ビアガーデンで美しくなれるか

フライドチキンと旬のたっぷり温野菜にカレーソースをかけて

テーブルに着いて待っていると、料理が運ばれてきた。料理は今回、3品ということだ。3品+フリードリンクで4,500円。相当に高い。これを素直に受け止めることは僕はできなかった。どちらかというと「薄ら笑い」を浮かべ、観察者の立場でこの場に訪れていた。案の定、という展開になって物足りなくて、「ほら見たことか!」と言うシナリオを頭の中で描いていた。あまりガラがよろしいお客さんではない。

その一品目は、これ。「フライドチキンと旬のたっぷり温野菜にカレーソースをかけて」。一人一皿というわけではなく、今回訪れた四名分の料理が大皿に盛られて出てきた。ジャガイモ、揚げたれんこんなどが目を惹く。根野菜を食べることで美を追究する、ということだろうか。

「カレーで酒が飲めるかよ」と思ったが、そういえば僕はお酒を飲まないんだった。いや、お酒を飲まないにしても、カレー料理をのっけから出してくるって大胆な構成だ。

パンが添えられた

パンも出てきた。カレー食べてパン食べたらもう終わりですよね、という雰囲気。ふわふわしておいしいパンだったが、これでお酒を飲めというのはちょっとしんどい。バゲットのようなハードパンならまだしも。取り皿にとりわけたカレーを付けながらもぐもぐ食べる。うん、女性というのはこういう食事でも良しとするのか。また一つ勉強になった。これまでの「フライドポテトと唐揚げと枝豆でビール。あ、シメには焼きそば持ってきてね」というのとは全く世界が異なっている。

バーニャカウダ

先ほどのパンは、カレーのお供用というわけではなかったようだ。組み合わせるべきはこちらのバーニャカウダだった。メニュー名を見ると、「夏のお野菜バーニャカウダにベジタブルブレッドを添えて」となっていた。夏のお野菜、というとなんだか季節感漂うけど、キュウリ、大根、人参、プチトマト、ヤングコーン、アスパラガスといったスーパーでおなじみの面々。わざわざ仰々しく出すくらいだから、無農薬だとかこだわりがある食材なのかもしれない。

見栄えはいい。ガラスの大皿に立体的に盛られている。一人前だけ抽出すると量がとても少ない事実に愕然とするが、四人で訪れたのでさほどきにならない。このお店、暇な時だったら「お一人様」での予約も受け付けてくれるだろうか?だとしたら、一体どんな盛りつけになるのか、とても気になる。やっぱり、頭には常に「4,500円で3品・・・少ない・・・」というのがこびりついているので。

季節のいろいろお野菜とビーフ、ポークのバーベキュー

本日のメイン、肉。このビアガーデンでは、各テーブルに鉄板があり、バーベキューをするというのが売りになっている。「季節のいろいろお野菜とビーフ、ポークのバーベキュー」だって。さすがに、焼肉食べ放題レストランにあるような安肉ではない、ということは一目瞭然だ。しかしやっぱりこれも一人前を考えると、寂しくなる量ではある。

しかし、女性目線でいえば、この程度の量でも十分っていうことだ。男性基準の食べ放題飲み放題料金なんて、女性からしたらうんざりだろう。「食べる量は少しでいいので、そのかわり美味しいものを」と考えている向きにはこういう料理が最適なのだと思う。そうか、よく考えるとこういうビアガーデンってあまり例がないな。

葉っぱはたくさん

肉を巻いて食べる葉っぱが、まるで観葉植物のように立体的に盛られて出てきた。

量が多いように見えるが、実際はそこまで多くはない。

さあ、お食事開始

さあ、お食事開始。

「これで料理全部か・・・」とちょっと残念な気持ちになる。こりゃ、ペース配分が難しいぞと。ぱくぱく食べていたら、あっという間に間が持たなくなる。特に今回は、4名のうち2名が初対面。4名中2名が女性。お酒を飲まないのは僕だけだし、さてさてどうしたものか。

と、思っていたら、案外これが間が持ったのだった。女性2名の賑やかな会話ということもあって、話の合間に料理をつまむといった展開に。そうすると、あまり食事の量は必要としなかった。いざ終わってみれば、4名全員が「量が少ないかと思ったけど、案外そうでもなかったね」と意見が一致したくらいだ。

ドリンクはいろいろあったので、各自がおかわりをするたびに「えっ、何それ?」「へー、今度それ頼んでみよう」と会話に花が咲き、これもまた良かった。

割高感が払拭できたか、というとさすがにそれは無理だ。高い。しかし、せせら笑って済ませるようなお店ではなかった。高いなりの、楽しさはあった。うまいとこ狙ってきたな、と思う。

あっ、美しくなれたか?というと、それは・・・さすがにないない。たとえこの料理を一ヶ月毎日食べ続けたとしても、美しくはなれないよ。でも、客寄せとしてのネーミングインパクトは強烈なので、それに乗っかることができて楽しかった。良いひとときだった。

ちなみに、2014年は4,500円から5,000円にお代が値上がりしたわけだが、その話を当時同行した人にしたら、「さすがに5,000円はちょっとね」と苦笑していた。誰からも「今年もまた行こう!」という提案は出てこなかった。

(2013.09.16)

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