ビリヤニってすっかり市民権を得たものだな

上野駅の改札内にあるインド料理店でビリヤニを食べた。

改札の内側にインド料理店がある、ということにまずは驚くが、東京界隈ならば改札の中であってもいろいろなお店が存在する。品川駅なら、居酒屋さえも存在するくらいだ。

C&Cやココ壱といったジャパニーズスタイルのカレー店ならともかく、インドカレーのお店があるのが渋い。そしてさらに渋いのが、メニューの中にビリヤニがある、ということだ。

ビリヤニ。インドとかパキスタン界隈で食べられる、カレー風味の炊き込みご飯だ。その作り方は複雑で、マサラと白米(バスマティライス)を交互に鍋に敷き詰めていき、蒸して作る。なので、出来上がりのビリヤニは白っぽい米とドライカレーっぽい米とが入り混じっていて、カラフルだ。

これは大鍋単位で作るしかないので、「鍋の中が空っぽになったら、今日はもう売り切れ」とするお店が多い。一方で、マサラを米と「混ぜて」炊いて、味が均一な炊き込みご飯にしてしまうお店もある。これならば小鍋で何度でも増産ができる。でも、そういう作り方は本格的ではないのだそうだ。

数年前まで、ビリヤニを食べようと思ったらよっぽど本格的なお店にいかないと出会えなかった。たとえば埼玉県の八潮に行くとか。

それが今やあれよあれよという間にビリヤニを出すお店が増え、しまいにはビリヤニ専門店みたいな看板を掲げるお店まで街なかに出てきた。すごい人気だ。

インド料理のお店に行ったら、本場じゃ食べないと知りつつもナンが欲しくなる。その心をぐっとこらえ、ビリヤニを食べる。なんだか、ビリヤニを食べるとありがたい気持ちになるからだ。

食べ終わったら、1分後には駅のホームへ。インドから一気に現実の東京に戻る。

(2022.03.31)

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