「ジビエビュッフェ」という、好きモノにはたまらないレストランに出かける【猟師工房】

ここからジビエビュッフェの料理を紹介していく。産業スパイじゃないので、すべての料理写真を撮影しているわけではないのでご了承いただきたい。

まずは、きょんカレーときょんちん汁。

提供日限定の特別メニューで、今回僕らは人生初のきょん肉体験となった。

美味かったか?と言われると、煮込まれているので「よくわからなかった」と答えるしかなかった。「なるほど、さすがきょんの肉!これはうまい!」という感想は全く沸かなかったし、そもそも、たぶんきょんの肉自体が大してうまくないんだと思う。

このあたりは、開店時点でまだ料理が並んでいなかった。

ビュッフェといえばドサッと作り置きを並べるイメージだけど、このお店は提供する量に大してやや慎重だ。客が増えてきたら順次ストックを増やしていくつもりらしい。

鹿コロッケと、鹿の和風クリームコロッケがやってきた。

猪肉バージョンも食べたいが、猪のほうが原価が上がってしまうのかもしれない。このお店のジビエ料理は、その大半が鹿肉だった。

鹿コロッケ2種類だが、ミンチにされクリームコロッケにされてしまうと鹿肉ならではの味というのがほぼわからなくなる。これが鹿肉を使っているとわかっていれば、「そういえば・・・豚挽き肉とは違うような?」と気づくかもしれないが、その程度だ。

ジビエハニーコーンピザがやってきた。これは鹿と猪、両方の肉がミンチになって使われている。

肉の味は正直言ってよくわからなかったが、ピザとしては美味しかった。

ジビエおでん。

通常のおでんとは違い、濁ったつゆがジビエ肉の気配を感じさせる。

浮いている具をトングでとってみたら、玉こんにゃくと大根だった。ジビエだしで食べるおでんということなのか、と思ったが、後でいしに「鍋の底に肉があるので、底をさらってみるといい」と言われた。さらってみると、確かにサイコロ状の鹿肉がゴロっと出てきた。

ようやくミンチではないジビエ肉の登場だ。鹿肉は脂肪がほとんどない赤身肉のため、もともとぱさついた食感だ。それを煮込んでもぱさつきは解消されず、食べてもあんまり美味しいとは感じなかった。

とはいっても、僕が一番気に入った料理がこれだ。

「狩猟工房 ジビエ シュラスコ(鹿)」。

鹿肉を薄切りにして加熱したもの。

一番ダイレクトに鹿肉を味わうことができて、これぞジビエ!と嬉しくなってしまう料理だった。僕は3回くらいおかわりしたと思う。

ただし、旨いかというと、そんなにおいしくはないというのが僕の感想だ。独特の臭みがあるし、肉はボソボソしてやや固い。でも、そういうクセの強さを楽しみたいからこそわざわざこのお店にやってきた。だから、「そうそう、これだよこれ!」と言いながら夫婦揃って楽しく食べた。

夫婦ともに、このシュラスコが一番オススメだ、と口を揃えて言った。ただし、旨いかどうかは別だ、というのも意見が一致した。

ジビエ創作料理の数々。

写真左から、菜の花、ボロネーゼペンネ、きょんのトマト煮。

アラカルト、麻婆豆腐、ハンバーグ。ぜんぶ鹿肉が使われている。

アラカルトは、キャベツや人参といった野菜を使った野菜炒めだった。

麻婆豆腐は夫婦ともに好評で、「豆腐ではなく、麻婆豆腐のタレのほうを主に食べたいと思ったのは初めてだ」と赤黒いタレを二人共ペロペロと舐めていた。鹿肉を使っているからなのか、それとも味付けが素晴らしいのか、理由は不明。

山の幸田舎に、ジビエきんぴらごぼう、玉子焼き。

玉子焼きにまで挽き肉が入っているのが嬉しい。そしてジビエきんぴらごぼうは猪肉が使われていた。

サラダコーナーにあったポテサラも、ジビエ挽き肉が入っている。そのせいで旨味が強いポテトサラダで、弊息子にとても好評。彼はこれをおかわりしていた。

(つづく)

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