戸隠手打そば処 たけの春

2000年11月25日
【店舗数:076】【そば食:148】
長野県須坂市野辺竹ノ春

おろしそば

たけの春

2泊3日の信州新蕎麦食べ歩きの旅第二弾、最終回。もう相当な昼下がりな時間になってきた。われわれの胃袋もいっぱいいっぱいだ。1時間に1枚ペースで蕎麦を食べている計算になるから当然だ。

最後、もう一軒蕎麦屋を訪問して、この旅を締めくくることにした。次の店で、この旅で10軒目となる。ちょうどきりがいい数字だ。

須坂に「たけの春」という蕎麦屋があるということが「人気味本」に載っていた。ちょうどわれわれの退却ルート途中だったし、15時まで営業しているというのも都合が良かったので、このお店をロックオン。

目指した場所は、カーナビでも明確なポイントを指示することができなかった。「大体この辺りだけど・・・」と言いながら、幹線道から離れた住宅路を走る。しばらく進むと、たけの春と書かれた案内標識を発見することができたので、後はそれに従ってお店へ。

うーむ、これは「偶然」では見つけられない場所だ。周りは住宅と、畑。こういうところでお店を開くというのは相当勇気が必要だったのではないか。開店直後は、地元の人たちが立ち寄る程度だったのだろうが、口コミなどを通じて今や人気店というわけか。とても地味な努力を積み重ねてきたと思われる。逆に言えば、ロードサイドの「一見さん」がたくさん訪れる蕎麦屋さんよりははるかに信頼ができると言える。これはちょっと楽しみだ。

おろしそば

楽しみだったのだが、もういい加減食傷気味。さすがに2泊3日で蕎麦10枚はきつかった。もりそばよりちょっと違う感じの蕎麦を、ということでおろしそば700円をオーダー。

出てきた蕎麦をみて、

「あれっ、おろしそばってぶっかけだったのか」

一昨日、「尾張屋」で山かけそばを食べたときに学習したはずだったのに、またうっかりしていた。勝手な解釈で、おろしそばとは「普通のざるそばに、薬味として大根おろしがたくさん添えられているもの」と思いこんでいた。

ぶっかけ方式の蕎麦だと、蕎麦そのものの味がつゆの味に押されてしまう。この旅最後の蕎麦食としては残念な選択になってしまった。

ずるずる。うん、でもおいしいですよ。

ざるそば

こちらはざるそば600円。ご主人は戸隠の「よつかど」で修行したということで、戸隠流の盛りつけになっている。5ポッチ。

作り置きはしない、ということで1日2回、朝と昼にそばうちをしているそうだ。通常の蕎麦屋さんがどのようなサイクルで蕎麦打ちをしているののか知らないので、なるほどそりゃ大変ですねととりあえず感心。

蕎麦漬けとなった2泊3日だったが、これにて終了。最後、須坂から山に入ったところにある五色温泉で食い意地を洗い流し、さっぱりして解散となった。

うん、やっぱり長野の蕎麦はうまい。平均値が高い気がする。・・・まあ、ガイドブックを見ながらの食べ歩きなので、外れくじを引きにくいシチュエーションということもあるのだが。また遠くないうちに、訪れたい。

第一回:松本、安曇野、戸隠
第二回:長野、須坂、小布施、飯山、野沢、黒姫

ときたので、第三回目は東信地区・・・上田、小諸、軽井沢方面を攻めてみたいところだ。

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