第三弾:寸止め一本!

ますゐ全メニュー制覇プロジェクト(その6)

「おせちもいいけど、カレーもね」

今年も、正月のテレビではこのキャッチコピーのCMが流れていた。えなりかずき、相変わらず年齢不詳な顔つきだよなあ。どうでもいいけど。

2004年の幕開けだ。今年もいい年でありますように。特に、この文章を書いているおかでんは、今年2月で三十路を迎える。正月をいいスタートダッシュで、さようなら20代、こんにちはアッチ行け30代、としたいものだ。

ということで。

「おせちもいいけど、ますゐもね」

ますゐ全メニュー制覇プロジェクト第三弾、足かけ2年目に突入のアホ企画がまたもやうずき出す季節になって参りました。あっ、あっけなく「アホ企画」と一刀両断してしまった。でも、気が付けば「ますゐについて日本で最も情報量を持つサイト」になってしまったアワレみ隊OnTheWeb。企画そのものはバカバカしいものであっても、文章、写真の数が増えていけばそれはそれで博物館的様相を呈してくる。継続は力なり、だ。「アホ企画」と言っていられたのはせいぜい前回の第二弾くらいまで。ほぼ全メニューを制覇しつつある現在においては、誰にもアホとは言わせない。

・・・お前、つい数行前に自ら「アホ企画」と書いてるじゃないか。

げげっ。

今回も、12月にアワレみ隊BBSにて開催の告知がなされた。

181: 名前:おかでん投稿日:2003/12/14(日) 18:53【ますゐ詣で2004/新春】

同時開催:ますゐ全メニュー制覇プロジェクト3・完結編

日時:2004年1月4日(ますゐ新春営業開始日) 11:00-13:00
場所:広島県広島市八丁堀 ますゐ2Fお座敷

やること:ますゐ全メニュー制覇プロジェクトの完結編。全メニュー制覇のカタルシスを、貴方と共に。残された(レギュラー)メニューは全10品

参加者募集中!

そう、既に残されたメニューは、10品まで迫ってきていたのだった。たった2回の開催だったが、毎回そこそこの人数が集まり、結構な量を食べていたので予想をはるかに上回る実績となったわけだ。

今回の重要課題は、事前予約を入れていないと食べることができないメニューを確保することだった。即ち、「魚さしみ」と「牛肉さしみ」の二品だ。予約無しでお店に行ったって、空振りするだけ。「今回で全メニュー制覇!」という強い意志を持っていたわれわれにとっては、この料理の確保は死活問題でもあった。そこで、BBSを使ってこのような依頼を出してみた。

186: 名前:おかでん投稿日:2003/12/29(月) 13:09

予定通り、1月4日にますゐ詣でを開催します。
>>181 に詳細既報のとおり。
現在、参加予定者は

おかでん、しぶちょお、ひび、ばばろあ、しうめえ のアワレみ隊員5名。

参加希望者は事前にこのスレに書き込みをしていてくれると助かる。

なお、一つお願いなのだが・・・
ますゐの連絡先が分かる人、一発連絡入れてもらえないだろうか?
というのは、1月4日に、「事前予約がないと食べられない」お刺身を食べたいのだが、
連絡先がわからん。
ちなみに、「牛刺身」も事前に連絡していないと駄目っぽいので、なんとかしておきたい。

もし連絡が付く方がいれば、お手数なのだがますゐに連絡し、
「1月4日11時から、10名弱ほど訪れる」こと、その際に「事前に予約しなくちゃ食べられないものがあったら、そのメニュー全部確保して置いて欲しい」
事を伝えておいて欲しいのだが・・・。

すると、ほどなくして広島在住のアワレみ隊隊員、しうめえから斥候の結果が報じられた。しかし、その内容はわれわれの思惑とかけ離れた、困惑させられるものであった。

187: 名前:”しうめえ”投稿日:2003/12/30(火) 19:22 >>186
先程予約をしました・・・・・

が、
ここで、痛恨の事実を告げねばならぬこと、真に心苦しいのだが、

肝心の「刺身」が予約不可でした。
何でも、4日は鮮魚店が休みで、入荷しないから、
出すことができないため、予約不可だそうです。

「牛刺身」も、肉の入荷状況によって出せるかどうか
判らないということです。

ということで、この時点で既に、今回のチャレンジでは
ファイナルにならないと言うことが確定してしまいました・・。
流石はますゐ。一筋縄ではいきませぬ。
感動のファイナルは、暑い夏の盛りのお楽しみ、ということで、
皆さん、当日はふんどしを締めてかかりましょうぞ。

では、いいお年をお迎えくださいまし!

予約を事前に入れておくという、行き当たりばったりが信条のアワレみ隊にしてはえらく段取りの良い事をやったのだが・・・何しろ材料が無いと言われてしまえば、どうしようもない。

「年末に魚を購入して冷凍しておいてくれませんか?」とお願いしちゃおう、とか「近くのスーパーで刺身盛り合わせを買ってきて、それをお店で皿に盛りつけちゃって、OKって事にしちゃおう」とか「朝、太田川でハゼでも釣ってきてそれを捌いて貰おうか」あれこれ考えが巡ったが、いずれにせよそれはインチキ行為に過ぎない。「ますゐがメニューに載せている料理を、ますゐの手によって調理されたものを食べてこそ意味がある。

「ううむ、やむを得ないのか!」

天を仰ぐ。まさか、ますゐに駆け引きを仕掛けられるとは思ってはいなかった。何とか口説き落とそうと頑張る男を、つれない態度で軽くいなす女って感じだ。こんなことやられたら、ますます燃えてしまうじゃないか、ますゐさん!ぼ、僕は黄身のことが!・・・

・・・んー、臭いドラマ仕立ての文章でも書こうかと思ったが、「僕は君のことが」と書こうとして、ATOKの誤変換で「僕は黄身のことが」となってしまったために急にやる気がうせた。こんなつまらん文章書いている暇があるんだったら、さっさとますゐの特上ロース寿き焼きに玉子をたっぷりと絡めて食ってこい。

結局、「最終回」のつもりだったこの第三弾だったが、闘い始める前にして「不戦敗」メニューが出現してしまったので、「最終回の手前」になってしまった。俄然盛り上がりに欠けてしまったが、しょうがない。悔しいので、夏は刺身だけ食べて帰ってやることにする。「ますゐに来て、予約してあった刺身だけ食べて帰る」。くぅー、渋すぎるぜ。想像しただけでドキドキするシチュエーションだ。

しかし、やっぱりますゐソースの禁断症状が出るはずなので、「刺身だけ食べて店を後にする」という禁欲的ダンディズムを貫いたあとは、サングラスでも装着して別人の振りをして、再入店してトンカツを食べちゃうかも。

ま、そんなことで今回は「未完食」で「今回食べることが可能なお品書き」は8品ということになった。参加者1名につき1品食べれば、それでOKというなんとも気楽な会だ。ならば、せっかくなのでレギュラーメニュー外として制覇対象となっていない、壁に張り出されている「季節限定のメニュー」類も今回は全制覇しちゃるぞ、と別の闘志を無理矢理掻き立てた。テンション高く維持しておかないと。ますゐのお座敷は、高いテンションが似合う。

まるで債権者集団のように開店を待つ仲間たち

朝10時50分、広島市中区八丁堀。

ますゐの開店時間は午前11時なので、まだ開店ではない時間帯だ。しかし、店の前には何やら人影が・・・。

この通りに一歩足を踏み入れた時、その異様な光景に恐れをなしてしまい、思わず身を引いてしまった。それだけでなく、建物の陰にぴったりと身をすり寄らせ、恐る恐る様子をうかがってしまった。冗談でも大げさでも何でもない、実際にそういう行動に出てしまったのだ。

あの連中と、仲間だと思われたくは、ない。

本能的にそう感じてしまった。

それにしても一体何なんだあの群れは。そりゃ確かに、BBSで「前回同様、シャッターが開くのを店頭で待ちかまえていると愉快だよな」って話題は出した。しかし、こうやって遠くから見ると、どう考えても「ますゐの倒産の報を聞いて駆けつけた債権者」って感じだもんなあ。ラーメンの人気店みたいに、開店前から行列を作っている・・・と解釈しようとしても、あの連中は列を作っているわけでもなし。何やら談笑している。債権回収者同士、仲が良いのだろうか。

って、そんな妄想を抱かずにはいられない。いずれにせよ、ポジティブな連想には至らない光景だ。ますゐからしてみれば、甚だ迷惑なありさまなのかもしれない。

せいぜい、「BSE騒ぎで吉野家も牛丼が提供できなくなる恐れがある。我らがますゐも、ひょっとして・・・。食べるなら、今のうちに!と妙に危機意識を持った人が、新年の営業開始と同時に殺到した」と解釈する事ができる程度か。

遠くからしばらく様子を伺っていたが、このまま彼らをウォッチし続けても食欲が減衰するだけだという事に気が付き、諦めて合流することにした。店の前に着いてみると、既にシャッターが開放され、店の電気がついていた。おや、一体どうしたのだろう。営業時間が前倒しになったのだろうか。

ばばろあが言う。「今日はあまり騒げんで?さっき結構怖そうな人たちが店ん中入ったけぇ。あの人達が入ったけぇ、早く店が開いたみたい」

怖い人も、年明け営業開始日に開店を待ちきれず入店して食べる。それが、ますゐ。

しかし、「騒ぐな」って言ったって、企画の主旨上バタバタしてしまうのは仕方がないところ。あとは、怖い人たちの席の隣に通されない事を願うだけだ。

店に予約を入れてくれたしうめえが、「やめてくれぇよ、ワシの名前で予約入れとるんじゃけえ。粗相があったら、次からワシますゐに行けんようになってしまう。おかでんらと違って、わし地元民なんじゃけえ、ますゐに来る事も多いし」とくぎを差すが、聞かなかった振りをしておく。

開店時間にまだ若干の余裕があったが、参加表明者9名が全員そろっていたこともあり、早々に店に入らせて貰うことにする。「予約を入れていた●●(しうめえの本名)ですけどー」と大きな声を出して、店員に来店を告げる。「わー、やめんかい!」慌てるしうめえ。

2階のお座敷入口で出迎えてくれた仲居さんにも、しつこく「あ、どうもお世話になります、●●です」と名前をPRしておいた。

「これだけ●●って連呼しておけば、まさかこの企画がおかでんと関連性があるとは思うまい」 「何を言ってるんですかアナタは」

通されたお座敷は、昨年夏の時と同じ、一番奥にある部屋だった。ますゐで最大規模を誇る部屋だ。人数が多いから、というよりも隔離政策ではないかと思われるが、理由はともあれ「怖い人たち」から距離があるので、後で「コラァ」と怒られる事はあるまい。まずは一安心だ。

部屋の中には、寿き焼き用の鉄鍋が3つ、コンロと共にスタンバイされていた。

「わ?僕らが寿き焼きをまだ未完食だって事、ひょっとして店側にバレてる?んなアホな。それとも、大人数で訪れた人は大抵、この店では寿き焼きを食べる風習がある?」

あまりの用意周到ぶりに首を捻っていたら、しうめえが「あ、いや、寿き焼きとか食べるってあらかじめ電話で伝えておいたんで」とフォローしてきた。

なるほど、そりゃそうだ。いくらgoogleで「ますゐ」を検索すると、このサイトが上位でヒットするとはいえ、店のオバチャン達がアワレみ隊を知っている訳がないし、ましてやしうめえの本名である「●●」で「ははーん、アワレみ隊の奴らだな」と感づく訳がない。

まあ、ここ数年、新年営業開始日の開店と同時に店に入るという行動パターンを取っているので、薄々店側には感づかれてるかもしれないが・・・。

参加者全員、何やらそわそわしながら席に座る。そう、この店においては、「料理を食べる」本来の行為も重要であるが、その前段階として「何を選ぶか・どう組み合わせるか」というところで悩むのももっと重要だ。

入口に最も近い幹事席に陣取ったおかでんは、例のごとくおばちゃんに「えっと、まずは紙と鉛筆ください。注文の品を書き込みますから。で、全部書いたらまた呼びますから。あっ、その前にビール5本ほどお願いします」とてきぱきと注文をする。

参加者は、既にメニューを前にあれこれと検討を開始していた。自分の胃袋の状況、そして目の前の奴が何を頼むのか、財布の財政状況・・・。全てを総合的に判断して、決断を下さなければならない。もちろん、自分が食べたいものを素直に注文すれば良いのだが、やはりここは他人の注文が気になるところだ。「お前がそうくるなら、俺は」という意識がどうしても働いてしまう。

どうやらわれわれの給仕を担当することになったらしいおばちゃんに、念のためにメニューの確認をしてみる。

「えっと、予約の段階で魚刺身は対応できない、って話を聞いていたんですが、他にも頼めない料理ってあります?確認したいんですけど」

なんとも変な言いぐさだ。普通に飯を食べにきた人はこのような質問は、しない。

しばらくしてもどってきたおばちゃんによると、「魚刺身」「牛刺身」はやっぱり対応不可で、そのほかにも壁に貼りだしてある臨時メニューとして、「スモークサーモン」「煮込み」も対応できないとのことだった。むぅ、やっぱり正月明け早々だと、制約がでるなぁ。

しかし、それよりも衝撃だったのは「カキフライ」も今日は置いていなかったと言うことだった。なるほど、これは盲点だった。魚刺身が出せないんだから、当然カキフライも出せないよなぁ。ただ、この問題は「しゃーないな」で済むものではなかった。なぜなら、カキは季節ものの食べ物だからだ。

「えと、ひょっとしてカキフライって夏はやってないとか・・・?」

恐る恐る聞いてみたところ、

「ええそうですね、冬だけですねー」

との解答が返ってきた。やっぱり。この時点で、「全メニュー制覇まで、次回(夏)と次次回(冬)」の2回の開催が決定してしまった。こんなに長丁場になるとは思ってもみなかった。残り僅かのところで、大減速なんである。

しかも、年始に訪れている限りは、いつまで経ってもカキフライは食べられない仕組みだ。何とかスケジュールをやりくりして、今度は年末に訪れるようにセッティングしないとなるまい。むむむ。

相変わらず注文は紙と鉛筆で、ばらばらなオーダー

よって、「残り10品」となっていたわけだが、今日クリアすべきは「7品」に目減りしてしまった。一人一品ずつ食べたって足りないくらいだ。今までのように「まだ食べていない料理はどれだ?」とリストを睨み付けながら検討をする、という緊迫感が無くなってしまい、なんともリラックスした会合になってしまった。おかげで、酒を飲む前から盛り上がりまくり。やっぱり、怖いお兄さんたちの側に居なくて良かった。隔離政策大成功だ。

しかし、そんなことをやっているといつまで経っても注文が決まらないわけで。ばばろあが「さっさと決めぇ」と回りを叱責して、ようやく注文の品を紙に書きとめはじめた。

今回、残り7品中6品が鍋料理だ。しかも、都合良く「寿き焼き」「しゃぶしゃぶ」「水炊き」がそれぞれ2品ずつとお行儀がよい。そして、残る1品がこの店最高級メニューである「スペシャルステーキ」という塩梅だ。鍋が既に3つ、お座敷にセットされていたので、それぞれの鍋ごとに違う料理を堪能しましょう、ということにした。

スペシャルステーキは、4,000円もするシロモノだし最後の最後に取っておこう、という話になっていたのだが、今回全メニュー制覇が不可能ということが判明し、しかも完結があと1年後に先のばしになってしまったために目的意識が薄れてしまった。「ええい、もう食べちゃえ」と言うことになって、4人もがこのスペシャルステーキに殺到してしまった。おい、4,000円だぞ4,000円。そんなに気安く注文していいのか。しかも、この他に鍋料理があるわけだし、さらにくわえてトンカツとか頼んでいるんだから。

あらかじめ言っておくが、一連のますゐ詣でに参加している連中は、決して大食漢ではない。ごく普通の人間だ。しかし、そんな一般人がついつい頼みすぎてしまう。それが、ますゐの魔力だ。どうして頼みすぎるかって?それはディープなクエスチョンやな。

サービスステーキ1,500円也にも3名が群がったので、あわせて7名がステーキを食べるという大盤振る舞いとなった。ますゐとしては、新年早々大商いだったんではないだろうか。客単価が異様に高い。

紙2枚にわたって書き連ねた注文を、おばちゃんに手渡す。「とりあえず、こんなところで」。「とりあえず」と言いながら膨大な注文を渡すのは、毎度のおなじみになりつつあるような。

お品書きを前にわーわーやっている間に、参加表明をしていなかったジーニアスがふらりとやってきた。お座敷をのぞき込むやいなや、「うわ、おまえら濃いな」と一言。「それは誉め言葉と受け取らせてもらおう」と胸を張って開き直る一同。

「特に何も言わなくても、このお座敷に案内してもらえたぞ、お前ら店に顔を覚えられてるんじゃないのか?」とニヤニヤしながらジーニアスは言う。

「馬鹿いえ、そんなことあるかい。ジーニアスの顔を見て、怖い人たちの集会とわれわれの集会、どっちのグループかな?と判断したんじゃないのか?要するに、大食いしそうな、腹ぺこな顔をしていたってことよ」

「うわ、それはちょっとイヤだ」

特上ロースと特ロースの寿き焼き

さあここから料理がぞくぞくと登場するぞ。まずはこのお肉は・・・ああ、寿き焼きだ。特上ロース寿き焼きと、特ロース寿き焼き。おい、どっちも「特」の字が付いてるぞ。英語でいうと「スペシャル」だ。ということは、特上を英語で言うと「スペッッッッシャル」って事か。

お父さん!息子は「特」がつく料理を食べられるようになりましたよ。息子はこんなに立派に成長して、社会で成功して広島に凱旋しましたよ、お父さん!見てくださいよ、「お徳用」とか「お得」じゃないんですよ。「特」なんですよ。

寿き焼きの肉を前にして、いままで29年の人生を総括し、既に燃え尽きた灰のようになってしまった。

それにしても、さすがにトンカツを350円で出す店の「特上ロース」だけある。2,200円って事を踏まえると、6サービストンカツに相当する。さすがだ。ほら、見た目から違うじゃないか。な んて立派な肉なんだ。

・・・ええと、どっちが特上で、どっちが特だっけ。

わかっとらんやないか。左が特上、右が特。特ロースは、半分特上の肉で半分がロース寿き焼きの肉と思われる。ちょうどありがたいことに、おかでんの席の前に設置された鍋がアワレみ隊認定寿き焼き鍋となったので、この肉を味わうことができる。よかったぁ、水炊き鍋が目の前に配置されなくて。

当然配膳される玉子は2個です

「ところでおかでん」

ジーニアスがうれしいような、困ったような顔で話しかけた。

「玉子、2個しかないんスけど」

「お?」

まぁ、そりゃそうだ。頼んだ寿き焼きは2人前。玉子だけ3個ください、というわけにはいかんだろう。

「しゃーない、このテーブルには三人が座っているわけだから、均等に三等分しよう」

「いやまて、面倒だから鍋に玉子をそのまま投入してしまうのはどうだ」

「やめんか。せっかくのいい肉なのに、単なる柳川鍋になってしまうじゃないか」

料理を撮影しようと身構える人多数の謎の部屋

お隣の机では、しゃぶしゃぶの準備が進められていた。料理がくるたびに、数名がそわそわと立ち上がってカメラを構える。しかも、カメラを持っている人間全員がなま暖かい視線で薄ら笑いを浮かべつつ、料理にフォーカスをあわせているので怪しいったらありゃしない。

鍋のセットより先に、しぶちょおの手元にはサービストンカツが届いているのが伺える。サービストンカツは、いかなる料理よりも早く出る。これもますゐ三大不思議の一つだ。

あとの二つは何だって?・・・考えておきます。

あと、今回意外というか、メニューに載っていない品物がわれわれに提供された。写真だと、しゃぶしゃぶ鍋の前にどんと置いてあるもの・・・そう、ウーロン茶ペットボトル。「あなた達はこっちの方がいいでしょ?」とおばちゃんが気を利かせてくれて、ペットボトルを抱えて来たのだった。そのときは、単に「気が利くなあ」と感心していただけだったが、後になってお品書きを見てみるとこのお店はウーロン茶というメニューは存在していなかった。ソフトドリンクは、コーラ、サイダー、ジュースという昔ながらの瓶ドリンクのみだ。メニューになくても、ウーロン茶を要望する人が多いからストックしてあるのかもしれない。

しゃぶしゃぶ鍋

こちらがしゃぶしゃぶ鍋の状況。牛肉と豚肉が仲良く並んで食べられるのを待っている状態。牛しゃぶと豚しゃぶが同時に食べられるなんてまぁすてき。一言で言えば、畜生鍋とでも呼べる鍋だ。野菜はたまねぎ、しいたけ、にんじん、ねぎ、春菊、白菜。

「たまねぎ?しゃぶしゃぶの具に玉葱って何だそりゃ」

という声があったが、ますゐサイドが「たまねぎが具です」と宣告している以上、誰も異存はない。大人しく受け入れる。

・・・

ええと。

あの、大変申し上げにくい事なんですが。

この写真、水炊き料理の写真なのか、しゃぶしゃぶの写真なのか判別がつかなくなっちまいました。前後の写真を見ると、水炊きのような気がしてきた。水炊きが、鶏と豚。しゃぶしゃぶが牛と豚。肉が違うので、ぱっと写真を見て分からないといかんのだけど・・・ううむ。

この写真で一つヒントになるのは、奥にある料理がサービストンカツとグリーンサラダだということだ。また、その料理を食べる人が青いジーンズをはいている事が伺える。

他の写真を見てみる。うわ、鍋の前に座っていて、ジーンズをはいているのはしぶちょお、しうめえの2名。よりによって、二人ともサラダもサービストンカツも注文してやがる。紛らわしい。

結局、5分くらい、他の写真と見比べながら「間違い探し」をやった結果、灰皿の配置が決め手でこの写真は「水炊き」という事が判明した。すんませんでした、前言撤回。この料理はしゃぶしゃぶではありませんでした。

でも、これくらい紛らわしいってことは・・・結局、具は一緒なのね、肉以外は。あとは食べる際の付け汁の違い。双子の兄弟みたいなもんだ。

つけ汁、ひょっとしたらますゐソースか!すわ!と臨戦体制に一同身構えたが、実際はしゃぶしゃぶの場合はぽん酢、水炊きはごまだれだったようだ。

「ようだ」と伝聞調なのは、ほとんどそっちの鍋の方にはおかでんが出向かなかったからだ。なんだか、妙にテンション高く場が盛り上がってしまい、細かいところまで気が回らなかった。しかも、毎度の事ながら、入れ替わり立ち替わりあれこれ料理が運ばれてくるので、写真を撮っていて訳がわからなくなってしまったというのもある。その証拠に、しゃぶしゃぶの写真を撮りそびれてしまった。

寿き焼きチーム

さて、こちらは末席ゾーンにある寿き焼き。おかでんが所属するテーブルであるが、末席にもかかわらず一番豪華なんである。煮え具合を確かめているジーニアスの顔も、自然とゆるんでいる。

ある程度煮えたところで、早速つまんでみる。煮えて肉が醤油色になると、どれが特上でどれが特の肉なのか判別がつかないが、この際どうでもいいや。「特上の肉を食っているに違いない」という思いこみで、がぶり。

う、うまぁ。肉がとろけます、犯罪です、これは。ロリータ趣味と匹敵するくらい、禁断の味です。あれ、喩えがおかしいか。では、言い換えて、幼女趣味・・・一緒だ、それだと。

いずれにせよ、通常想像しているすき焼き、とは一歩二歩と先に進んでるうまさだ。肉が甘い。これは、砂糖醤油のつゆの甘辛さではない、肉の脂のうまさ、甘さだ。これには参った。今まで食べてきたしゃぶしゃぶのどんなものよりも、うまい。

と、大絶賛していて、ふと我に返った。「今まで食べてきた寿き焼き」って一体何なのよ、と。おかでん29年の過去を振り返ってみたところ、子供の頃の夕食の食卓・・・食べ盛りの子供達のために、質より量を重視した肉がメイン・・・が思い出され、そして独り暮らしを始めた頃の「モーモーパラダイスのすき焼き食べ放題1500円」が思い出され、そして自炊で作ったきんぴらと見まごうばかりの、ゴボウと人参だらけの肉ケチりまくりすき焼きが思い出された。思わず目頭が熱くなる。貧乏なすき焼きしか食べてきてないじゃないか、オレ。

しかし、ここで「おい、みんなこれはおいしいぞ、肉が堅くなる前に食べに来いよ。食べないと損するって」とみんなにお奨めできたのは、貧乏人上がりとしてはよくぞ頑張ったな、と自らを誉めてあげたい。意地汚い育ちだと、旨い肉に出会ったら、きっと独り占めしようという気持ちが働いたはずだ。ありがとう、僕を育ててくれた両親。ありがとう、オレの良心。

モーモー焼き。ご飯おかわり自由

新年早々、久々に会った人間を含めて10名も集まったこの会。おかげで、お酒の量は大したことがなくても、妙に盛り上がってしまった。おかげで、なんかもう写真撮影なんてどうでもいいや、って感じになってしまい、肝心の食べ物の写真を全然撮らないまま、わぁわぁ騒いでいた。

そもそもこの企画はアワレみ隊OnTheWebのネタ用として立ち上げられたものだ。写真を撮らないと何の意味もない。

しかし、ついうっかりしてしまったというわけだ。何しろ、自分が食べた料理の写真すら残っていない。この日は主要メニューが過去の闘いで食べられていたため、注文に苦しみ「フライエッグ(目玉焼き)」を注文していたのだが。

さて、写真はモーモー焼きだ。レギュラーメニューで未完食のものは、ほぼ全て食べてしまったので「ならば壁に張り出されている臨時メニューを攻めよう」という事になって、蛋白質が注文したものだ。(筆者注:蛋白質、とはペンネーム。こういう注釈をつけないとワケがわからん。だから実名報道にしたいのだが、なにかと弊害があって・・・)

酔っぱらっていたからだろうか、フラッシュを焚いたにもかかわらず写真ブレまくり。しかも、この写真だとモーモー焼きには生肉がついてくるかのように見える。そんな馬鹿な。あの生肉は、先ほど紹介した水焚き用のものだ。解説すると、モウモウ焼きは鉄板焼きの牛肉に、ライスとみそ汁がつく。これで800円。ライスおかわり自由。ますゐ唯一の「おかわり自由」メニューだ。大食らいの人は、ぜひ注文したい一品。

・・・なのだが、350円でトンカツにライスをつけることができるお店だ、モーモー焼き800円で腹が苦しくなるまでご飯をお代わりするのが賢いのか、サービストンカツを2枚食うべきか、悩ましいところだ。

食べる喜びを全身で表す人々

次々と並ぶ料理を前に、大喜びの三十歳男性匿名希望。

なお、しぶちょおはお酒が飲めない体質なので、このハッスルした状況でありながら全くのしらふ。コラそこ、「大の大人が何を喜んでるんだ」と蔑んだ目で見てはいかん。「思わず童心に帰ってしまうファンタジーゾーン」がますゐなのだ。

といったら大げさか。

まあ、お座敷の個室で、十数年来の友人ばかり集まっているからこそ、こうやってはしゃいでいるワケだが・・・いくら、「ますゐがファンタジーゾーン」だからといって、独りでこの店に訪れたとき、こんなハッスルをしてはいけません。頭オカシイ人に見られます。

サービスものを制覇したしぶちょお

そう、料理を前にしてヨロコビのあまりバンザイしてしまう時は、単独訪問時には←これくらいのポーズで押さえて置いた方が良いです。これだと、「さあ食べるぞ」と身構えたようにも見えます。周囲の他のお客さんをびっくりさせなくて済むので、お奨めです。

さて、しぶちょおがなぜガッツポーズをしているのかというと、彼が頼んでいた「サービストンカツ」と「サービスステーキ」が到着して目の前に並べられたからだ。

「よしっ、これでサービス部門制覇だ!」

何を言っているのかと思ったら、店のメニューで「サービス」と名が付く二つの料理を一度にゲットしたぜ、というワケだった。これには気付かなかった。

「サービス通貫、だな麻雀風に言うと」「いや、サービス一食(あえて一色、とは書かない)だ」

とアホな会話をやりとりする。

ここで、単に「サービス」料理ばかりを選んでいるのであれば、それはお得な料理だけを食べているルーザー(負け犬)なのだが、しぶちょおはご丁寧にもサービスステーキを同時2枚注文という快挙を成し遂げ、見事人生のウィナーとして君臨していた。ステーキが2枚並ぶと、さすがに壮観だ。貧乏人上がりだからだろうか?

写真右下に、しゃぶしゃぶ用の野菜盛り合わせが写っている。まだ、手がまったくつけられていない事が分かる。これは、鍋のお湯が沸き立つより先に、次々と料理が運ばれてきたという事に他ならない。独り二人で注文しているのではない、10名もの人間が一斉にどわっと無秩序に料理を注文しているにもかかわらず、このスピード感。ついにトンカツはファストフードの域に到達してしまったか。

この後のデジカメには延々とおっさんの食事風景が写されている

この後、デジカメにはこのような写真がずらずらと無意味に撮影されておりますので、ばっさりと省略。

メシ食ってるオッサンの写真を開陳しても、赤の他人の読者からすればうれしくもなんともないからなぁ。ますゐの料理を紹介せんか、こら。

まだ万歳をしている人たち

相変わらずバンザイをしている人たち。料理が出てきたときのヨロコビがまだ持続しているらしい。最近の花粉症のお薬のように、遅効性成分と即効性成分が混じっているのが、ますゐソース。

寿き焼き鍋陣営に居たおかでんが、カメラを持って一番端の水炊き鍋陣営のところに写真を撮影しにいく。

「おい、そこで水炊き食ってる貧乏人ども。写真撮るからがっついている手をとめてこっちを向け」

「貧乏人って言うな!割り勘だろうが鍋の支払いは」

怒られる。

スペシャルステーキ。この店で一番高いメニュー。

誰かがビールを頼みすぎてしまい、テーブルにビール瓶がずらずらと並んでしまった。居酒屋か、ここは。お座敷の感じといい、まさに大衆居酒屋という感じではあるのだが、決定的に居酒屋と違うのが・・・「酒の肴」に相当するものが全部、肉だってことだ。

ぞろぞろと出てくる料理に翻弄され、もう何がなんだか、食べているんだか飲んでいるんだかしゃべっているんだかわから無くなった頃になって、オバチャンが何やらお皿を持ってきた。何事?と振り返ると、そこにはステーキが。

ああ、忘れてた!スペシャルステーキがあるんだった。

このますゐにおける肉の大海原において、最上位のヒエラルキーを持つ料理、それがスペシャルステーキだ。その存在が忘れられていたのは全く持ってスマンカッタという事なのだが、4000円もする料理を「その他もろもろ」の料理に埋没させるような形で机に並べちゃうあたり、もったい無いやら恐れ多いやら。

肉のサイズは、しぶちょおのサービスステーキと比べると小さい。しかし、厚みがある。見るからに柔らかそうだ。まるで・・・

やめた、「柔らかい」を形容しようとすると、どうしてもエロ小説で仕入れたボキャブラリーを使ってしまいそうだ。

肉の上にマッシュルームが乗っているのは、ますゐステーキの共通言語。そして、つけあわせにスパゲティとフライドポテトがある。さらに、ますゐにおける高級ステーキの証である、ミニサラダがつく。おっと、忘れてはいけない、鉄板も何やら装飾が施されている。先ほどのモウモウ焼きの鉄板とは大違いだ。

早速ナイフを突き刺している。ううむ、柔らかいぜ。でも、これは想像の範囲内だ。12サービストンカツの価値がないといけないわけだから、ちょっとやそっとじゃ驚かないぞ。

一口食べてみる。

うーん、うまい。うまいよ、これは。さすがますゐの頂点。肉汁のうまみが、脳内の「幸せ回路」をオンにしてくれる。食べる側から、幸せにしてくれる味。「天にも昇る気持ち」という形容があるが、確かに人間って幸せに感じている時は体が浮き上がるような気になる。

しかし、うまいんだけど、「うーん」と唸ってしまった。このうまさを旨く形容できなかったし、そもそも比較対象となる食事経験がいままであまりなかったので、これがどれだけのうまさなのかというのがよく分からなかったというのがある。

もっといえば、非常に旨いのだけど、4000円分の満足感が得られたかというと、決してそうではなかったということだ。こうなると、絶対的な味の評価がどうの、という次元ではない。4000円分のおカネを払ったという行為とバランスがとれているかどうか、ということだ。

恐らく、立派なステーキハウスで「いや当店ではサービスステーキとしてお出ししている4000円のものが一番安いです」と言われて食べたら、十分満足していただろう。「一番安いメニューでこんなにいい肉なの?」って。しかし、何度も繰り返しになるが、このお店は350円でサービストンカツが食べられるお店だ。そんな中で、4000円という破格の値段で提供されているステーキだから、こちらが悶絶するくらいのおいしさでないと、気分的に救われないのかもしれない。

スペシャルステーキ。それは、ますゐの威信をかけた誇らしい存在であると同時に、常に批判の矢面に立たされる悲しい存在でもあった。

結婚お祝い贈呈

今回は、ひびさんがわざわざ広島にやってきて、このますゐ詣でに参戦していた。これは、まあしぶちょおとの結婚を広島にいるしぶちょおの親戚に報告するためだ。

挙式翌日にしぶちょお/ひびさん夫婦と一緒に一泊旅行(「新婚旅行」と称すると、本人は痛く否定する。そりゃそうだ、新婚旅行と名の付く旅行を「別所温泉につかって、蕎麦食って帰りました」としちゃうわけにはいかん)に行ったおかでんを除けば、結婚後初お披露目ということになる。

結婚祝いということで、うっちゃんより記念品の数々が贈呈された。一品にとどまらず、次から次へと・・・。

カープのマフラータオル

ちなみに、東京在住組の人間がこの夫婦に贈った結婚祝いが、「サンタのワンピース」だった。クリスマスの日、ひびがこの格好をしてしぶちょおを踏みつけている写真が、当サイトのトップページに表示されていたので覚えている人もいるだろう。

そんな、結婚のお祝いとは名ばかりで格好のネタにされている二人であったが・・・

今回は、カープカレンダー2004、カープのタオルなど野球関連のグッズだった。お祝いとしては変だが、至ってまとも。

ただ、これはしぶちょおが喜ぶだけであって、ひびにとってうれしいものではない。しかし、プレゼンテイターのうっちゃんは、その辺り抜かりがなかった。最後に取り出した一品は・・・

謎のビニール??

カープの次は、西武ライオンズですか?

いや違う、これは東急ハンズで仕入れてきた「二人羽織」だ。

・・・羽織?なんだか、ゴミ袋に穴を開けただけのものと大差無いような気がするが、立派な贈り物だ。なるほど、二人の結束力を計るという点で、非常にナイスなお祝いと言える。では、早速ますゐ料理で二人羽織をしてもらいましょうかね。

ええと、料理は・・・ああ、目の前に水炊きがあるではないか。なんというおあつらえ向きな料理なんだ。早速、ガスに点火する。バラエティ番組の王道ですな、熱い物を食べさせるというやり方は。たけし軍団あたりが得意としていそうなジャンルだ。

二人羽織で熱々のしゃぶしゃぶを食べさせる

しぶちょおの後ろにひびが入り、ますゐ二人羽織の開始。

いやぁ、お二人とも羨ましいですな、新年早々、ますゐの料理で二人羽織なんて。なんとも縁起がよい。

「ああっ、そこでいったん止めろ!」

「あちっ、こら!」

というしぶちょおが悲鳴を上げる。回りの人間は大笑いしながらその様を見物した。

この後、攻守交代・・・じゃなかった、食べる人と箸を持つ人が入れ替わって、同じような展開を繰り広げた。

壁にワインと清酒の広告が貼ってあった!急遽オーダー

二人羽織で笑い疲れて、畳にごろんと足を延ばして上を見上げる。いやぁ、今日はなんだか妙に楽しい。

・・・ん?

見上げた先にあった建物の梁に、お酒のポスターが貼ってあった。ワインのポスターだ。あまりに風景に馴染みすぎていて、お手洗いに立った時でも気が付かなかった。

・・・ワインかぁ。

って、おい!あれもメニューの一つじゃないか。愕然としてしまった。もう未完食だった料理で今日用意できるものは全て食べたし、気分としては「そろそろ締めかな」という感じだった。しかし、まだ注文ができる未踏破メニューがこの期に及んで出てくるとは。

「うわ、まだメニューあるじゃん」

「え?今から頼むの?何を?・・・全部?やめとけよ、飲めるわけないだろ」

「いや、人数はいるからな、今日できることは今日やる」

ってことで、もう注文が無いだろうと奥にひっこんでいた、当お座敷担当のおばちゃんを急きょ呼びだす。

「すいませーん、赤ワインと、白ワインと、ロゼワインと、お酒をください」

どう考えても居酒屋の注文の内容だ。

結局、白とロゼのワインは品切れということで、赤ワインとお酒だけが出てきた。さすがにこのお店では、ワインを飲む人が少ないのだろうか?それとも、人気が有りすぎて在庫切れになったのだろうか。

しかし、こうしてずらりとお酒とグラスが並んでしまうと、「うわ、今更このお酒を飲むのか」とプレッシャーになったのも事実。なにより、つまみになるものがもうほとんど無い。

この福美人の300ml瓶、どこかで見たことがあると思ったら・・・「恐るべしますゐソース2」でますゐソースを入手した際に入れられていた瓶だ。なるほど、お店で不要になった空き瓶を使っていたのだな。

もうお腹いっぱいなんですけど

ということで・・・

いや、一体どういうことなのよアンタ。

結局、サービストンカツと手羽先を注文して、それを肴にお酒を飲むことにした。

サービストンカツ350円。いやぁ、酒のつまみとして考えてても、非常に安い。

しかしだな、今日のおかでんの食事の流れはメチャメチャ。

寿き焼き→フライエッグ→スペシャルステーキ→サービストンカツ→手羽先

やっぱり、寿き焼きもステーキも大変結構ながら、このますゐソースを頂かない事には、ますゐ詣での意味がない。ああ、久々のソースに癒される瞬間。

水炊きチームはおじやを作っていた

酔っぱらったおかでんに「貧乏人ども」といわれのないヤジを飛ばされていた水炊きグループは、「最後はおじやにしたい」という事でお店におじやセットを用意してもらっていた。

ご飯、ネギ、海苔、玉子。

こんなものはメニューに無いのだが、お願いしてみるもんである。しかし、あれだけ飲み食いしてよくぞ最後おじやを食べるもんだ。健啖ですな。

その光景を遠目で眺めながら、案の定ほとんどの人が飲もうとしなかったお酒を独りでぐいぐいのんで完全に酔っぱらってしまったおかでんであった。

気が付いたら、入店から3時間が経過しようとしていた。滞在時間、長すぎ。お昼ご飯で3時間もかけるってまるで地中海沿岸の人みたいだ。

いや、でも楽しいひとときでした。「全メニュー制覇」という崇高なる目標から解放された、単なる身内のお食事会になってしまったわけだが、それはそれで楽しかったということだ。

さて、2004年1月4日時点のメニュー制覇状況だが。

【牛肉料理】
スペシャルステーキ 4,000円
Wステーキ 3,000円
上ステーキ 2,000円
サービスステーキ 1,500円
上ビーフカツレツ 670円
ビーフカツレツ 420円
タンシチュー 1,100円
上タンシチュー 1,300円
上ハンバーグステーキ 670円
ハンバーグステーキ 470円

【サラダ料理】
グリーンサラダ 480円
ハムサラダ 480円
野菜サラダ 480円
アスパラガス 300円

【若鶏料理】
チキンチャップ 430円
チキンカツレツ 430円
とり足 430円
手羽先 300円

【ランチ】
特ランチ 750円
上ランチ 700円
並ランチ 600円

【鶏卵料理】
ベーコンエッグ 400円
ハムエッグ 400円
オムレツ 300円
フライエッグ(目玉) 250円

【豚肉料理】
鉄板焼き上ポークチャップ 800円
ポークチャップ 550円
特上トンカツ 800円
豚ヒレトンカツ 650円
上トンカツ 480円
サービストンカツ(ライス付き) 350円

【ライス料理】
カレーライス 500円
カツカレー 600円
ハヤシライス 500円
チキンライス 500円
オムライス 550円
ハヤシオムライス 650円
カレーオムライス 650円
焼めし 500円
ハムライス 500円
スパゲッティー 500円
ライス 120円

【寿き焼き料理】
特上ロース寿き焼き(1人前玉子付) 2,200円
特ロース寿き焼き(1人前玉子付) 1,600円
ロース寿き焼き(1人前玉子付) 1,300円
とり寿き焼き(1人前玉子付) 900円
豚寿き焼き(1人前玉子付) 900円
御飯(漬物付) 170円

【水煮】
とり水煮(1人前) 900円
豚水煮(1人前) 900円

【御酒飲物】
特級酒 350円
御酒1級 300円
御酒2級 250円
ビール(中ビン) 450円
サイダー 150円
ジュース 150円
コーラ 150円

【しゃぶしゃぶ】
牛肉1人前 1,600円
豚肉1人前 900円

【さしみ物】
魚さしみ 時価
牛のたたき 600円
牛肉さしみ 450円

【其の他】
酢物 時価
海老フライ 1,000円
かきフライ 時価
赤だし 120円

【御献立に記載されていないメニュー(攻略対象外)】
モーモー焼き
赤ワイン
白ワイン
ロゼワイン
賀茂鶴豊潤冷酒
福美人

以上66品目中 63品制覇

残り3品となった。今後の展開としては、

夏に魚さしみ、牛肉さしみを頂く。
冬にカキフライを頂く。

と、小出しに、じわりじわりと全制覇への道をたどっていくことになる。あと、公式メニュー外のお品書きが若干あるので、その辺りも随時制覇していくというミッションが残っている。

注目なのは、ますゐで「事前予約」を入れたうえで出てくる「魚さしみ」だ。一体どんな内容なのだろうか?お刺身三品盛り、といった感じの居酒屋メニューのできなのか、それとも豪快な舟盛りとなるのか。値段すら分からないので、今からドキドキだ。

次回は、2004年夏。いい加減残メニューが少なくなってきたのでネタとして扱いにくいのだが、また次回お目にかかりましょう。それまでは、口に唾液をためて待つべし。

今年もいいハムできました

おまけ:

ますゐ精肉コーナーに張ってあった、田村正和のポスターのマネをするうっちゃん。

田村正和いわく、「今年もいいハムできました」んだと。

そうそう、お会計の時に判明したのだが、われわれを担当しているおばちゃんには、われわれの面が割れていた。年にたった2回の大騒ぎなのだが、よっぽど印象に残っていたのだろう。

「ええっ?わかりますか?」と驚いて聞いてみたのだが、

「ええ、いつもこの時期にいらっしゃいますから」だって。うーん、もう少し品行方正にしなけりゃいかんのかね。年間数万人の来客があるますゐにおいて、顔を覚えられるってことはよっぽどタチが悪かったのかもしれぬ。恐縮しながら、店を後にした。

外でおかでんの会計を待っていたメンバーの中から、しうめいを見つけて呼び止める。

「おい、俺らお店の人に面が割れてたぞ。やっぱり特殊な客だからだなあ。でも、今回でこの集団の事を『●●(しうめえの本名)様ご一同様』と認識されたはずだから。後はまかせた」

「おい!ちょっと待てや!そりゃあんまりだろう!」

(つづく)