1999年06月02日(火曜日)
5日目朝食 幸せな朝食
【時 刻】 07:40
【場 所】 ニューヨーク・ニューヨーク内カフェ
【料 理】 ・クロワッサン ・モカ
この日から、ラスベガスを一時離れてグランドキャニオン行きなんである。
またもやレンタカー、しかもマゾとも言える砂漠道中5時間の長距離ドライブなので、朝が早い。7時15分、ジーニアスに起こされて起床。
どうも顔がむくんでいる。はて昨晩何かやらかしたっけ、と振り返ってみると、そういえばホテル近くの自動販売機でファンタを買ったんだっけ。銘柄は忘れたが、フルーツパンチみたいな奴だった。
モツァレラとポテトピザ地獄で喉が渇いていたので、水分補充のつもりだったんだが、これが甘い甘い。認識が甘かったという「甘さ」もあるけど・・・なんておやじギャグが全くもって霞むくらい、甘い液体だった。
いや、言い直そう。クソ甘い液体だった。
まだ表現が足りないか。ええと・・・<もうやめとけ
うっかりしていた、ここはドクターペッパーやルートビアを産みだした国だということを!
昔あった、「メローイエロー」や「ライフガード」を、「せっかくなので砂糖が何処まで液体に溶けるのか実験してみました」という、おい何が『せっかく』なんだいらん事するんじゃねえよ聞いてるのかよオイ、あっコラ待てやめろといってるじゃないか 的状況。
結局、半分飲んだところで・・・うそだ、すまん。見栄を張ってた、正確に言うと、1/4だけ飲んだところでギブアップ。そのまま捨てられてしまったのであった。
それでも、寝る直前ということもあってか、翌朝見事に顔がむくんでいるのだから凄い。冷たいジュースでこれだけ甘く感じるということは、砂糖が一体どれだけ入っているというのか?ひょっとして、重量500gのうち100gくらいは砂糖なのではあるまいか、という疑惑すら持ってしまう。しかし、あながちその憶測も間違っていなさそうなのが、アメリカのシャレにならんところだ。
ジーニアス「朝食、どこで食べる?何かアテがあるか?」
おかでん「ニューヨーク・ニューヨークの隣にあった、バフェの店に行こうや。$2.99で食べられるんだぜ!?」
ジーニアス「やめとけって。何でキミは朝から地雷を踏みに行こうとするのかねぇ。$2.99っていくらよ。300円ちょっとじゃないか」
おかでん「果たしてどのような料理が出てくるのか!?乞うご期待!」
ジーニアス「むちゃいうな、期待できるわけないでしょ。そもそも『乞う』って何よ、乞われたって俺ヤだかんな。考えて見ろ、日本で300円で食べ放題ってあり得るか?」
おかでん「うーん・・・ちょっと想像できないけど、それはそれでお楽しみって奴で」
ジーニアス「想像できないモノが出てきたらどうするのよ、残飯とか。頼むからそこだけはやめてくれ」
結局、ジーニアスのこれまでにない強い抵抗を受け、$2.99バフェ潜入は中止となってしまった。一体、この店ではどのような料理が出てくるというのだろうか?情報を持っている人、ぜひご一報いただきたい。
さて、結局落ち着いたのは、われわれの宿泊地である『ニューヨーク・ニューヨーク』内にあったカフェだった。余りにありきたり過ぎる選択ではあったが、たまには手堅い選択もいいだろう。ここだったら、味に外れはあるまい。
頼んだのは、クロワッサンにチーズとハムを挟んだものと、飲み物としてモカ。しめて$7.90。おお、素晴らしく「当たり障りの無い朝食メニュー」ではないか。今回の旅行で初めてマトモな朝食を注文した気がする。
ここで凡ミス。クロワッサンは、"croissant"と表記されるので、オーダーする時におかでんは「えーと、くろいっさんと、ぷりーず」と言ってしまった。相手に理解されなかったのでメチャメチャ焦ったが、どうやらクロワッサンはアメリカでもクロワッサンで良いらしい。
クロワッサンは一度暖めてからサーブされるため、しばらくカウンター脇で待たされた。できあがったクロワッサンを手に、既に食事を始めていたジーニアスのもとに行った。
ジーニアス「お前なあ、前からいってるでしょ、呼ばれたときに『ハイ』と答えるのはヤメろ、って。そりゃ日本語だぜ。英語なんだから、『Yes』か『Ya』かどっちかにしろ」
おかでん「うう、分かってはいるんだけど、ついつい出てしまうんだよ・・・」
ジーニアスに英語のご指導を賜りながら、クロワッサンをぱくつく。
ジーニアス「ところで、今回は手堅い料理なワケだけど、味の評価はどうよ?」
おかでん「ああ、こりゃ美味いや。温かいし、中のチーズがとろけていて、おいしいなあ・・・」
ジーニアス「おっ、おいしいですか。おかでん先生にしては珍しくお褒めの言葉が出ましたな」
おかでん「ようやくまともな料理に出会えたって感じがするよ」
ジーニアス「凄いな、ベタ誉めじゃないか。じゃ、何点つける?この料理に。10点満点で」
おかでん「難しいぞ、絶対評価なんてできっこないもん。ここ数日の料理が余りにヘロヘロだったんで、味の基準がワケわからんようになってしまったからな」
ジーニアス「相対評価でいいよ」
おかでん「そうだなあ・・・8点」
クロワッサン程度で、8点も付けてしまった。
おかでん、アメリカ滞在4日目にして味覚破壊の危機。
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