蕎麦料理処 萱

2002年02月10日
【店舗数:120】【そば食:214】
長野県埴科郡戸倉町

そば豆腐の揚げ出し、天ぷら、そばきり、利き酒セット

萱の看板

美麻を後にした一行は、更埴方面に向かった。「つる忠そば店」を訪れるつもりだったのだが、このお店は日曜・祝日が定休日であることを到着直前になって発見。「あちゃー」といいながら更埴を素通り。もう一つの候補であった、戸倉にある「萱(かや)」というお店を目指した。

戸倉といえば、戸倉上山田温泉で有名。お店に近づくと、「歓迎」と書かれたアーチが用意されており、ああ温泉地に来たのねぇ、という気持ちにさせられる。

とはいっても、蕎麦屋行脚の身としては、この「蕎麦ピーク時間」であるお昼に悠長に入浴はできない。蕎麦屋の営業時間は短いんである。恋せよ乙女、食いまくれアワレみ隊。人生のピークは短いぞ。

さてこの萱なんであるが、作り酒屋が蕎麦屋を営んでいるという。そのせいもあってか、江戸時代の面もちを残す民家の中で蕎麦を頂くことができるらしい。昨日はお寺、さっきの「山品」は普通の田舎の民家風、そして今回は江戸時代民家か。いろいろなところで食べるなぁ、今回の旅は。

萱

お店の外観。

あ、なるほど、名前の通りかやぶき屋根になってる。

ちゃんと塀で囲まれた家で、なおかつ蔵まである。立派な建物だ。母屋だって、相当にでかい。ほーう、おかでん家と比べるとどっちがでかいかな。

・・・比べるなって。

萱の玄関

店の入り口で記念撮影。

アングルがいまいちなのは、すぐ背後に塀があり、真っ正面からは撮影できなかったからだ。

立派な入り口

玄関。

やややー、これはまた・・・へぇー。さすがだねえ、外観が外観なら、中も中だわ。

金庫がある個室

この民家のごく一部だけを解放して、机がずらっと並んでいて、そこでみんながずるずると蕎麦を食べるという食堂スタイルかと思っていたのだが、われわれの想像を上回る対応をこの店はしてくれた。

4名だ、という事だったので個室に通してもらえたのだ。驚きだ。

個室(といっても、襖で仕切られている状態なので隣の部屋と密閉されているわけではない)は何部屋もあり、廊下に沿って一直線に個室が伸びていた。広い!

一枚板の机

机だって、安物じゃあございませんよこれ。

一枚板を使っているんだけど、木の形が相当にいびつ。それがまた、面白い。

ほら、体がすっぽり入ってしまうへこみがある。

われわれ一同、「これは素晴らしい」と感心していたが、いざ食事をする段になってえらく苦労した。

金庫

壁際には、さりげなく金庫が据え付けてあった。相当に年期物の金庫だ。昔はここに、証書や現金を保管していたのだろうか?

キチキチとダイヤルを回しながら、その微妙な音をキャッチしようとしている男。「なんとか開けてやるぞ」と無謀なガッツを燃やしていたが、取っ手を引っ張るともともと鍵がかかっていなかったことが判明。一同激しくがっかり。

利き酒セット

ここは、造り酒屋が営んでいるだけあってお酒が滅法安かった。何しろ、お品書きのうち、お酒のページは1ページ用意されていたのだが、そのトップに記載されていたのが「大吟醸(グラス) 350円」だもんなー。本醸造酒だったら310円。笑っちゃうくらいに安い。だめ押しで、「大吟醸デキャンタ2.5合」が1,680円。ははは、ここを居酒屋代わりに使いたくなっちゃうじゃないか。

でも残念、このお店はお昼のみの営業ですー。

目移りした結果、利き酒セットを選んでみることにした。大吟醸、純米吟醸、にごり酒の3種類が呑めて、800円。

利き酒の意味が無い

ではさっそく・・・

おい!両方いっぺんに飲むと利き酒の意味が無いじゃないか!

こうやって飲み比べてみると、いやー大吟醸おいしいです。

鴨ロース

鴨ロース(650円)。

アワレみ隊には鴨スキーが2名ほどいるので、鴨出現率が高い。僕は食べていないのでコメント無し。

そば豆腐の揚げ出し

これはちょっと珍しい、そば豆腐の揚げ出し。500円。

天ぷら

天ぷら(650円)。

さすがに海老などは入っていなかった。でもそれで正解。

そばきり

メインのお蕎麦。そばきり(850円)。

本わさびを自分ですり下ろして食べる、というスタイル。さすがにわさびは小さいが。

温かいそば

誰かが頼んでいたあたたかいそば。何だろう、これは。きのこそば、と形容できそうだが、お品書きにはそういったメニューがない。忘れた。

アイス3種類のミックス

甘党人間が食後にオーダーした、アイス3種類のミックス。450円。このお店は、「大吟アイス」「そばアイス」など6種類のアイスを提供しているのだが、そのうち3種類をミックスできるというもの。

蕎麦屋でアイスというのはなかなか面白い試みだ。

いやーそれにしてもくつろぎました。個室で、まったりと時間を過ごす。蕎麦屋といったら、もうちょっとぴしっとした空気であるのが当然と思っていたんだけど、こういうのもいいなーと思った次第。

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