さらし奈乃里(05)

2000年04月01日
【店舗数:—】【そば食:080】
東京都板橋区前野町

あさりの煮物、鳥くわ焼き、じゃこかき揚げ天もり、お酒

前回、「ちょっと間を空けようか」と書いていたとおり1カ月の休養期間をおいて、ホームグラウンドとなりつつあるさらし奈乃里への復帰を果たした。これから長いつきあいになりそうだ。

そうなってくると、そろそろ「店の中でどの座席に座るか」とか、「まず何を頼むか」といった定番のルーチンワークができてくるはずであり、それはそれでうれしいようでうれしくないような気がする。

「黙って座っても、『いつもの奴』が出てくる」ってぇのは非常にシビレるシチュエーションだが、先を読まれているようでちょっと悔しい。天の邪鬼であるおかでんとしては、敢えてここは「常連づらをする」という魅力を断ち切り、座る席はランダムにしてみることにしよう。

ということで、今回はお座敷に上がり込んでやった。どうだどうだ。店が空いていたから、4人掛けの席を一人で占領してやったぞ。これは予想していなかっただろう。

うーむ、しょうもないことに気を遣いすぎだな。

何度も訪問し、慣れてくるということは店を、蕎麦を深く知る上でとても良いことだ。特にこのお店の場合、数を重ねるうちにどんどん味覚がこの店の蕎麦に合ってきて、最初のころは「蕎麦は普通、天ぷらイマイチ」なんて書いていたのが「蕎麦うまい、天ぷらもうまい」に変わってきてしまった。恐らくこれは、お店の精進も当然あるとはいえこっちの感性がこのお店に近寄ったのだろう。

しかし、慣れというのは恐ろしいものだ。気が付いたら、居酒屋みたいにあれこれ頼んで、お酒を頂いている自分がいた。今回、お酒を何本飲んだと思います?・・・3本。明らかにやりすぎだ、これは。「だって、おいしいんだもーん」ばかもん、モノには節度っつーもんがあるだろう。

菊正宗はするする入るお酒だ。しかも、飽きがこない。適度に芳醇な味わいがあって、ついつい杯を重ねてしまう。手酌でこれなんだから、誰かと一緒に差しつ差されつ、なんてやりだしたらきりがないだろう。

酔っぱらった勢いもあってか、最後はもりそばで締めようとせず、「じゃこかきあげ天もり」を頂いた。卓上メニューにはない、期間限定のメニューのようだ。壁に貼りだしてあった。

辛い。じゃこそのものがすごく塩辛い。ちょっと失敗作だったかもしれない。

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