ビアガーデンで美しくなれるか

松屋銀座

松屋銀座。

銀座で、三越と人気を二分する百貨店だ。銀座には「松坂屋」という百貨店もあり、松屋と紛らわしく間違える人が続出するが、現在改装中につきその点心配はない。

この屋上で、夏季限定で「美しくなるビアガーデン」という挑発的なビアガーデンが営業されているという。名前からして、銀座に集うハイセンス・小金持ちな女性たちをターゲットにしているのは想像に難くないが、銀座の女性とビアガーデン、というのは今ひとつ繋がりがよく見えない。

最近、若者の酒離れ、特にビール離れが顕著になってきており、ビアガーデンとしては思案のしどころだ。しかし、SNSの発達により、イベント性の高いサムシング、というのは根強い人気があるのも事実。ビアガーデン、というのは夏季限定ということもあって、そういう「非日常性」に訴えかける形で生き残りをかけていくのだろう。割を食っているのは、日常使いのチェーン居酒屋で、大手居酒屋チェーン店は軒並み苦戦しているのが現状。一方で、昨今のビアガーデンでは女子会の場所としても使われるようになってきていて、時代の流れを感じさせる。

そんな中での「美しくなるビアガーデン」だ。2013年オープンということで、最新の飲酒トレンドを踏まえた最新のビアガーデン、なのだろう。これまで松屋銀座の屋上でビアガーデンが無かったことが不思議だが、最後発として登場する以上は失敗できないだろう。どんなお店なのか、興味があったので友人を誘って行ってみることにした。

値段は高め

このビアガーデンは、典型的な「飲み放題、食べ放題」のお店ではない。料理はお任せで、おかわりはできない。飲み物はおかわり自由。美しくなるためには、食べて太っては意味がない、ということなのだろう。

万が一、出てくる料理が「ひじき」とか「わかめ」、「ごぼう」といったローカロリーな繊維質料理ばっかりだったら、相当わびしいな。というかそれでお酒を飲め、というのは正直しんどいので許して。手っ取り早く美しくなりたいなら、家で酵素ジュースでも飲んでろって話だ。折角高いお金払って銀座で外食するんだ、楽しいこと・美味しいことは大前提だ。修行しにきたのではない。

ところでお代は4,500円(2013年当時)。事前に判明していた食事メニューを見る限り、どうも割高感はぬぐえないのだが、銀座価格だと思って諦めるしかないのだろう。ちなみに2014年には、さらに強気になって5,000円に値上がりした。しかもVIP席10,000円、というのも出来た。ビアガーデンに10,000円ってすごいな。さすが銀座。こういう価格設定もありなんだな。さぞや美人になれることだろう。

松屋銀座屋上

松屋銀座屋上。ミツバチを飼育していて、「銀座産はちみつ」を作っていたりして独創的な場所だ。んで、今年から「美しくなる」をコンセプトにするビアガーデンか。いろいろ考えるな。ところで、「美しくなる」って断言しちゃっていいのだろうか。誇大広告、とか言われても大丈夫なのかな?「美しくなりたいビアガーデン」っていう言葉の方が、何かと保険がかかっていて安全な気がする。

・・・まあ、1食食べたくらいできれいになれるなんて思っている人は誰もいないから、大丈夫か。

さて、その屋上はさすがに通常のビアガーデンとは違う作りだった。木のテーブル、木の椅子。椅子にはクッションが敷いてあり、座り心地が良い。こんなビアガーデンは初めてだ。樹脂製やスチール製の椅子と机しかお目にかかったことがないので、ハイソサエティ感を感じる。さすがだ。こういうお上品感で、女性のハートをわしづかみにしようという作戦なのか。

ドリンクカウンター

ドリンクカウンターもあくまでもお上品。ガンガン飲みます、飲ませます!という感じで、店員のおっちゃんがジョッキ持って待ち構えているようなビアガーデンではない。というか、この様子を見て「ビアガーデン」と思える人はまずいないだろう。おかわりに人が殺到することを前提にした作りには、なっていない。あくまでもスマート。

ドリンクメニュー

ドリンクカウンターの上に置いてあったメニュー。

「飲み放題」という下品な表現は使わず、「All You Can Drink」と書いてある。やっぱり、銀座のレディやマダムの口から「放題」という言葉はよろしくないのだろう。でも、僕みたいに素性が卑しい人間だと、「All You Can Drink」と書いてあると「そうか、全部飲んでいいのか。じゃあ全部ください」と言ってしまいそうだ。

メニューを見ると、「ビアガーデン」という名乗りは正しくないことに気がつく。ビールなんてのはドリンクメニューのうちのごく一部に過ぎず、どこぞの居酒屋なんかより遙かに豊富な品揃えを誇っている。でも、日本語で適切な「野外飲酒イベント」のネーミングがないので、便宜上「ビアガーデン」という名前にしたのだろう。

ワインが赤白3種類ずつある、という時点で並々ならぬやる気、というか女性狙いというのがうかがえる。そのほかにもモヒートなどのカクテルなどがいろいろ。おっと、本丸であるはずのビールにおいても、「コラーゲンビール」なる「美」を意識したメニューがあるぞ。

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