札が消え、大型ディスプレイになっていた【2013年04月】

保田漁港・ばんやの魅力(その7)

久しぶりに、ばんやに行く機会ができた。アワレみ隊OnTheBBSのオフ会として、ゴールデンウィークのまっただ中にばんやに突撃だ。いつも、オフ会をやるとなれば3,4名程度しか人が集まらないのだが、今回は5名も集まった。やはり、「ばんや」というコンテンツは集客効果がある。

ばんやに行く場合、少人数での催行は得策ではない。ばんやの特徴である、「一品一品の量が多い」の前に玉砕してしまうからだ。せっかくメニューが豊富なのに、数品頼むのがやっとでは、もったいない。やっぱり、大人数で訪れて、たくさんのメニューを頼んでシェアするのが楽しい。今回、5名というのはその点丁度良い人数と言える。

青空のばんや

さすがゴールデンウィーク、ということで、ものすごい渋滞に巻き込まれてしまった。東京湾アクアラインを通過するまでが大きな山場。池袋を09:30に出発して、現地到着が13:40。4時間10分かかったというわけだ。これだけの時間があれば、長野県にだって余裕でいける。それだけ混んでいた、ということだ。行楽シーズンのばんや行きは十分に時間を確保の上執りおこなうべきだ。
これだけの人手なので、ばんやの駐車場が満車になっているのではないか、ということが懸念された。大きな駐車場があるとはいえ、そのキャパを上回る車がやってきておかしくない状態。しかし、この日は幸いなことに駐車場にいくつか空きスペースがあり、問題無く駐車をすることができた。誘導員はいないので、自力で駐める場所を探そう。

もしいっぱいの場合は、近くにある道の駅に車を駐め、そこから歩いてばんやを目指すのがよいかもしれない。近所の道路に路駐をするのはちょっとやめておいた方が無難。

駐車場はいっぱい

2013年におけるばんやは、「本館」、「ばんやの湯」、「新館」から形成されている。団体客/予約客向けの「新館」ができて、混雑は随分と解消されたということだが、実際どうなのだろう。

「本館」は安定の大混雑なので、「ばんやの湯」で食事をするという裏技がある。「ばんやの湯」はその名前の通り、入浴/宿泊施設なのだが、大広間で食事だけの利用も可能だ。案外このことは知られていないので、「ばんやの湯」で順番待ちした方が早く入店できる可能性がある。

人、また人

ばんやに到着したのは13時45分頃。昼時は少し外しているのだが、それでもものすごい人の数だ。入口の右脇に、名前と人数を書く紙が置いてあるので、そこにまずは記名。この段階で100組近い待ちができていたはず。100組だぞ、100組。どれだけ客が多いか、よく分かるだろう。

ただ、思ったよりサクサク客の呼び出しが行われる。さすが客席が大きい施設だけある。やってくる客が多いだけじゃなくて、食べ終わって出て行くお客の数も多い。また、店員さんからの呼び出しに応答しない客がとても多く、どんどん順番がすっ飛ばされていたのもサクサクの原因の一つ。途中で諦めて帰ったのか、呼び出された事に気づかなかったのか。すっ飛ばされないように、細心の注意をもって待ち構えていよう。

本日のおすすめ

おすすめがいっぱい壁に貼ってある。おすすめだらけではないか!普通、「じゃあ、とりあえずおすすめの料理を頂こうかな」となるけど、ここの場合そうはいかない。おすすめだけで、ものすごい数だからだ。ええと、メバル、太刀魚、エボ鯛、ほうぼう・・・。それぞれが煮物、焼物、揚げ物から調理法を選べたりするので、メニュー数としては相当なものになる。

でかでかと「ばんや特製舟盛」の張り紙があった。お値段6,500円。相当な価格設定だが、ばんやのことだからその値段に見合ったボリュームなのだろう。景気づけにこれを一発頼むのも悪くないが、そうするとこれ一発でおなかがいっぱいになってしまう。やっぱりばんやに来たからには、いろいろなメニューを頼みまくるのが醍醐味(だいごみ)。舟盛りを頼むのは得策とはいえない。

刺身の盛り合わせ

ばんやの名物である、「朝とれ寿司」850円は今でも健在。値段は昔から据え置きだ。ちなみに今日のネタは、
イナダ、平政、キンメ、スズキ、イシダイ、たまご。

「たまご」が入っているのは以前は無かったことだ。値段調整のため、安いたまごを入れたのだろう。

2013年4月のメニューボード1
2013年4月のメニューボード2

今回、最大の関心を持っていたのが、新メニューボードだ。以前は料理名が書かれた札が壁にびっしりとぶら下がっており、品切れになったらその札がひっくり返されたり、新たに入荷があったら札が追加になったりして、見ていて本当に楽しかったものだ。
それが、21世紀の今、大型の液晶ディスプレイになっていた。ご時世だな。

ディスプレイは6面で1組となっており、とても視認性に優れている。先入観として、字が小さくて読みにくいのではないか?と思っていたのだが、そんなことはない。札がぶら下がっているのと同じ感覚で見ることができる。

売り切れになった料理は、「売り切れ」と赤い表示が出ている。さすがに14時にもなると、売り切れが多くなっている。それでも、魅力的な料理はまだまだたくさん残っている。これがばんやの魅力の一つ。だから、無理に人が多い昼時に訪れず、空いた15時以降の訪問が穴場かもしれない。その時間帯は売り切れが多いものの、それでもまだまだ選びたい放題だ。

料理のジャンルは、「刺身」「煮物」「焼き物」「揚物」「丼・重物」「単品寿司」「一品料理」「汁物」から形成されている。注文の仕方としては、「刺身」「焼き物」「揚げ物」をバランス良く数品頼むのが基本になると思う。

注文票

以前はなかった制度だと思うが、注文をする際は注文表に記入することが求められる。注文表をハンディターミナルを持った店員さんに渡すと、その場でハンディーターミナルに入力してくれる。それだったら口頭注文でもいいじゃねーか、と思うが、それだと「うーん、どうしようかなあ・・・」とメニューボードを見ながら長時間悩む人が後を絶たないのだろう。迅速に注文を済ませるために、注文表は必須というわけだ。

「大変に混んでますからね、かなりお待たせする料理も出てくると思いますが、よろしいですか?」

と念押しされる。まあ、この客数だったらそれは仕方がないことだ。

「早く出せるものはできるだけ早く出すようにしますからね」

と言いながら、店員さんは「早く出せそうな料理」から順にハンディーターミナルに投入していった。少しでも早く出そう、という意欲の表れでありがたい。たとえば、せっかくビール頼んだのに、到着が30分後とかだったらがっかりもいいところだ。飲み物は当然早く欲しいよね。

当初、

「5名で訪れたんだから、一人2品換算で10品程度頼もう」

という話をしていたのだが、気がついたら12品+お酒を頼んでいた。ついつい頼みすぎてしまった。それだけ目移りするってことだ。一品あたりの値段が安い、というのもついつい頼む理由の一つ。

また、このばんやにおいては、食べ残したものはパックに詰めて持って帰ることができる。パック1つで、10円。金目鯛煮付け用の大きなパックは150円。だから、食べ残し上等。残したら持って帰ればいい。

イナダの煮物
イカかき揚げ

さあ、料理が次々とやってきたぞ。あっという間に机がいっぱいになってしまうので、来るそばからどんどん食べていかないといけない。ここばんやにおいては、「三角食べ」のようなお行儀は必要とされない。むしろ、邪魔だ。目の前の皿を一つ一つ、確実にカラにして、片付けてしまうのがよい。

イナダの煮物630円、イカかき揚げ630円。

イカのかき揚げはばんやの定番。安くて量が多い。僕はとても好きだ。

アジなめろう
のり汁

アジなめろう840円、のり汁310円、つみれ汁310円。

アジなめろうは房総半島の定番。清酒が欲しくなる味だが、ご飯の上に載せて食べるのもまた良し。

イカ生姜焼き
ヒラマサ刺し

イカ生姜焼き650円、ヒラマサ刺し550円。

イカ生姜焼きはご飯と一緒に食べるととても良く合った。

トコブシ刺
イカメンチ

トコブシ刺1,050円、イカメンチ680円。

トコブシ美味。イカメンチは、この日3品目のイカ料理。多くのメニューに目を奪われてしまい、うっかりイカ料理を連発してしまった。理想は、魚の重複がなく注文することだったんだけど。

金目の煮物
サバ唐揚

金目の煮物1,800円、サバ唐揚630円。

金目は半身。丸ごと一匹、このサイズが出されたら食べるのに苦労するが、半身だとちょうど良い。人数がそこそこ集まるなら、ぜひ頼みたい料理だ。値段は高いが、頭割りするとそれほど気にならない価格に落ち着くはず。

方々塩焼
朝とれ850寿司

方々塩焼940円、朝とれ850寿司850円。

最後のシメは朝とれ850寿司を2桶注文。

レシート

お会計をしたのは16時近く。この時間でも待ち行列はまだあったが、随分と解消されていた。多分、10分も待てば座れるのではないか。

お会計は13,600円。お酒を飲んだ人は3,000円、飲まなかった人は2,500円という計算でほぼOKだった。非常に安い!

うみほたる


ばんやからの帰りもものすごく道は混んでいた。

金谷から久里浜に向かう東京湾フェリーに乗って帰ろうとしたが、ここも待ち行列でいっぱい。1時間に1本、便があるのだけど、次の便には乗れないということで、2時間待ちを宣告された。諦めて、大人しくアクアライン経由で帰ることにした。千葉・幕張経由で帰ることも検討したが、こちらも酷い渋滞だ。アクアラインも渋滞がすごいが、他と比べればまだマシ、という消極的選択。

海ほたるPAでようやく一息休憩。連休のばんや訪問は、時間だけは立派に大旅行に相当する。片道4時間!往復、きっちり8時間!

オフ会禁止

海ほたるPAの駐車場にあった「禁止事項」の掲示。「あれっ、オフ会禁止だ!」

今すぐ、われわれは退散しないと・・・。世知辛い世の中になったものよのぅ・・・。

(2013.04.28)

(つづく)

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