1998年09月第3週(09/13-09/19)

【09月13日(日曜日)】<測定結果無し>

朝食:豚汁うどん、はたはた数匹、ご飯
おやつ:ごへい餅
昼食:カツカレー、サラダ
夕食:ビール1500ml、ペッパーステーキ小1枚、ジンギスカン、ご飯

朝5時には起床。とにかく、毎日毎日の移動行程が恐ろしく長いので、早起きして夜遅くまで車を転がさないといかん。だから、朝からどうもあわただしかったりする。

昨晩の残りである豚汁にうどんを投入して食べた。具が予想以上に残っていたので、結構豪華っぽい朝食だった。さらに、秋田県に滞在してるんだったらはたはたでしょう、ということではたはたをあぶって食べた。これまたなかなか美味。ししゃもと似た味だけど、ししゃもよりはるかにおいしい。

八甲田山を眺めつつ、茶屋でごへい餅を食べた。「ごへい餅とはこれいかに?」とかぶりついてみると、どうも米を餅状にしてくしに刺して焼いたものらしい。きりたんぽみたいなものなのだな。人生ナニゴトも経験だ。

しっかし、店頭で「ごへい餅ください」って注文したら、蒸し器をかぱっと開けて中から真空パック詰めされたごへい餅(5本セット)を引っぱり出してきたのにはずっこけてしまった。味もそっけもない・・・。店員はさも当然という顔で、ちょきちょきと真空パックをはさみで切り分け、そのうち一本にたれをぬって「はい、お待ちどうさま」。ごへい餅ってこういう食べ物だったのだな。

まあ、好意的に解釈すればずっと蒸し器に入れておくとぐずぐずに崩れてしまい、餅同士がくっついて修羅場と化すことになるからそれを防止するため、という事だろう。うん、きっとそうだ。僕がごへい餅を買ったのはおなかが空いていたからではないし好奇心からでもない。「旅情を楽しみたいから」だった。そんな中、真空パックという至って近代的でハイテクチックなモノが出てきてしまっては、小銭を握りしめて今か今かとごへい餅の登場を待ちわびている僕の立場がないではないか。

観光地の店員よ、もう少し「旅情」の演出にこだわってくれい!

六ヶ所村の核再処理施設のPR館にてお昼ご飯を食べた。

旅行中の食事、ってのは僕は常に「旅情」にこだわる。海に行くんだったら「新鮮な海産物を食べさせる店」に行かねば気が済まないし、山なら山でまた同じ。たとえ、そのお店が「いかにも観光客ねらいの胡散臭いお店」であっても、ついついだまされてしまうのだな。こきたない食堂とかで食べればはるかに安く済むのにね。そんなこんなで、今回の旅行においてもお昼ご飯はきっちりした旅行風情を楽しめる料理を出すお店に行きたかった。朝と夜が自炊になるので、お昼しかチャンスがないからだ。

しかーし、六ヶ所村ってのは想像以上の村だった。いやー、感動を通り越して驚愕だった。ほんっとに何もない。ほぼ平地の土地なんだけど、荒れ地として誰も手を着けていない土地がいかに多い事よ。寒いし風が強いからだろうか、低木しか生えていなくてその荒れ地がよけい薄ら寒い。そんなこんなで、食事なんてできる場所があるわけがなかったというわけ。

さて、午後2時から核再処理工場の見学バスが出るというので、申し込みをしておいた。しかし、待てど暮らせどお昼ご飯が出てこない。出発5分前集合ということだったんだけど、カレーが出てきたのはまさに出発5分前だった。食堂の窓から見える見学バスを見ながら、あわててカツカレーを食べるハメに。

あちちっ。カツが揚げたてだった、というのは大いなる誤算だった。カツカレーであるとかカツ丼に使うカツってのは、すでに揚げてあるものを使うモノだろうと推測していたのだが、このお店は幸か不幸かきっちりとオーダーが入ってから揚げていたのだった。道理でサーブされる時間が長かったワケだ。

おかげで揚げたてのカツで口の中をやけどする、という「口の中のやけどランキング」のなかでは相当下位にランキングされるであろう情けないやけどをおいつつ、よたよたしながらバスに乗り込んだ。すんませんすんませんと謝りつつ。

なんだかわからないけど、ジンギスカンなのである。ジンギスカンといえば北海道、ということになるのだとおもうけど、まあ北海道とは縁の深い青森だから、ジンギスカンを食べるのも旅情だろう、と勝手な解釈を施したのであった。

今晩はスキー場のリフト乗り場すぐ横でテント。一体どんなところでテントを張ってるんだか・・・。

【09月14日(月曜日)】<測定結果無し>

朝食:ほたてラーメン
昼食:ミニドーナツ4個、アクエリアス500m
夕食:ボンゴレスパゲティ、絹豆腐1丁

朝の5時には起床して食事の準備。なにしろ、今日の午後8時までにレンタカーを返却しないとイカンので必死なのである。青森から東京までってのは距離感覚が全然なかったけど、西日本方面にその尺度を移動させて考えてみると、なんと岡山あたりまでいける距離だったりする。無知ってのは恐ろしいものだ。

昨晩わざと残して置いたキャベツとモヤシと、そして青森名産であるホタテを入れたちょっと幸せな気分にさせてくれるラーメン、ってのを作ってみた。しかし、肝心かなめのほたてがいまいちおいしくない。一体どうしたことだろう。味がいまいちなのだ。最初にバターかなにかで炒めておいた方がよかったか?

しかし、何か他にも違和感がある。どうしたことかと考え込んでいたら、ようやく食後気がついた。ほたてそのものが間違っているんじゃないか、と。普段ラーメンとかに入っているほたてってのは、普通の貝みたいにびらびらが周りについているもんだ。しかし、今さっき食べたほたてってのはぷりんとした身・・・。あっ、刺身用のホタテと加熱調理用ホタテってのは違うモノだったんだ!げふっ。

竜飛岬の青函トンネル記念館を見学していたら、海底140mまで降りることができるというツアーがあったので、参加した。そのおかげで、予定時間を上まわってしまった。あわてて東京に車を向け直してトンズラ。・・・といっても、まだ時間は午前10時半。この時間にして大慌てしないといけないのだから、青森(東京)って遠い。

最初はどこかで食事してから高速道路に、なんて考えていたんだけど時間が経つにつれとてもそんな余裕が無いことが発覚。しょうがないので、高速道路にそのまま乗り入れてサービスエリアにて何か買って、車の中で食べることとなった。とほほ。結局、砂糖で甘いだけのミニドーナツ4個が今日のお昼ご飯となった。ああ、旅情ってどこ?ウニ丼、いくら丼はどこ?さらば青森。

結局車をレンタカー屋に返却できたのは、午後8時10分。10分オーバーしてしまった。ということは、ほぼ10時間車を転がしてようやく東京青森間移動ができたという事だ。こんなことやっていたら、自分の足から根が生えてきて車にへばりついてしまいそうだ。

さすがにぐったりしてしまい、ビール飲むだけの気力がなかったのでおとなしくコンビニのスパゲティとお豆腐一丁だけ食べて寝た。体力の限界。

【09月15日(火曜日)】<82.2キロ>

朝食:バターロール3個(ウィンナー他のサンド)、ミルクコーヒー
昼食:菓子パン2個、さらさらトマト350ml
夕食:豚肉の生姜焼き、サラダ、ご飯、おみそ汁

おおー、この体重は一体なんぞや。正直、今月最大のオドロキをもってこの体重は迎え入れられた。何しろ、旅行中あれだけ飲み食いしていたのだから、1.5キロくらい太って当然だという認識があったからだ。クルマでの旅ガラス生活+キャンプの組み合わせで一番怖いのが、食べ物が余ったときのコト。「捨てるわけにはいかん」と、無理矢理食べるハメになってしまい俗に言う「食い地獄」になってしまうからだ。夕食の時は、「まあ余ったヤツは朝に回せばいいや」なんて気楽なものだけど、いざ朝になってみるとそんな余り物食べる余地なんてないのだな。朝は朝でちゃんとお魚のような生もの系が用意されていたりするわけで、食べないわけには行かない。となると、余り物はどうすりゃいいの?となる。結局、無理して食べることになり、それでも食べきれなけりゃ捨てるコトとなる。ああみじめ。

えっと、何の話してたんだっけ。そうそう、体重の話だ。そんなキャンプ生活を送っていながら、この体重だったというコトで驚いてしまったのだ。まあ、昨晩食べたモノの量が少なかったから、というのもあるのだろうけど。ひょっとすると、ドライブってのは相当体力を使う行為なのかもしれない。

休みの日に寮の食事を食べるのはごくごく久しぶりなのだけど、休みということもあってパンだった。なぜ休みの日の朝はパンがでる頻度が高く、平日ではパンが絶対に出てこないのかというのは長年の謎だったけど、ある友人いわく「休みの日は寝坊するヒトが多いから、確実に食べるヒトの数をfixできないからだ」と言っていた。パンだと、もし予定していた分が余ってしまったとしても保存が利く。だからだというのだ。なるほど。ただ、僕はもう一つあるのではないか、と踏んでいる。いくらなんでもパン3個ってのはコスト的に見て安いに決まってる。ここで食費を浮かせておいて、別の日にちっとばかりリッチな食材を使えるようにしようという算段があるんじゃないか、というわけだ。だって、どう考えたって朝ご飯の食卓にほっけが出てくるワケがないじゃない。朝ご飯=150円、という制約のなかで、一匹100円するほっけを出してしまうともう後がない。きっと、休みの日のパンとかで一生懸命裏金を使って充填しているに違いない。シェフの努力には頭が下がる。

しかし、今回の例を見てもわかるように、日によって料理のグレードがばらつくわけだ。だから、時々しか食堂を利用しないヒトによっては「ありゃ、今晩のメニューは・・・。」という日ばっかり運悪く遭遇、なんてコトもある。それとは逆に、「わあ、豪華ぁー」と他の日から搾取?されてきたお金を元にリッチな献立になっている食事ばっかりに遭遇するヒトだっているわけで。世の中、決して平等になんかならないのだなと社会の縮図を見たような気になれます、はい。

大体、夕食とて350円しかかけられないという台所事情で、お皿から溢れんばかりのトンカツが出てきたりうなぎが出てきたりすると誰だっていぶかしがるわなあ。小心者の僕なんて、「わぉ、すごいすごい」とその献立を素直に喜ぶよりも先に、「このお金どこから出てきたんだろう」なんて疑問から入っちゃう。「ひょっとすると、誰かがこの境遇を哀れんでお金を恵んでくれたからこの料理があるのでは」なんてアホなコトを考えてみたりなんかするけど、誰がどう考えたってそんなことあるわきゃない。

外出するのさえ面倒だったので、お昼ゴハンはすぐそばの「まんてんパパ」でパンを買って食べた。そろそろ新しいお店を開拓せねば、なんて考えてはいるのだけど、やっぱり遠距離恋愛ってのは難しいねえ。どんなにおいしい料理屋があっても、お店が遠ければしょせんダメ。まずくても近くのお店、ってことになっちゃう。あ、いや、「まんてんパパ」がまずいって言ってるワケじゃないんですけどね。

なんか朝夕そろって寮で食事をするっていう行為が非常にくすぐったい。どうしてかと考えてみると、ここ最近全くといっていいほど寮の夕食を食べていないのだな。一時は改心して寮の食事を積極的に食べるようにしていたんだけど、また最近悪い癖がぶり返してしまったようだ。というより、仕事が忙しいということもあって食堂が開いている時間に帰宅できていないというコトが一番のネックなんだろうけど。

今日は一日東北旅行の疲れがとれず、ごろごろして過ごした。まだ疲れがとれきっていない。さて、「くっちゃね」をやった以上は明日の体重に対してある程度は覚悟しておかないとダメなんだろうね。はあ、憂鬱。

【09月16日(水曜日)】<83.0キロ>

朝食:卵焼き、厚揚げと野菜の煮物、キャベツとウィンナのマリネ、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:揚げ焼売3個、パンプキンサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:焼きそば、ししとうがらし

体重大逆襲。「なめんなコラ」というお叱りの声と共に、一気に83キロ台逆戻りなのである。それにしても、83キロ台に突入すると「お帰りなさい」で、82キロ台だと「行って来ます」という感慨を持ってしまうのはここ最近の傾向から培ったわるい感情だ。ダイエット中の身にとっては、常に「行って来ます」であり、帰る場所など存在しないはずなのに。

メニューが豊富すぎて、覚えるのが面倒。まあ、困ったときは「煮物」「焼き物」なんて表現でごまかしてしまってもいいんだけど・・・。それにしても、寮生活を送るようになってからというもの、玉子焼きが朝食とはいえメインディッシュに鎮座しているというコトが別段珍しくなくなってしまった。玉子焼きってのは、てっきり食卓やお弁当の脇役的存在だと思っていただけに、最初の頃は「おいおい、お前態度でかいなあ・・・」ってつくづく呆れたものだ。ひょっとしておかでん家だけが異常で、他の過程では卵焼き=メインディッシュ、っていう公式が当たり前なのかもしれないけど。

お昼。餃子というのは本来水餃子であり、餃子=焼き、っていうのは日本独特の概念らしい。なるほどそれは納得だ。しかし、焼売はどうだろうか。焼売は日本だろうが中国だろうが「蒸し」が基本であり、「焼き」であるとか「水で煮る」なんてのは見たことがない。なぜだろう。焼き焼売・・・考えてみると結構ほほえましい光景ではあるが、一度たりとも食べたことがないので全然想像できない。まあ、餃子とほぼ同じ味になるのは目に見えているんだけど。

あれ、ということはだ、ひょっとすると餃子と焼売というのは役割分担ができているのかもしれない。すなわち、「焼き」分野と「煮る」分野は餃子の領域。「蒸す」という分野は焼売。で、どちらも仲良く暮らしましょうネ、っていうのが「揚げ」というコトか。

あと、謎なのは焼売の上に乗っているグリーンピースだ。あのグリーンピースの存在意義ってのが微妙。もちろん、色合いというコトで乗っているわけだけど、イチゴのショートケーキみたいに「これがお目当てっ!」というほどのインパクトを持っているとはとても思えない。焼売を前にして、「このグリーンピース僕のだかんね、食べちゃダメだよ」と意地を張る子供なんて過去存在しただろうか?たぶんいないだろう。そういう意味じゃ、非常に寂しい存在なのがグリーンピース。かといって、目立たせるために枝豆や空豆じゃ焼売本体とのバランスが悪いし、かといって見栄えをよくするために山椒の実をのっけたりしたらスパイシーすぎる。やっぱり、絶妙な存在感ということでグリーンピースは重要なのかもしれない。

ビール飲むまでもないや、ということで適当に焼きそばを焼いて、スーパーで買ってきたししとうがらしを1パック丸ごとフライパンで炒めて食べた。ししとうがらし、おもったよりも美味でビールが進む進む・・・。あれれ、ビールは今日はないんだっけ。やっぱり買っておけばよかった。

【09月17日(木曜日)】<82.6キロ>

朝食:ししゃも、ほうれん草と炒り卵、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:豚肉の生姜焼き、サラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ビール1000ml、チーズ月見バーガー、フライドポテト、昨晩の残りの焼きそば

結論。ビールを飲まないと痩せる。以上。こんな簡単なコトなんだけど、いまだに理解できていないお馬鹿約一名。いわずとしれた、おかでん。まあ、痩せる痩せないという次元とは全く別個にビールというのは存在していると信じてやまないヒトなので、何を言っても馬鹿は直らないんだけどね。要するに、この世の中が3次元なら、ビールは4次元なのだとか平気で言い出す男だから。

ニセししゃも、というのが出回っているらしい。ししゃもといえば卵が命なんだけど、その卵が入っていないししゃもに注射針でぷしゅっとニセ卵を植え付けるんだと。でも、それってホンモノシシャモを捕まえてくるよりも人件費他コストがかかってしゃーない気がするんだけど、どうだろう。
ニセいくらってのは結構大手を振って売られている。かに蒲鉾に至っては、「ああいうモノだ」という社会的合意ができ上がっているから、「かにを使った蒲鉾」=「かにかまぼこ」ではない、という事は暗黙の了解になってしまっている。じゃあ、ニセししゃもだって存在して当然、ということか。

かに蒲鉾のように偽物がホンモノになってしまった例だってある。社会的合意ができれば、その製造過程がどんなものであったとしてもホンモノだ。さて、ニセししゃもにホンモノと呼ばれる日がくるだろうか?

お昼は215kcalしかない豚肉の生姜焼きをセレクト。なぜこれだけカロリーが低いのか、さっぱりわからない。量が極小、ってワケでもないのに・・・。ひょっとして豚肉の中にこんにゃくが入っているんじゃないか、なんて豚肉をこねくり返してみたけど、それらしき疑惑は全くなし。ということは、豚肉単体でこの程度のカロリーなのだな。

豚肉のバラ肉ってのは薄っぺらい。これがひょっとすると鍵を握っているのではないかと僕は踏んでいる。薄っぺらいので、炒めると肉がへろんへろんと縮んで見た目の体積が増える。だから、ちょっとの肉でも盛りつけるとボリューム感あるようになるのではないか、というわけだ。

前から僕が口を酸っぱくして言っている、「精神的満腹感」と「肉体的満腹感」。ボリューム感があるというのは、その「精神的満腹感」を大いに満たすものだ。そういう意味では、豚肉の生姜焼きというのは意義深い食べ物なのかもしれない。

月見バーガーのセールスプロモーションがもうすぐ終わりだと言うことで、また来年・・・という餞別もかねてマクドナルドで買って帰った。ビール飲んでバーガー食べて。しかし、返す返すハンバーガーとビールってのはあまりあわないなあ。ご飯食べながらビール飲むのがイマイチなのと同じ原理。なんか、しっくりこないのだ。たぶん、アメリカンなレストランで出てくるような具だくさんでナイフとフォークが供されるハンバーガーだったら、さぞかしビールがあうことだろう。しかし、マクドナルドのハンバーガーだったらパンと具の比率でパンが勝ってしまっている。だからこそ、「ご飯とビール」的な印象を持つのだろう。

【09月18日(金曜日)】<83.2キロ>

朝食:さんまの開き、大根下ろしなめこ添え、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:BKビッグフィッシュバーガー、フライドポテト
夕食:レモンサワー、??

ビール+ジャンクフード、ってのがいかんかったのだろう、一気に83キロ台に復帰。ようやく82キロ台で安定するようになったと思ったのに、全てが水の泡になってしまった。

よりによって、今日「9月末までに一度たりとも81キロ台前半をマークしなかった場合、ダイエット日記を止めます!」なんて宣言をindex.htmlでぶち上げてしまった。おいおい、大丈夫かよ・・・?82キロ台の時は、「まあせいぜい1キロちょっとだからなんとかなるだろう」なんて考えていたけど、83キロ台突入となると話は全く違う。2キロ痩せないといかんのだから。あと10日ちょっとで2キロ。5日で1キロ痩せろということだ。こんな事現実に可能なのだろうか?振り返ってみると、どんなに絶好調だった時でも1カ月で3キロ減量だったわけで、10日で1キロペースだったワケだ。となると、この宣言がいかに馬鹿げているかが分かる。ま、まずい。

朝の電車で、時々くそでぶに出会う。もう、どうしようもないくらいのでぶだ。どれくらいでぶかと言えば、自動改札をすりぬけるのがやっと、ってなくらいのでぶだ。推定体重140キロ。いやもっとあるかもしれない。こういうのを見るにつけ、「どうやったらここまで太ることができるのだろう?」なんて真剣に考察してみたくなる。まあ、かくいう僕だって一時は104キロまで太っていたワケで、太っている時は「べーつにぃー」って平然としていたっけ。数年かけてゆっくり太っていったわけだから、あまり自分の体重が異常だって認識しないのだな。だから、たぶんこのくそでぶ君も「こりゃイカン」という危機意識など持っていないに違いない。

まあ、くそでぶ君は地下鉄でたまに一緒になる程度だと思っていたのだけど、今日は最寄り駅の鉄道にも乗っているのを発見。なんだ、同じ沿線だったんだ・・・ということで、今日はしげしげと人間ウォッチ開始。

いやあ・・・すごいわ、人間って。ここまで太れるのか、という生命の神秘以外にも、「こんなところにも脂肪がつくのだな」という驚愕。もう、ここまで太ってしまっていると首が完全に埋没してしまっている。まるで、思いっきりげんこつで頭をなぐられたようだ。首がないモノだから、ワイシャツをきっちり締めることができない。そのため、ネクタイ締めることができない。もしネクタイを締めたとしても首(らしきもの)が相当太いから、通常のネクタイなんて使えないだろう。

後頭部一体にも脂肪がでろーんと装備されていて、歩くたびに後頭部がべろんべろんと動く。寄生虫がいるみたいだ。これじゃ、必殺仕事人で針を延髄に突き刺そうにも届かないに違いない。

とかなんとか、まるで奴隷売買みたいに上から下まで舐めるように眺めていたら、隣駅で一気に乗客が増え、背中を押された僕はどんどんとくそでぶ君に吸い寄せられていく・・・うわっ、でぶ注意報発令、でぶ注意報発令。僕は君と仲間なんかじゃない、寄るなあ、僕はもうでぶから脱却したはずだ・・・うわっ。じとっとした感触と共に、でぶと第一次遭遇完遂。

このくそでぶ君、周りは涼しい顔をしているのにただ一人鼻息を荒くして汗をだらだらと流していた。汗拭きのハンカチはもうぐっしょりだ。これだけの新陳代謝だったら、生きているだけでも相当カロリー消費しそうなものだ。それでもこれだけ太っていられるということは、よっぽどすごいモノを食べているに違いない。ラードをそのまま丸ごと、とか。

お昼、一日中外を飛び回っていた関係で、食事がハンバーガーになってしまった。今朝の体重が体重なだけに、「カロリー高いのはなあ」と憂鬱だったんだけど、たまたま手頃なお店がなかったのでしょうがない。二日酔いで食べ物を見たくもないという上司を駅の改札で待たせ、ハンバーガーをテイクアウトした。
で、駅の構内に入って「あっ、しまった」。立ち食いそばのお店があったのだ。こっちのほうが、素早く食事ができる上にカロリーが低かった。手に持ったテイクアウトの紙包みを恨めしげに見つめつつ、悔しさを隠そうとせずに立ち食いそばのお店に背を向けた。

ビール飲むと食欲が増えるからいかん。ビールは値段が高いからいかん。ということで、生まれて初めてデカイボトルの焼酎に手を出してみた。2リットルで1350円。うーん、安い。量あたりの単金はビールとほぼ同じ値段だけど、焼酎をビールみたいにぐいぐい飲むことはあり得ないので、実際は数倍のコストパフォーマンスという事になるのだろう。

ということで、サワーを作って飲んでみたがいまいちピンとこない。ビールを飲んだときの酔いになれすぎてしまい、サワーの場合の酔うタイミングってのが理解できていないのだろう。なんか酔ったような酔わなかったような、中途半端な気分のまま寝床についた。

【09月19日(土曜日)】<83.2キロ>

昼食:菓子パン2個
夕食:豚肉の卵綴じ炒め、肉じゃが、??、明太子、ご飯、おみそ汁
夜食:レモンサワー、枝豆、??

さて問題。今日の体重が横這いだったのはビールをやめてサワーにしたからでしょうかどうでしょうか。考えてみれば、焼酎自体はカロリーが低いかもしれないけど、サワーにする際に投入したファンタレモンのカロリーってのが相当高いのだったっけ。これじゃ、元の木阿弥だ。もともと焼酎自体飲み慣れないので、自然自然と割るジュースの量が増えてしまっていたようだ。その証拠に、ペットボトルの中に残されたジュースの量が相当減っている。ペットボトルを意味もなくぽちゃぽちゃと振りながら、「ああーこれじゃダメだわなあ」と嘆息。

パンを買いにいったお店の女性店員が、おつりを渡す際に僕の手のひらから数センチ高いところからぽとりとコインを落とした。最近多いんだよな、この手の店員さんって。お客の手に触りたくないっていう気持ちもわからんでもないけど、あんまり露骨にやるっつーのも如何なものかと思う。てっきり僕自身がウサンクサイ奴だからうけている仕打ちなのかと思って回りの野郎共に確認してみたところ、そのすべてにおいて同様の経験があるという結果が浮かび上がった。自分だけじゃないんだとわかってちょっとほっとしたりなんかする。

その点、マクドナルドってのは教育が徹底しているなあ、って気がする。ほとんどの女性店員の場合、お釣りを渡す際は確実に丁寧にやっている。わざわざ空いた手を僕の手の下に添えるようなカタチで、お釣りがこぼれないような配慮さえしてくれることもある。こういう些細なところまで気を配るサービス、ってのはなかなかできるものじゃない。よくマクドナルドは画一的な応対でロボットみたいだ、なんて陰口を聞く。しかし、それって裏を返せばどのお店にいつ行っても、水準以上のサービスを受けることができることに他ならないわけだ。決してバカにできたものではなかろう。

バイトとはいえサービスの水準が低くてよいわけがない。コンビニとかでは、「バイトだからあまりサービスの質が高くなくても仕方がないか」的なあきらめの心境ってのがお客にしろお店側にしろあるような気がしてならないけど、マクドナルドってそれがないんだよね。そういう点で大いに好感が持てる。いや、マクドナルドに限らずファストフード店全般にいえることなんだけど。

寮の食事を食べていると、同席した友達二人がそろって明太子を残していた。「なんで?」と聞くと、塩分が気になるから、だって。20代中盤にして、もう塩分の量を気にしなければならないお年頃に突入なのだなあ、といたく感心してしまった。世の中はかわったものだ。

「明太子さえあればご飯何杯でも食べることができる」なんて自慢げに言うヒトがよくいたものだけど、こういうコトをいうのは時代遅れになりつつあるのかもしれない、ひょっとすると。「塩分とりすぎで成人病にならせていただきます」と宣言しているようなものだ、なんて判断されちゃったりなんかして。

しかしここで気をつけなければならないのは、塩のとりすぎだとかなんだかんだ言われるのは伝統的な日本食ばかりだということ。明太子しかり、みそ汁しかり、漬物しかり。確かに、味がほとんどないご飯を主食にする日本人は、塩味が強いものをおかずとして食べてきた。だから塩分を気にするとなるとそれらが敬遠されるのはアタリマエなんだけど、翻って洋食についてはそのカロリーの高さが指摘されるばかりで塩分についてはゼンゼン指摘がされていないのだな。ここが面白いところ。

要するに、和食=低カロリー、塩分高め 洋食=高カロリー、塩分については触れられていない という構図なわけだ。

しかし、たとえば食パンなんてのは実は結構な塩分を含んでいるわけで、ポテトチップスなんかよりもはるかに塩分が強かったりする。これに有塩バターなんてのっけて食べるってのは自殺行為以外の何物でもないってコトをしっかり認識しているヒトって果たしてどれだけいるのだろう?

まあいいや、ここで問題提起したってはじまらない。かくいう僕だって、菓子パンという塩分もカロリーも相当高そうな食事を平然と摂取しているんだし。

昨晩買っておいた冷凍枝豆が野ざらしになっているのが気になっていたので、とりあえず簡単ながらもお酒を飲む事にした。パックは開封していないから、大丈夫だろうと思っていたけど・・・開封してみるとどうも胡散臭いかおりがする。だ、だいじょうぶか、これ?

しばらく恐る恐る食べていたけど、やっぱり味がすっぱくなっているのが鼻について仕方がなかったので、残りは捨てることにした。やっぱり冷凍食品、溶けてしまえばただの生物だった。

(つづく)

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