新宿タイ料理店巡り

短期集中食べ歩きマニアックス(その5)

新宿って、よくよく街を見ているとタイ料理のお店がさりげなく存在していることに気づく。中華料理屋が比較的ハデ目な外観なのに、タイ料理というのはひっそりしている傾向があるようだ。国民性の違い、なのかもしれない。

そういうのが気になったので、新宿のタイ料理店巡りを2013年の秋に軽くやってみた。訪れたのは5軒。

でも、今こうやって記事を書き始めてみて気づいたのだが、その5軒とも激辛だとか大盛りとか変なメニューがあるわけではない。普通の、良心的なお店だ。特に僕がここで文章にするまでもなかった。とりあえず備忘録的に、ちゃちゃちゃっと書き残しておく。

01軒目:タイ屋台料理 チャンパー 新宿サブナード店@新宿サブナード

チャンパー外観

新宿通りから靖国通りにかけて、地下街が広がっている。網の目状に通路が張り巡らしてあれば移動手段として便利なのだが、地権者の都合があったのかなんなのか、そうはなっていない。そのため、南北の移動がとても不自由だ。新宿駅から歌舞伎町へは一応地下街経由で行けるのだが、大回りになるためにわざわざ地下経由で行く人は少ない。こういうところが地下街王国とは違う。

で、1軒目の「チャンバー」は、そんな地下街「サブナード」の外れにある。店頭に食品サンプルが飾ってあるタイ料理店というのは初めての体験かもしれない。

調味料

タイ料理ってもっと気軽に食べられればいいのに、と常日頃思っている。ざっくばらんとした料理なのに値段が高めのメニューが多く、その結果「ちょっとしたレストラン」な店構えにせざるをえないのかもしれない。空心菜炒めなんかで1,000円近くするお店もざらにあり、さすがにそれはぎょっとする。最近は空心菜なんてスーパーでも手に入る事が多くなってきているのに。

その点このお店のありがたいのは、カウンター席があるということだ。お一人様でも気兼ねなく食事ができる。「お食事」じゃなくて、「メシにすっぞ、メシに。」という来店もOKってことだ。

でも、ちゃんと卓上には調味料がずらっと並んでいるのが嬉しい。ナンプラーをはじめとするこれら調味料があると、嬉しくなってついついいろいろ入れてしまう。逆に、これが卓上にないお店にかち合ってしまうと随分がっかりした気分になる。

トムヤムクン定食

で、このお店で頼んだのは「トムヤムクン定食」。

ありそうでなかった、「トムヤムクン」と「定食」の呉越同舟。これこれ、こういうのが欲しかったんだよ。しかも、「ご飯付けりゃ何でも『定食』って名乗ってもいいだろ?ああん?」というやっつけ仕事ではなく、野菜炒めがついてくるというありがたさよ。つまり、「野菜炒め定食」のスープとしてトムヤムクンがついてるぜ、という位置づけでもある。うほー、こういうの大好きです。

定食アップ

しかもトムヤムクンは固形燃料で下から温め中。まあ・・・そこまでしなくてもいいからもっとざっくばらんでいいんだよタイ料理は、とは思うけど、それでもやってくれて嬉しくない訳がない。ありがとうです。

さすがにトムヤムクンの具として、にんじんとかヤングコーンとか、食材に工夫が見られる。でもいいんじゃないかな、エビとか入ってなくても全然オッケー。この酸っぱくて辛いスープが飲めるだけでも幸せってもんだ。

(2013.11.03)

02軒目:バーン・キラオ 新宿本店@新宿2丁目

バーンキラオ

新宿二丁目の路地入ったところにあるお店。店内はぎっしり。そういえばここもカウンター席があたな。店内は若い女性も多く、僕の隣のカウンター席も女性二人が宴会をやっていた。

若い女性ってタイ料理好きだよな。あれなんでなんだろうな。それがわからないから不肖おかでん、未だに独身なんだろうな。・・・と一人でメニューをぺらぺらとめくる。

メニュー

タイ料理の場合、料理の名前を覚えるのが難しいんだよな。「トムヤムクン」「パッタイ」「ソムタム」くらいは覚えたけど、それ以外って何があったっけ?っていう感じ。しかも店によって微妙メニュー名が違うし。

中国料理の場合、僕ら世代の場合は味の素が出す「クックドゥ」で料理名を覚えたものだ。「エビチリ」なんて名前を覚えるよりも前に、「カンシャオシャーレン(干焼蝦仁)」って覚えたっけ。タイ料理の場合、自宅調理用の調味液で「クックドゥ」に匹敵する規模のブランドが存在しないのが惜しい。

ゴティオトムヤムクン

で、頼んだのが「ゴイティオトムヤムクン」。いわゆるトムヤムラーメンってやつだ。でも、メニューにおける日本名は「海老入りスパイシーラーメン」。これが英語になると「Rice Noodle in Tomyam Soup」なんだってさ!

(2013.11.08)

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