっちゃって。こっちももっとおふざけで行きたいんですけどネぇ。

上の空で食事・風呂から帰還し、そそくさと体重計に乗ってみる。95.6キロ。あかん、もうだめだ。救いようが無い値だ。何遍乗り直したって、「すんません、いままでの値、全てジョークでした」と謝ってくれるほどの値じゃない。結局、寝る直前の測定で95.4キロだった。こりゃ、明日の朝は95.2キロあたり、要するに正式計量でまた体重増加という結果になりそうだ。寝付くまで「どうすりゃいいんだ」と何度も走馬灯のようにぐるぐると考えがめぐるめぐる。しばらく考えていたがいいかげん目が回ってきたので、寝る。

【03月06日(金曜日)】<94.8キロ>

昼食:チキンカレー、ニース風サラダ
夕食:ローソン肉野菜炒め弁当、野菜炒めパック、生野菜パック

朝おきた瞬間、「あっ、こりゃ駄目だ」という実感。トイレに行きたい!という欲求があまりないのだ。掛け布団を蹴飛ばしていたので、体は相当冷えてしまっている。こんなシチュエーション、しかも冬だったら、何はともあれ「お手洗い行かせてくれーっ!」という事体になるはずだ。いや、「朝起きた瞬間」にそう感じる以前に、起きる時間の1時間前とか2時間前に目覚めてしまい、「うう、トイレ行こうかどうしようか」と夢うつつの中で苦悶する。これが僕だった。で、翻って今朝はどうか。うみゅ、ぜんぜん逼迫しとらんなあ。ぼうこうがにやにやしながら「良いお目覚めでゲスな、旦那」と余裕で話し掛けてきた。

よーするに、寝ている間の新陳代謝が相当落ちてしまっているのだろう。結果的に、トイレに行きたいという欲求が生まれない=おしっこの量が少ない=体がむくむ=瘠せない、という構図になっているのではあるまいか?そういえば、ここ最近朝一番のおしっこ、量が少ないなあ。

とまあ、朝からブルーになりながらそれでもけなげに体重計に乗ってみる。ありゃ、瘠せてるぞ?はあ、瘠せてますなあ。94キロ代復活なのです。

なんか、だまされたという感じでぜんぜんうれしくないのである。「え、なんで瘠せたの?」という疑問が強すぎて。自分の生活内容とイコール関係で結ばれていない体重結果なので、ぜんぜん納得できない。逆に不満なくらいだ。どうなってるんだろうねえ。

ひょっとすると、5駅分歩くとか皇居歩くとかで、足に筋肉がついてしまい体重が増えた、なんてオチはないでしょうねえ?筋肉は脂肪よりも重いから、結果的に体重が増えたなんて。でもまあ、1万歩強歩いた程度で体重計の値が変わるほど筋肉がつく、なんてとても考えられないんだけど…ポパイじゃないんだから。

はっ、ひょっとすると僕はほうれん草を食べれば筋肉がぐっとついて、体重が重くなる体質なんでは…?(笑)

明日は熱海に温泉旅行。悪友どもとの旅行なんだけど、この旅で2キロほど体重が増えてしまうであろうことはあらかじめ計算済み。そりゃそうだ、おいしい料理食べて、お酒飲むんだから太るわなあ。で、それに備えて今週中に93キロまで減量できれば最高だったんだけど…。93キロだと、2キロ太っても95キロ。これだったら、まだリカバリーが効く。しかし、今みたいに95キロ弱だとすると、なんと旅行明けには97キロまで太ってしまうことになる。これじゃあ、今までのダイエット日記の意味がない。ああ神よ、ダイエット中だと旅行すら許されないのですか!

今日はいつも足を踏み入れない、ラーメン&カレーの社員食堂に入った。だから、通常のお昼とは一風変わったメニューとなった。それにしても、ラーメンのカロリーは高い!どれも600kcalとか700kcalとかある。まあ、ラーメンいっぱいで空腹は満たせるので、トータル的に見れば低カロリーなのかもしれない。うかつにこれでラーメンライスにしたら1000kcal突入でひどい目にあいそうだけど。

で、結局悩んだ挙げ句にカレーにしておいた。これでも650kcalなのだ。ふぃー、高い!でも、まあ定食を食べたらこの程度のカロリーかな?と自分を無理矢理納得させる。

カレーだけじゃ単調なので、サラダをつけてみた。あれ、ニース風サラダだ。この前初めて食べた、あのチーズとサラミが刻んであるやつ…あれれ?目の前にあるのは、どう見ても「ミモザ風サラダ」だ。どうも、食堂によって「ニース」の解釈が違うようだ。さすが極東の国日本。見よう見まねで、行ったこともない「ニース」風のサラダを作り上げようとしたのは無理があったか。

カレーを久しぶりに食べたが、おなかがいっぱいになってしまった。サラダで水増しされた満腹感ではない。本当の満腹感だ。こういうところからも、小食になったなあ…とつくづく自分の体が愛しい。学生時代なんて、カレーを自炊で食べるときは米を2合、きっちりと炊いて食べていたけどなあ。

そういえば、今晩は欠食日だっけ。明日からの大どんちゃん騒ぎがあるんだから、大人しく低カロリーの粗食で済ませよう。お酒だって、当然無し!

そうそう、お酒で思い出した。このダイエット日記掲載が始まる前までは、お酒を飲まないシチュエーションの方が珍しかった。で、ダイエット日記が始まってしばらくは、お酒いつでも飲めるし飲みたいぞ、でもちょっと我慢だぞという気分。しかし、ここ最近は「えっ、今日お酒なの?やりたきゃ、やればぁ?」とつれない態度。ここ最近、家に帰り着いた後に「あ、そういや今日は酒屋の前を通るときに『うう、飲みたいっ』って思わなかったなあ」なんて感心しているくらいだ。アル中寸前からようやく脱却できたようだ。とりあえずはよかったよかった。

結局、こういう形に落ち着きましたぁ。コンビニ弁当をいろいろ吟味してみたんだけど、どれも700kcal以上あるのね。1000kcalだって、珍しくない。こんなのを一日2回とか3回とか食べてりゃ、太りまーす、って宣言しているのと同じではないか。あれ、そういえば、半年前までは「一個じゃたりん」と一度に2個おべんと食べていたような・・・なるほど、どーりで太るワケだ。なるほど。

さすがに生野菜を2袋食べたので、おなかはいっぱい。そうだっ!ローカロリーで攻めるべし!攻めるべし!はぁ、はぁ、はぁ。何でこんなに必死なのかと言えば、帰宅してすぐに体重を測ってみると94.6キロもあって、「こりゃあかん、明日こそ絶対大増量だ」とげんなりしてしまったから。ちょっと痩せたと思ったら、すぐこれだもんなあ。

【03月07日(土曜日)】<94.4キロ>

昼食:お刺身定食
夕食:ビール中瓶1本程度、旅館の宴会料理の数々(いちいち覚えていない)
UTG:日本酒4合程度、乾きモノ系おつまみ各種、チーズ少々

熱海なのである。日本を代表する温泉地、熱海なのである。つかこうへいの「熱海殺人事件」で、「なぜお前は大衆温泉地である熱海なんかで人を殺すことができるんだ」と、その殺人センスのなさ、ダサさを馬鹿にする一節がある。それくらい、ベタな温泉地。今回、「熱海へ行こう!」という話になったのも、単純に温泉を満喫する為なのではなく、その臭いたつベタな世界をにやにやしながら体験して回ろう、という魂胆があってこそのもの。だから、ダイエット中だから食事はちょっと・・・なんて遠慮はしてはいけないのである。あくまでも豪快に。「がはは」と笑いながら、お座敷にならべられた海のもの山のものを食べないといけない。せっかくの熱海なんだから。

ということで、ダイエットは一時中断と相成った。今回の温泉ツアーで2キロ増を想定している。まあ、できるだけ2キロ太る事態は避けたいんだけど、「2キロ太ってもショックで卒倒しないように」という心構えというわけだ。

詳しい旅行記は、近日中に「アワレみ隊熱海・箱根征圧記」としてこのwebのどこかに掲載します (後注:結局掲載しなかった)。そちらを参照してください。このダイエット!?日記ではとりあえず食事関連に話を限定します。

さて、お昼なのだ。熱海といえば、海。ここで「ラーメン食べよう」なんて絶対に言わせない。なぜなら、ベタ体験ツアーだからだ。「磯料理の店に限る」と力強く宣言する僕。他の連中は「えー、夕食でもどうせ同じようなモンが出てくるんだから、普通のお店でいいじゃん」なんて言うんだけど、あらためてもう一度「磯料理のお店だ」と宣言。

結局、刺し身定食を食べた。1500円が高いか安いか・・・と問えば、当然「恐ろしく高い」部類に入ると思う。でもまあおいしかったから許そう。観光地に旨い店なし。観光地に安い店なし。それを考えると、上でき上でき。

腹ごしらえをした後は、熱海城→熱海秘宝館→熱海梅園とはしご。さすがに熱海秘宝館には一同全員げんなりしてしまい、出てきたときには「もう疲れた、帰って寝たい」と口をそろえる始末。1700円という入場料金は「冗談じゃない」と腹が立つが、あれだけアホな見世物は他に類を見ないと思う。「一生に一度くらいは」程度なら、入場してみてもいいかもしれない。二度と行くことはないと思うけど。 結局、宿に戻ってきてみると、結構な歩数歩いた事が判明。案外太らないですむのかもしれない。

宿の風呂は、恐ろしく深かった。湯船の中で起立しても、腰まである深さ。だから、正座しないと顔がお湯に漬かってしまうありさま。さすがにこれは強烈で、てきめんにのぼせた。でも、のぼせたからといってすぐに風呂から出るようでは、温泉に来た意味が無い。露天風呂に行ったり、水をかぶったりと手替え品替え、まるで押し売りの兄ちゃんの商売方法みたいにあれやこれややっているうちに、気が付いたら40分近い行水となってしまった。体の水分がぬけて干からびる寸前。

夕食は、なかなかおいしかった。しかし、皿数が多いので目が回る。「どれから食べればいいのやら」と動揺してしまうのだ。普通の食生活だと、「俺がメインディッシュだ、どうだ」とデカいつらをした奴が鎮座していて、それを取り囲む形で「あたしはメインディッシュの引き立て役よん」とか「ほっといてくれ、どーせ小皿だ」とかがいる。・・・しかし、温泉旅館の料理は俺も俺も、とどれもがわらわらと自己主張しているではないか!落ち着け、お前ら。

結局、一皿一皿順番に片づけるような形になってしまった。皿数が多いために、食べおわったお皿をどんどん片づけていかないと奥のお皿に手が出せないからだ。ああ、小学校の先生ごめんなさい、「食事をするときは三角食べをしましょう」と教わったのに。

しかしまあ、おかずの多いこと多いこと。僕はいまだに、「おかず=ご飯を食べる為の補助」という認識があるんだけど、この飽食の時代ご飯よりもおかずがデカい顔をしている。しまいには、「ご飯を主食にするのやめて、おかずを主食にしたらどうだ?」なんて言い出しそうな態度のデカさだ。これはいかん。やはり日本人なら米を食べなければならん。

食事が終わると、どっと疲れが出てしまった。でも、ここで寝るわけにはいかないのだ。ビコーズ、なぜならば、この後買い込んできたお酒で宴会を開くことになっているからである。ごていねいにもう一度温泉につかりなおし、一段落ついたところで宴会開始となった。

僕の場合、食事をしたあとにお酒を飲むというのは趣味じゃない。・・・というか、できない。だから、食事代わりにお酒のおつまみを食べて、お酒を飲むというスタイルが一般的だ。ゆえに今回みたいに食後の宴会はどのレベルまでお酒がのめるのかどうか、謎である。とりあえず、4人で日本酒16合、ワイン1本+ハーフボトル1本、ウィスキー1本という恐るべき量を仕込んではあるのだが・・・。

結局、大してお酒飲まないまま、2時間ほどで宴会はお開きとなった。秘宝館で受けた精神的ダメージと、温泉に漬かりすぎの肉体的ダメージと、旅館の夕食で満腹なのとで、ぐったりしてしまったからだ。さらに追い討ちをかけるがごとく、「さっき風呂場のそばでラーメンの屋台があった。ラーメンを食べに行こう」なんてことになったために、お酒が入る余地を全く残さない状態になってしまった。もうこれでゲームオーバー。ちなみに僕は、「えっ、ラーメン?お酒飲んだ後にラーメンはやばいだろう」と、珍しくダイエットに肯定的な発想をしたんだけど、残り3人が「らーめんらーめん」とおおはしゃぎしているため、「まあ、いっかぁ」。ここで「ゴメン、やっぱ俺、食べられないわぁ」と遠慮するのは、僕のダイエット道に大いに反するからだ。さりげなく、しかも確実に痩せる。これが僕の生きる道。

(つづく)

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