個人的にはもういいかな、と遂に思うに至る【ばんや:2025年02月】

ひさびさのばんや。前回が2023年2月だったので、2年ぶりになる。

弊息子タケが週4回通っていた耳鼻科の先生が引退し、悠々自適の老後を送っていらっしゃるので、ばんやにお誘いした。この先生は女医さんで、お孫さんがいないのでタケを孫のようにかわいがってくれている。

朝8時に東京を出て、9時半前にばんやに到着。いつものパターンだ。

9時半開店のばんやに行列せずに入店するためには、開店前にお店に到着しておくのが一番楽だ。

しかしこの日は、驚いたことに入口のところでしばらく待たされた。しかも、ウェイティングリストに名前を書いて、待つ。えっ、開店時間前なのにこれは一体どういうことだ?

店員さんいわく、「今着席されている方の注文が終わりましたら、順にご案内します」とのこと。

見ると、お店の奥の席をごそっとまだ開放していない。

昔は、どんどん着席させて、9時半になったら順次オーダー受付開始、という段取りだった。やり方が変わったらしい。

自分たちの順番がくるまでの間、入口周辺に掲示されているホワイトボードのメニューを眺める。

昔は大型ディスプレイにメニューが表示されていて、リアルタイムでメニューが変更されたり、売り切れで画面から消えたりして面白かったんだよなあ・・・なんて、これまで何度言ったかわからない昔話とぼやきを語る。

特に大型ディスプレイ時代、さらにその前のメニュー札がぶら下がっていた時代は、「煮物」「刺身」「焼物」「揚物」などジャンルごとにメニューが整然と分かれていて、とてもわかりやすかった。ほんとうにそれは素晴らしいことだった。

「じゃあ、それぞれのジャンルから1品ずつは最低限選ぼう」という頼み方ができたものだ。

それが、ディスプレイメニュー廃止以降、何をどう頼めばよいのか方向感がつかみにくくなり、僕にとってはばんやのワクワク感が大きく損なわれてしまった。

で、2025年の今年。

・・・デカ盛りメニューで「メガ天丼」なんてものがある。限定3食。へえー。

あれもこれも頼んでウッキウキになるのを楽しんできた僕らにとって、1品で大満足する品に縁はない。今回も頼むつもりはないけれど、へえー、こういうのがメニューに加わったのか。

大量のお客さんをさばくためか、保田漁港で穫れた地のもの感満載の魚、というのがめっきり減った印象がある。それは随分前からその傾向がある。もっと、聞き慣れない魚を食べたいというのがこちらの希望なのに。

お陰で、メニューを見ても「これは食べたい」というものが全然見つからない。

ぶり大根とかエビフライと言われても・・・。わざわざ保田まで来て食べたくはないし。

今回、後期高齢者にあたる、人生の大先輩である先生をわざわざここまでお連れしている。なので「これは珍しい!」と喜ばせたいのだけれど。

もともと東京湾に面した漁港なので、トリッキーな魚が水揚げされるわけではない。とはいえ、このメニューにはまいった。

「アンコウ唐揚」は惹かれる。これはぜひ頼もう。でも、それ以外は・・・?

これは僕個人の、勝手なボヤキとして聞いてもらいたい。マニアックな愚痴だ。

卓上メニューが、きれいに撮影されたカラー写真満載で、ラミネートされている大判メニューだったのでとてもがっかりした。

以前の、クリアファイルにメニューを挟んでファイリングしたメニューも残念だったが、今回はそれに拍車がかかった。

「メニューを紙にする」時点で、魚の仕入れに応じてメニューがコロコロ変わることはないよ!という宣言になる。クリアファイルのメニューなら、まだ差し替えは可能だ。でも、こうやって海鮮居酒屋のメニューみたいな立派なものを作ったということは、ここにでてくる魚は基本的に品切れなく潤沢に供給できますよ、というわけだ。

そういうことじゃないんだよなぁ、もっと「雑魚」とよばれて東京じゃ流通しないような魚が食べたいんだよなぁ。

でも、客のニーズありきでこういうことをやっているのだろうから、保田に来てでもマグロを食べたい!という人はいるんだろうな。僕には理解できないけれど。

本日のネタ。

刺身5点盛りはアジ、マグロ、ワラサ、ヒラメ、タイ。

あんまり魅力を感じない。が、じゃあ昔はもっと奇抜な魚だったか?と記憶を辿ってみたが、昔っからこんな感じだった気がする。僕が気にしすぎなのかもしれない。

食後にバニラアイスだって。こんなのあったっけ?あったのかもしれない。

メニューを見るが、あんまりワクワクしない。

昔と比べてご飯セットが充実している。昔は、単品メニューを注文する際に「定食」と指定すると、単品+ご飯+お味噌汁がやってきた。それが今では、「あら汁セット」「のり汁セット」「あさり汁セット」各580円または「ごはんセット」300円が存在する。

昔は、「あら汁をいただきたいけど、ご飯も欲しい」というとき、味噌汁が余るという現象が起きていたが、今ではそれがなくなった。これは改善だ。

でも、なんでこうもこのメニューがワクワクしないんだろう?と思ったら、焼き魚がほとんど載っていないからだった。ご飯物、揚物中心だ。

「これでは頼むものがあまりないぞ、困ったな」と思っていたら、別のテーブルに「日替わりおすすめ品」という紙のメニューが置いてあるのを発見した。たまたま我々のテーブルには置いていなかったものだ。

これを見て、ちょっと安心。ああ、ここに載っているメニューなら頼みたい!と思える、と。

しかも調理のジャンルごとに分かれて記載されているし、でてくる魚が「シロメ」とか「黄金フグ」などとちょっと楽しい。そうこなくちゃいけない。

それにしても焼き魚は4種類しかメニューにないのか・・・少なすぎる・・・。どうしちゃったんだ。焼くのに時間がかかるので、作るのが面倒になったのか?と心配してしまう。

そもそもこのメニュー、「こちらのお料理は生鮮からの調理です。少々お時間を頂きます。」と書いてあるのが気になる。じゃあ他のメニューはどうなってるんだ?と。下ごしらえ済みのもの、ということなんだろう。

サーモンって海のものなんだろうか、それとも山のものなんだろうか。国産だろうか、それともノルウェーやカナダのものなんだろうか。ばんやで一度も頼んだことがないので、わからない。

子どもの人気が高い魚なので、メニューに入れているのだろうが、僕は食べようとは思わない。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 道の駅 保田小学校とかよかったです。
    アジフライは厚みがあっておいしかったです。

  • とんばらさん>
    知らなかった!保田小学校には「里山食堂」があるのは知っていましたが、今はその裏手に「道の駅保田小学校附属ようちえん」があって、そこにもレストランがあったなんて!

    今度あっち方面に行く機会があったら、立ち寄ってみます。
    来月は大多喜にたけのこ狩りに行くので、そのついでに寄れるとよいのだけど。

  • 20年という歳月は、ヒトも店も変わるのに十分な時間だなぁ。
    ゆるキャンの17巻で野反湖キャンプ場が出てきてるんだけど、同じところでおかでんと2人スパイシーな夜を満喫したのが既に20年以上前のこと。
    そんな昔にゃ感じないけど、変わっとるのかねぇ、あんな辺境の地でも。

  • しぶちょお>
    改めて公式サイトを見てみると、野反湖キャンプ場ってバンガロー中心だということを知った。
    当時からバンガローが多いとは思ったけど、そっちの方にはまったく足を踏み入れていなかったので気が付かなかった。

    のんびり過ごせて良い場所だよね、あそこ。買い出しに行くのが草津温泉、というのも素晴らしい。
    でも、野反湖から草津温泉までって、片道1時間近くかかることがわかった。えっ、そんなに遠かったのか。

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