【できることならマストバイ】電動昇降式デスクの威力

FlexiSpot E7電動昇降デスクを兄弟力をあわせて組み立てる。

机の組立というのはどれも同じだと思うが、まず天板を床に置き、そこに足を突き立てる形で固定する。そして最後に180度天地をひっくり返し、出来上がりとなる。この「天地返し」が恐ろしく重たいので、一人で組み立てるのは厳しい。

あと、予め覚悟していたのが、FlexiSpot製品の作りが甘く、天板と脚とを固定するネジ穴位置があっていなかったり、ネジ穴が小さくてネジが締められず、ドリルが必要になったりすることだ。ドリルなんて持っていないので、場合によっては即座にホームセンターに走る覚悟が必要だった。

でも、結果的に穴はネジとぴったりはまり、その心配は杞憂となった。よかった。

ただ、本体の一部が壊れていた。兄貴からは「返品したほうがいいぞ、これは接着剤で直るレベルじゃないぞ」と言われたけれど、なんとかガムテープで手当して対処した。本来なら、初期不良で返品しても良いレベルだ。どこが壊れていたのか説明が難しいので具体的な場所の解説は省略するけど、開封時にはしっかりと不具合がないか確認する必要があるメーカーっぽい。

電動昇降式デスク

完成した電動昇降式デスク。

「書斎」なんて気の利いた部屋は新居にだって存在しないので、寝室のベッド脇に設置した。ただこれだと、パートナーのいしが昼寝しようと思っても僕が邪魔になるので、いずれは遷宮しなければならないと思っている。

まだ生活様式が固まっていない新居でのデスク、しかもこれからグイグイ成長していく謎の生命体・乳飲み子がいる家だ。子供の成長やパートナーの復職、様々な要因によって僕の在宅ワーク場所が変更になる可能性がある。

その都度、40キロあるこの机をワッショイワッショイと運ぶのは大変だ。重たいのはその瞬間だけ我慢すれば良いけれど、多分、途中の扉や壁紙をこすって傷つける。それは今後ずっと後悔を背負うことになる。

そんなわけで、キャスターを買った。

FlexiSpotの公式サイトで、オフィシャルなキャスターは売られている。ただし、やや割高な印象を受けたので、同スペックのものを探して購入した。口コミで「電動昇降式デスクでも使えた」という実績を確認の上で。

電動昇降式デスクにキャスターをつけると、3つの懸念事項が生まれる。

(1)せっかく「低い机」を求めていたのに、キャスターのせいで数センチ高くなってしまう。
(2)キャスターのせいで、安定感が損なわれ、グラグラするのではないか?(特にスタンディング時)
(3)荷重がキャスターのところに集中するため、床が凹んだり傷ついたりするのではないか?

この点については、結論から言うと全く問題なかった。選択は間違っておらず、良かった。

実際、設置してさっそく翌日には机の遷都が発生し、キャスター効果を実感した。装着して正解だった。

この電動昇降式デスクには、僕の野望がある。同じ机を2つ並べて、一つはおとうちゃん(=おかでん)用で、もう一つは子ども用にする、ということだ。親子肩を並べて、一人は仕事、一人は宿題という形にできないかなぁ、と考えている。果たしてそうなるのかどうか、まだ未定だけれど。

できるだけ、「勉強も、寝るのも同じ」の子供部屋というのを作りたくないと考えている。子供がそこに閉じこもってしまうからだ。大人も子供も、寝る時以外はLDK界隈にいるようなライフスタイルにしたい。そのための布石としても、「高さ調整が自在」な机が欲しかった。そして、いずれこの机をリビング脇に移設させたいと思っている。

このデスクには、デジタルメーター付きの昇降ボタンがついている。設置場所は、天板の右側でも左側でもどちらでも構わない。僕は右利きなので、右側に取り付けた。

イケアの電動昇降式デスクのように、上下ボタンだけのシンプルなものもある。それで問題ないとは思うが、せめてメモリ機能がついているものをおすすめする。

この機種の場合、合計4つの高さをメモリで保持できる。デジタルメーター右側の、「1」「2」「立っている人のアイコン」「座っている人のアイコン」の4つのボタンだ。メモリボタンを押すことで、素早く別の高さに調整できるのは、必須機能だと思う。ずっと上とか下のボタンを押し続け、目指す高さにあわせるというのは地味に面倒なはずだ。なにしろ、昇降はそこまでスピードが早くないから時間がかかる。

このE7というモデルは2本の脚両方にモーターがついているデュアルモーター型で、1秒間に3.8センチ高さを変更できるスピードを持つ。安い型番になるとシングルモーターになってスピードが落ち、毎秒2.5センチとなる。座っているときと立っている時とでは、高さが40センチ程度違うので、6秒くらいの時間差というのは馬鹿にできないとおもう。

まあ、PCのスペックと同じで、速さを気にしだすときりがないので、デュアルモーターは贅沢品かもしれない。ただ僕は、デュアルモーターで良かったと思っている。スピードの速さもさることながら、1つのモーターにかかる負荷が軽減されれば、その分故障しづらくなるのではないか?と淡く期待しているからだ。前も書いたけど、モーターが壊れたらこれはとんでもないゴミになるので、それだけは勘弁してほしい。

なお、子どもがある程度ウロチョロするようになると、この電動昇降式デスクをオモチャにするのは目に見えている。そのためにチャイルドロック機能が備わっているというのは大事。絶対、ボタンを連打して上げ下げするに決まってるから。

デスクを上げたところ。

脚が三層になってせり上がっていることがわかる。

出来が悪い昇降式デスクの場合、スタンディング状態だとタイピングのたびにグラグラ揺れることがあるらしい。FlexiSpot製品でもそういう口コミを書いている人を見かけたが、少なくとも僕が使っている限りではそのような問題は置きていない。

揺れないとは言わないが、「カチャカチャカチャ・・・ターン!」という派手なタイピングはしないので、全く支障がない。

なお、床の保護のため、前の家でダイニングテーブルの下に敷いていた透明のマットを敷いている。さらにオフィスチェアがズレないように、チェア用のマットも敷いている。

スタンディング状態で、パソコンとおかでんの位置関係。

これで盤面の高さは106センチ。実際はキャスターが脚に取り付けられているので、110センチくらいにはなっていると思う。ちなみにおかでんは178センチ。

このあと微妙に修正を加え、運用一ヶ月時点の今ではスタンディング:108センチ、着座:68センチをメモリ設定している。

ただこの高さは臨機応変で、一日の間で何度も数センチ単位で高さ微調整を行っている。日によってパソコンの位置が違うし、やる作業が違うからだ。

テレワークはセキュリティの社内ルール上紙媒体の使用が禁止されているので、デスクの上は基本的にペーパーレスだ。ほぼPC操作だけだけど、電卓で計算しながらの仕事のときがあるし、ミーティングに参加していて手ぶらな時もある。資料作成のときは前のめり気味に作業をするけれど、資料を読み込むときは背もたれにもたれかかる。それぞれに適した高さというのがあって、微調整ができるというのはありがたいことだ。

なお、ミーティング参加時はいつも以上に盤面の高さを上げている。webカメラのレンズが顔の正面にくるようにするためだ。「下から見上げるアングルなので、エラそうに見える」という構図を避けることができる。

職場の「安全衛生委員会」に出席すると、産業医さんや保健師さんが何度となく「座りっぱなしはダメだ、定期的に立つ癖をつけてほしい」と仰る。僕らデスクワークが商売の人たちにとって、「立つ」というのは健康維持のための一丁目一番地らしい。

そんなわけで仕事中は立ったり座ったりを繰り返すようになったのだけど、そのために買ったのがこれ。僕が買った商品そのものは既にAmazonで取り扱いがなくなっていたので、似たような商品を紹介する。

人間、立ちっぱなしという体験は誰しもしたことがある。なので、少々立ちっぱなしなのはぜんぜん平気だと思っているが、「靴というクッション材がない、裸足に近い状態で立つ」ことが結構足腰に負担が来るらしい、ということを知った。なるほど確かにそれはそうだ。

なので、スタンディングデスクマットを買った。まだデスクを組み立てる前にフライング購入だ。

使ってみると、確かに楽だ。ゴムが自分の体重を分散させてくれる感じがする。ただ、こういうマットが必要となるほど長時間スタンディングすることはないので、僕にとっては贅沢な買い物だった。1時間以上連続して立ちっぱなしの姿勢になる覚悟を持っている人なら、こういうのは必要だと思う。

あと、「さて、スタンディング姿勢になろうかな」と思う都度、デスクの脇からこのマットレスを引っ張り出し、着座姿勢に戻るときは片付ける、という手間が面倒だった。ずっと敷きっぱなしにすると、チェアのキャスターと干渉するので片付けないといけない。

(つづく)

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