1999年02月第3週(02/14-02/20)

【02月14日(日曜日)】<81.4キロ>

昼食:サンドイッチ、にぎり寿司6かん
夕食:ほっけ開き、温野菜と豚肉のあわせもの、なす田楽、ご飯、おみそ汁

スキー疲れ。お昼過ぎまで起きあがれなかった。何度か目を覚ましては、寝直しての繰り返し。夕方まで、まともに人間としての生活を送ることができなかった。

これをいいことに、ちょっと用語解説。

最近、「UTGってなんスか?」という質問をよく受ける。そういえば、UTGってコトバを使いだしてから早1年近く。このコトバの意味を知らないって人も多かろう。「UTG=UTaGe」の略で、要するに宴、もっと要するにお酒を飲んでいる時、ってわけ。なんでそんなわかりにくい表現を使っているのか?いや、そりゃそうじゃないですか、こちらだって「恥」ってコトバくらい知ってる。ダイエット日記だというのに、堂々と「宴会で飲み倒し」なんてかけるわけがないじゃないですか。・・・というセコい考えがあったりする。

あと、「宴会myself」という表現も時々使うので、要注意だ。とりあえずこのダイエット!?日記を読むにあたり、以上二つのコトバさえ把握していれば困ることはない。

さて、夕食はおとなしく寮の食堂にて。どうも食堂で夕食を食べるときは、自然自然とご飯を2杯食べそうになってしまうのでつらい。

がぜん眠くなってきたが、すぐに寝るわけにもいかないのでコーヒーを沸かして飲むことにした。さて飲むべぇ、という段階になってマグカップをひょいとのぞき込むと、カップの底の方に謎の液体が。しばらくくんくんにおいをかいで、ようやくそれが何かわかった。数日前飲み残した白ワインらしい。

「らしい」という表現にとどめているのは、「それ」がワインという範疇から片足はみだしている状態だからだ。酸化が相当進んでいるらしく、鼻につくすっぱいにおいがする。もともと、メルシャンの「ボン・マルシェ」という安物ワインなだけに、こうなると悲惨だ。

そこでひらめいた。「コーヒーにウィスキーを一滴二滴垂らして飲む、って人がいるんだから、ワインを入れてもおかしくないだろう」って。早速、コーヒーを沸かしたやかんにワイン「らしきもの」と投入してみた。

飲んでみる。うむ、まずい。コーヒーの味を超越して、酸っぱい。コーヒーという濃厚な味わいをかきけしているんだから、ワインは偉大だ。しかし、偉大だ、偉大だと感心していても味がうまくなるわけでもない。あわててインスタントコーヒーの粉を追加して、「なかったこと」にすることにした。

・・・やっぱり味は変わらず。今こうやって日記を書きつつその味を思い出しただけで、身震いがするほどまずい。教訓だな、コーヒーとワインは混ぜない方が良い、って。

【02月15日(月曜日)】<79.6キロ>

朝食:??
昼食:味噌ワンタンメン、わかめサラダ
夕食:肉野菜炒め定食

昨晩飲んだコーヒーのおかげで、夜遅くまでいろいろ作業を進めることができたは良いが、寝ようとしても寝られない事態に陥ってしまった。夜明けになってようやくうつらうつらできたけど、「ひょっとしたらこのままぐっすり眠ってしまって寝過ごすのではなかろうか」という疑惑から、夜明けとともに時計が気になって仕方がない。ちょっと寝ては時計を見て、また寝るという繰り返しになってしまった。これじゃ、熟睡できるわけがない。それもこれも、すべては気分屋の目覚まし時計のせいだ。ちゃんと定刻通りに鳴ってくれるとは限らないから・・・。

ということで、体重は減少。ひさびさの79キロ台なんである。この体重がものすごく燦然と輝いて見えるんだから、末期症状だ。こんなもの、たった一カ月前までは「なんでぇ、太っちゃったなあ」って鼻で笑われる体重だったというのに。

「馬鹿の一つ覚え」みたいに肉野菜炒め定食ばかり食べている、という指摘を受けることがある。確かに、ここ最近の日記を振り返ってみると、圧倒的シェアで肉野菜定食を食べているコトがわかる。夕食におけるシェアでいったら、1割を越えているかもしれない。なぜなのか。

そこで、この指摘に対する回答と同時に一つの提案をしたい。そう、題して「肉野菜炒めダイエット」だ。ばばーん。どうだ、まいったか。

野菜というのは、あまり量を食べなくても満腹感がでるモノである。案外かさばるからだ。空腹時には生野菜のサラダを食べれば、とりあえずの一時しのぎには十分なる。

野菜はカロリーが低めなモノが多い(じゃがいもやカボチャは除く。主に葉野菜に関して)。だから、おなかがすいたら野菜、ってのは大正解なんである。ダイエットを志す人は、ぜひ野菜をたくさん食べよう。

しかし、野菜食べると一時的には満腹になるが、ちょっと時間が経つとすぐまた空腹に戻ってしまう。なぜか。野菜は消化が比較的良いからだ。すぐに胃袋を通過してしまい、せっかく膨れた胃袋がまた縮んでしまうんだな。じゃ、消化が悪い・・・要するに、満腹感を維持できるものを併せてとるのが一番良い、ということになる。それが、ずばり肉野菜炒めなんである。

胃袋膨らませ担当として野菜を食べ、満腹感維持担当として肉を食べる。この絶妙なハーモニーが、ダイエットへの足がかりを作るというわけだ。どうです、なるほどって思うでしょう。

ただし、できるだけ肉野菜炒めは自炊した方が良い。お店ででてくる肉野菜炒めは、強力な火力を用いるのでおいしいんだけど・・・味付けが濃いのだな。単純に肉と野菜を中華鍋で炒めるのではなく、通常はスープを投入して、味の素をばかすか投入して、という課程を経る。こんなのを食べていたのでは、カロリー低くても塩分が強くなりすぎだ。ついつい余分に水を飲んでしまい、表面的な体重は逆に増えてしまう。だから、自分の家で肉野菜炒め、なんである。塩はできるだけ少な目にして、胡椒や唐辛子を多めに入れておくとよろしかろう。

【02月16日(火曜日)】<80.8キロ>

朝食:??
昼食:鶏肉の治部煮、エッグサラダ、ご飯
夕食:ニラレバ定食
晩酌:ビール350ml、モスバーガー1個

肉野菜炒めのたたりだ。一気に1.2キロ増。時々こういうコトがあるので、驚きはしないもののどうしてこういう現象が起きるのか、さっぱりわからない。きっと、古代人だったら「神の怒りを買ったんだ」とかいって恐れおののき、人柱なりなんなりを用意したのだろう。しかし、現代の科学文明で生きる僕にしてみりゃ、そんな神の逆鱗とかそういうのは全く気にしない。まあ、太ったものはしゃーないわなあ、って程度だ。

といいつつ、「何でだろ、何でだろ」と午前中いっぱい首をひねりっぱなしだった。おかげで肩こりになってしまった。

二日連続で中華料理屋で夕食。この際だから、このお店のメニュー完全制覇なんてやってみたいと考え、昨日とは違うメニューを頼んでみた。前から、「メニュー完全制覇」という野望は抱いてはいた。しかし、数日間をあけてお店に行ったら、ついつい「肉野菜炒め定食」を頼んでしまい、毎回その野望は玉砕を遂げてきたのだった。今回も・・・多分同じ運命になるんだろうけど。

夜中、友達がモスバーガーとビールを持ってきた。お相伴に預かる。しかし、こんなことやってていいんだろうか。

【02月17日(水曜日)】<測定結果なし>

昼食:五目野菜と豚肉細切りの炒め物、餃子1個、ご飯、おみそ汁、ザーサイ
夕食:五目チャーハン
晩酌:ワイン、クリームチーズ、バケット小

朝は会社に寄らず、直接お客様のトコロに行くということになったために朝食を食べ損なった。ついでに、体重も計り損なった。

月曜日・火曜日の朝食が「??」になっているのにお気づきか。ふつう、会社のお昼休み時間を利用してダイエット日記は記述されているのだが、そのお昼休みすらまともにとれていない。その結果、ずいぶん後になって「えーっと、何を食べたっけねえ」って思い出そうとするから、結局朝食に何を食べたか思い出せないのだ。それくらい、仕事が忙しい。今朝だって、仕事のコトを考えながら出発準備をしていたため、体重測定をうっかり忘れてしまったというわけだ。

お昼は蒲田にある中華料理屋で食べた。ちゃんとくるくる回る円形テーブルが設置されている、立派なお店だ。「こんなお店、お昼のメニューとかいってフカヒレだとか北京ダックがでてきたらどうしよう」って財布具合を気にしてしまったが、定食はきっちりと800円だとか900円で用意されており、一安心。安心ついでにテーブルをぐるぐる回していたら、テーブル上のお皿が遠心力でふっとびそうになった。危ない。中華料理屋のあの回転テーブル、盤面に滑り止めをつけるべきだと僕は思う。

夕食・・・といっても、実際に食べたのは午後4時過ぎ。あんまりにおなかが減ってしまったのだ。こんな事態は初めてだ。いくら朝食を食べなかったとはいえ、お昼はそれなりのものを食べたわけだし・・・ひょっとして体内に寄生虫がいたりして、食べ物を片端から食い散らかしているんじゃないかと不安になってしまう。

この日は、「さっさと帰宅してお酒でものむべえ」ってつもりだったので、激しく苦悩。ここで夕食を食べてしまうと、お酒を飲むわけにはいかないからだ。10分以上悶絶しつつ考えた結果、「よし、ここは軽く夕食を食べて、家に帰ってから軽くお酒を飲もう」という折衷案で解決を見た。まるで自民党と野党との国会対策委員会みたいなもんだ。一番セコいパターン。

ということで、中華料理屋3日連続来訪達成。ボーリングでいうところのターキーである。さすがに定食類を頼むのは気が引けたので、五目チャーハンでお茶を濁した。

それにしても、五目チャーハンってなにがどう五目なのか。ふつうのチャーハンの上に、かにの身がほぐれたやつと、芝エビが3匹ほど。うむ?これは2目。ということは、あとの3目は?

まあ、「五目そば」ってのがあるように、中国では「五目」というのは非常に縁起が良い数字なのだろう。きっとそうだ。そういうことにしておこう。

家に帰って、バケットとワインとチーズを楽しんだ。しかし、やはりチャーハンを食べた後ということで、思ったよりも感動はなかった。

【02月18日(木曜日)】<80.4キロ>

朝食:スクランブルエッグ、厚揚げのとろろいもかけ、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:クリームシチュー(小皿)、ごぼうサラダ、ご飯
夕食:チャーハン、卵スープ

中華料理屋、4日目。自分でも笑えてきてしまった。そこまでやるか、って。この日はチャーハンに挑戦。やっぱり、昨日の五目チャーハンからえびとかにを抜いたものだった。チャーハンはご飯をいっぱい食べることができるから、シアワセ。にこにこしながらほおばった。

基本的に僕はご飯食いだ、ってコトをずいぶん昔のこのダイエット日記で書いたっけ。。おかずは、あくまでもご飯を食べるためのおまけであり、でしゃばってはいけない。学生時代、ご飯を2合近く炊いて、そのご飯をコロッケ3個で平らげるとかそういう食生活を送ってきた。こういう人生で身につけた習慣だ。

しかし、外食ってのは常にご飯は脇役だ。おかず、おかず、おかず、ご飯。定食屋にいくと、「ご飯おかわり自由です」ってところが結構ある・・・だけど、おかずのカロリーを計算すると、とてもご飯のおかわりなんてできないのだな。僕からしてみりゃ、おかずちょびっと、ご飯いっぱいの方がどんなにありがたいことか。

ってなコトを考えつつ毎日の食事をしてきたので、チャーハンみたいに「ご飯食べてナンボ」な料理を目の前にしてしまうと、ちょっと目頭が熱くなってしまうのだな。

うん、チャーハンは自宅で作るよりお店で食べた方が絶対うまいなあ。

【02月19日(金曜日)】<80.2キロ>

昼食:メンチカツ、ご飯、おみそ汁
夕食:UTG

この日も会社に寄らずに直接お客様のトコロだったので、朝食は食べ損ねる。体重、80.2キロ。朝食を食べないことは全く持ってイカンことなんだけど、ひょっとするとこの「朝食抜き」が明日あたりに79キロ台の結果をもたらしてくれるんじゃないか、と期待してしまう。

お昼は、水曜日の事件があることからちょっと腹持ちが良さそうなものにした。それすなわち、メンチカツ。ふつうじゃ、絶対にお昼には食べないメニューだ。食べてみたら、こちらの期待通りぐぐっと満腹感が体内を駆けめぐり、すっきりした。うん、これだよ、これっ。

職場の先輩に連れられ、夜は会社近くの居酒屋で軽く飲んだ。店に入るやいなや、目に付いたのは壁の張り紙。「大サービス品、肉1kgすきやき 1980円」って・・・肉1キロってのがどれくらいなのか、さっぱり検討がつかない。まあ、その場はそのままやり過ごしたのだが、お酒を飲んでちょっと酔ってくるとがぜん先ほどの肉1キロってのが気になりだした。ならば試してみるべし、とすでに料理を相当量平らげて安定ムードに達している各自の顔色を完全無視し、「あ、すいませんすきやきお願いします」って頼んでしまった。

しばらくして、「おまちどうさまですぅ」とガスコンロと一緒にでてきたすきやき鍋は、至ってふつうのもの。肉?いや、これが1キロとはとても思えない量だ。一同、明らかに「?」のマークが頭の周りをくるくる回っている様子。

しかし、きた、きたっ!その後、どちゃーっと肉のかたまりが別の皿に盛られてでてきたのだった。一同大笑い。「なんじゃこりゃーっ」って。さすが1キロ、ものすごい量だ。「どうだ、まいったか」と胸を張っているその肉のあまりの神々しさに、われわれはひれ伏すしかなかった。それくらい、異様な光景だった。

結局、同席した人はおなかいっぱいですき焼きをあまり食べることができなかったが、僕はゴハンまで注文しておじやを満喫した。うみゅ。

途中、「よく食べるなあ」って言われたので「でも、痩せる。食べて、痩せるコトができるのが僕なんですよ」と大見得を切ってみせた。しかしこれだけ食べれば、絶対明日は太るよな。

【02月20日(土曜日)】<80.0キロ>

昼食:にぎり寿司12かん
夕食:ビール1000ml、もつ鍋、鶏肉のカシューナッツ炒め

予想外。昨日あれだけ食べて飲んだのに、痩せてやんの。どうしてこんな事態が起きるのか、さっぱり理解できない。頭を抱えてしまった。うれしい反面、自分の体が全く制御が利かないコトに関して「どうなってるの、これっ!」という不安。

昨晩、例のごとく酔った勢いで買ってきたにぎり寿司を食べる。ちょっと前までは、近くのコンビニはにぎり寿司をあまり置いていなかった。多分、置いても売れなかったからだろう。しかし、最近僕が酔った勢いで寿司を買うようになってからは、どうも入荷量を増やした模様だ。昔は絶対置いていなかった12かんの寿司なんかも複数個置いてあるのだ。思いこみかもしれないが、なんかお店側から「買ってくれるんでしょうね、もちろん」って言われているようで気味が悪い。

夜は久々の自炊。ということで、ハッスルして鶏肉のカシューナッツ炒めを作ってみた。タマネギの量が多すぎて、単なるタマネギ料理と化してしまったのは失敗。

(つづく)

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