2000年03月26日
【店舗数:---】【そば食:077】
東京都板橋区常磐台
山菜おろし、イカフライ、大もり、カレー南蛮、ビール、お酒
ご近所の「むさしの」に第二回目の訪問だ。前回訪問はこのコーナーが始まった直後であり、すなわちまだまだ尻が青い状態にお邪魔したお店だった。もうのべ70軒以上もそば屋を訪問している今だったら、何か印象が違って感じられるかもしれない・・・というわけで、久々にお邪魔してみることにした。
しっかしだな、印象が変わるもなにも、お酒を飲もうにも肴のメニューが無いんだよご主人!余計な事をしないでさっさとそば手繰ってカエレってか奥さん!でも俺は今無性に一献やりてぇんだよパートのおばちゃん!
って事で、メニューを隅から隅まで見渡した結果・・・。「山菜おろし」を頼んでみた。ううむ、これは酒の肴なんだろうか。いや、ここで疑念を抱いてはいかん、これはきっと酒の肴だ、きっとそうだ。
ところが、同行していた友人が「でも、ビール飲むのにこれはちょっと?」とキビシイご指摘を宣った。確かにそうだ、ビールをぐいっと飲んで、恐らく小鉢に出てくるであろう山菜おろしをちびりちびり箸先でつつく、というのはイマイチどころかイマニ、イマサンなんである。
・・・だからってな、何でイカフライ頼むかね、サイトウくんよ(あっ、本名出してしまった)。
そりゃあビールには合うかもしれないけど、・・・いや、きっと合うけど・・・、何が悲しくてそば屋でイカフライなのかね。そんな料理を頼んでイカす!と喜んでいてはイカんのではないか。やはりそば屋はそば屋らしく、イカ を食べるならイカの天ぷらであるべきであって、「フライ」というのはイカがなものか。
とか何とか言って、結構おいしく飲み食いしちまいました。あれれっ。
そば屋でイカフライ、と考えると抵抗感強いけど、「飲食店で、ビールのつまみとしてイカフライ頼んだんです」って割り切ってしまえば、それはそれで良いのではないか、と。
ああそうか。今まで一体何を僕は拘っていたんだろうね。旨いおそばが食べられたら、それが喩え牛丼屋でもフランス料理屋であっても構うことはないんだった。「そば屋とは、かくあるべし」という勝手な思いこみをして、自分自身の発想を狭い枠に閉じこめてしまっていた。いかんいかん。別に、イカフライ食べたけりゃ食べたっていいじゃん。
何か悟ったような気分になってしまった。うれしくなって、ついついオーダー大奮発。大もりを食べたあと、よせばいいのにカレー南蛮をずるずる。うう、食べ過ぎだ。
そば屋で食べ過ぎたっていいじゃない。ええじゃないか、ええじゃないか・・・。
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