信州手打ちそば あずみ

2000年12月31日
【店舗数:080】【そば食:157】
岡山県倉敷市中央

ざる

あずみ

倉敷の美観地区で敢えて一つ、知名度の高い蕎麦屋を挙げるとすれば「あずみ」だろう。 大原美術館からほど近い美観地区内にある蕎麦屋だ。倉敷駅方面から美観地区に歩いてくると、大抵の人はこのお店の前を通ることになる。

立地条件が良いから有名、というだけではない。大原美術館を創設した大原孫三郎氏がこの蕎麦に惚れ込み、わざわざ長野県は松本市にあったお店を倉敷に招致したという歴史がこのお店のステイタスを高めている。

そういえば、おかでん家の年越し蕎麦ってここ最近はこの「あずみ」を使ってたっけ。・・・でも、祖母からお店の位置を聞くまで、大原美術館脇に蕎麦屋があるなんてことは気づかなかった。このお店を知ったのはつい先日のことだ。「えー、大原美術館の脇?エルグレコ(喫茶店)があって、ミュージアムショップがあって、あとはおみやげ物屋が並んでいるんじゃなかったっけ?」「いや、蕎麦屋はありますがぁ。みてみなさい、ちゃーんとあるんだから」

確かにあった。・・・やっぱり、蕎麦屋は地味だ。

実は本日、「さくら」で兄貴と別れたあとは、「あずみに年越し蕎麦を受け取りに行くついでにちょっと散歩してくる」という理由で単独行になっていた。まさか、家族がいる前で「蕎麦屋を何軒もハシゴしてきます」とは言えない。

さてこのあずみだが、入口脇にある商品サンプルを眺めてみて「うーん」と唸る。この際だからもういっぱいお酒を飲んじゃおうか、なんて勢いづいていたのだが、酒肴になるものが全くない。やはり、観光地ど真ん中の蕎麦屋さんだけあって、のんびりとお酒を飲ませるようなお店ではないわけか。そばがきがサンプルとして置いてあったのが唯一酒肴になりえるものだったが、白玉団子大の大きさのものをいくつもお月見の時のように積み上げたものであり、あまり美味そうには見えなかったので却下。ここは大人しくそばだけ手繰って帰ることに決めた。

そばアレルギーの人、注意

店内は、やや年期が入った作りで外の雑踏とは別世界だった。人混みに疲れたら、蕎麦屋で一息つくというのもありだな。蕎麦屋の場合、騒がしくするお客はあまり居ないから。

昼時を大きく外した時間帯にもかかわらずお客さんがそこそこ入っていたのは、さすがだ。・・・この「さすが」というのが、観光地のお店だから、という意味なのか有名店だからなのかは言っている自分自身でさえよくわからないが。

奥の机は、年越し蕎麦を入れた紙袋が占領していた。お持ち帰り用というわけだ。蕎麦を待つ間、頻繁にお客さんがやってきて、お金を引き替えに紙袋受け取っていた。年末ですなぁ。

ざるそば

ざるそば。黒っぽく、やや太めの麺が特徴のあずみの蕎麦だ。信州産の蕎麦粉を使っているという。味は、昔ながらのそば、っていう感じ。今風な洗練された、香り高いきりっとしたそばではなく、これぞ蕎麦です、という感じのものだった。洗練された蕎麦よりも、こういう蕎麦の方を好む人も多いんじゃないか。

家でこの麺を使って年越し蕎麦を食べる時は、ゆでた後に水で締めるという手間を一切省略しているため、箸でつかむと麺がぼろぼろ切れる。しかし、さすがにお店で食べると全然食感が違う。やっぱり、美味いお蕎麦はお店で食べるものですな。

おっと忘れてた。お会計ついでに、おかでん家用の年越し蕎麦を受け取って帰らないと。あれ?ということは、数時間後にまたあずみの蕎麦を食べることになるのか・・・。食べ過ぎだな。

おかでん家の年越し蕎麦

(おまけ) おかでん家の年越し蕎麦。なるとが余っていたので、大量に並べてみましたの巻。今年はおかでんが蕎麦ゆでを担当したので、ちゃんと水で締めて提供した。さすがに例年よりは美味くなったのだが、冷やした麺のせいでつゆの温度が下がってしまい、家族全員ぬるーい年越し蕎麦を食べる羽目になってしまった。

教訓。水で締めた後の麺は、しっかりと暖めなおそう。