シャオウェイヤボーでヤボーを食べた

以前から、ときどき日暮里にあるガチ中華のお店、「小魏鴨脖店(シャオウェイヤボー)」に行く。

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このお店は「滷味(ルーウェイ)」と呼ばれる、肉や野菜を醤油や中華香辛料で煮込んだ料理を中心に提供する。

その味付けは日本人の口にあわないが、卓上にあるタブレットで気軽に注文できるので僕は気に入っている。時々、友だちなどを連れてこのお店に行くことがある。

そういえば店名になっている「鴨脖」って何だろう。これまで何度も通っているし、ウーバーイーツで利用したこともあるのに、すっかりその存在を忘れていた。

というわけで、僕の兄貴と上野動物園に行った際、このお店に行って「鴨脖」を頼んでいた。

出てきたのは、謎のぶつ切り肉だった。これは面白い。見たことがない部位だ。それもそのはず、これは「アイガモの首」だからだ。

アイガモの首を食べるのか!とびっくりするが、あれだけ長い部位なんだから、食べないほうがもったいない。そりゃ食べるよね、と思う。

とはいえ、鶏や鴨、雉を食べてきた日本人は、鳥の首を食べる習慣がない。なぜかというと、たぶん食べてもあまりおいしくないからだろう。

海外でも多分そうだ。ロティサリーチキンを思い出してみて欲しい。あれ、首が根本から切り落とされている。首から上がなかったことになっている。食べる場所として西洋人も認識していなかった証拠だ。

で、このアイガモの首を食べてみた。首の骨があるので、可食部分は多くない。なので、苦労して食べる必要がある。

苦労する割には、大して美味しくはない。この部位がまずいとは思わないが、日本人の味覚と若干ずれている「滷味」とひたすら向き合わないといけない。僕の姪は、一口食べた時点で口に合わないと言って食べるのを諦めてしまったくらいだ。

大人なら「まあ、こういう味や食感も面白いね」と言って食べることができる。しかし子どもなら嫌がる味だ。

まだまだ日本人には馴染みが薄い「滷味」だけど、おそらくもっと普及していき、10年後20年後には当たり前の味覚として日本人にも定着していくと思う。昔、パクチーの味が日本人にとって非常識だったけど今ではすっかり定着したのと同じ歴史だ。

(2023.03.05)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • この料理自体は知らないので味は想像つかないですが、鳥の首の肉って美味しくないですか?
    私は焼き鳥を食べにいくと必ず「せせり」を頼みます。「せせり」って鳥の首の肉なんですよね。
    せせり好きの私としては合鴨のせせりなんて絶対美味しいだろうと思うので食べてみたいですね~

  • GUYさん>
    はい、多分美味しい部位だと思います。なにしろ、店名にしちゃうくらいですし。
    でも、不肖おかでん、骨が多くて食べづらい部位のため美味しく食べる余裕がなかったです。骨から肉を剥がす作業に気を取られちゃって。
    あと、このお店の場合、この料理以外も「ルーウェイ」だらけなんです。あれこれ頼んだ僕のせいでもあるんですが、ルーウェイ三昧で食傷気味になってしまいました。

    豚トロも豚の首あたりの部位ですし、GUYさんご指摘のせせりはたしかに美味しい。願わくば、このアイガモ肉も骨から身が外されていれば良いのですが・・・軟弱ですね、その発想。「骨ごとしゃぶってこそうまい」と言えるようになりたい。

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