そば処 よこ亭(01)

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2002年01月14日
【店舗数:115】【そば食:206】
長野県上水内郡牟礼村

堅物おやじそば

よこ亭

ふじおかをたっぷり楽しんだが、まだスキーヤーと合流するには時間が余っていた。「さて、どうしたもんかな?」と首をひねる。この寒い時期、野尻湖に行くのもどうかと思うし、どこか温泉に行くとしたって、どうせこの後スキーヤーと合流後はどこか立ち寄り湯に行くわけで重複してしまう。

「・・・もう一軒、行っておくか」

この日も蕎麦食べ歩き決行。それにしても、大食らいの僕なら兎も角、それについてこれる同行者には感心する。

今度のお店は、訪問回数ゼロの「新規開拓店」。おいしくなかったらごめんよぅ、と言いながら、車を南に向ける。非常に走りやすく、ねずみ取りが陣取ったら一発でアウト、な直線道路を走ること少々、めざす「よこ亭」に到着した。このお店は、地元牟礼村の地粉を100%使用しているお店だという。

よこ亭駐車場

蕎麦打ち体験工房も併設しており、建物は結構大きい。その分、駐車場も広く確保されている。駐車場の先はなだらかな山の斜面となっており、ずーっとはるか遠方まで見下ろすことができた。非常に景色の良いところに建てられたお店だ。

よこ亭からの景色

こりゃー、店内からの眺めもさぞや素晴らしいだろう、と思って中から外を見てみると・・・

うーん、車だらけ。中古車展示場みたいになっていた。景色は、車越しにご覧くださいませ、というわけで。

よこ亭お品書き

牟礼村地粉100%使用 石臼でじっくり、手打ち仕上げ

と書いてあるすぐ下に、「一品料理 ポテトフライ200円」と書かれているのがなんともシュールだ。ううむ、200円か。安い。激しく注文したくなる。鶏の唐揚げみぞれあえ350円とどっちを注文しようか、真剣に悩んでしまった。

「いかん、いかんぞぅ、ここでそんなチープ居酒屋メニューを注文したって、アンタ人生の勝ち負けでいったら負けだ」

と我に返り、邪念を振り払う。

お店の張り紙

先ほどから気になっていたのが、お店の壁に貼りだしてあった「二十食限定 堅物おやじそば」というものだった。「堅い・辛い 歯と胃に自信がある方にお薦めします」なんて挑発的なコメントまで書いてある。おう、幸い僕は歯も胃にも自信があるぞ。それに堅いのも辛いのも好きだ。出てこい、堅物おやじ。世代闘争を仕掛けてやる。

とはいっても、時刻はもう13時を回っている昼下がり。限定20食の堅物おやじがまだ存命しているとは考えにくいのだが・・・

「大丈夫ですよ、まだあります」

あれっ、店員さんそうなんですか?このご時世、堅物おやじは好かれないのだろうか。まあいいや、頂けるのであれば早速注文してみることにしようではないか。ポテトフライのような軟弱な食べ物では日本男児として示しがつかぬ。

堅物おやじそば

んで、出てきたおやじがこれ。

「?」

一同、何が何だかわからない。なんスか?そのどんぶりと、どんぶりに張られた何かスープのようなものは。

「これはそば湯になります。こちらにつゆを入れてお召し上がりください」

へぇーっ、おどろいた。そば湯が丼で出てきたよ。こんなの、初めてだ。なるほど、そば湯として食後に頂くもよし、ここにつゆを混ぜて、蕎麦を入れてかけそば風にしてもよしというわけだ。

薬味は、ねぎとわさびの他に、もみじおろしが添えられていた。これもまた珍しい。「お好みにあわせて入れてください。結構辛いです」という。いいね、さしづめ堅物おやじの説教といったところか。

それから、お盆真ん中になにやらグラスがあるんですが?

「お酒です。食前酒としてお飲みいただくと、よりお蕎麦をおいしく召し上がることができます」

なんと清酒つき蕎麦だった。居酒屋にある「ほろ酔いセット」みたいなものか。よーしお父さんまずはもみじおろしでお酒を飲んじゃうぞー

コラおかでん何をやっておるのか。蕎麦を前にしたら一心不乱に蕎麦を食わんかい。

あっ、今堅物おやじの説教が聞こえたような。

はい、おとなしく蕎麦を食べます。

まずは清酒をきゅきゅーっと頂いて、と。ぷはぁ。こういうのも悪くないね、蕎麦がもう目の前に供されているので、長っ尻しない、くいっと一口のお酒。これで口の滑りが良くなったところで、おもむろに蕎麦をずずずぃと。

うは、堅い。堅物おやじというだけあって、結構な噛みごたえのある麺だ。ごわごわしている、というわけではなく、単に堅く打ち上げている蕎麦だ。「まあおやじさん、ちょっと肩くらい揉ませてくださいよ」と歯でカミカミしていると、蕎麦のうまみがじわっと広がってくる。おいしいじゃないですか、これ。イロモノ系蕎麦なのかと思っていたら、至ってまじめに美味い蕎麦だ。量も結構多めで、お酒もついてこれで900円は安いと思う。

歯ごたえのある麺であるがゆえに、もみじおろしなどの薬味を添えていただいても、蕎麦の風味が失われないのも楽しい。ぴりっとからいもみじおろしがとても心地よい刺激を与えてくれた。食後のそば湯にも、たっぷりのもみじおろしを投入してぐいっと飲む。体が暖まるなあ。

堅物おやじ、なかなかやるじゃん。ふっ、世代間抗争はしばらくお預けだな。



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