浄光庵 笑鬼

2002年02月10日
【店舗数:121】【そば食:215】
長野県上高井郡小布施町

里の天ぷら、せいろ(細挽き)、冷酒

笑鬼

戸倉で蕎麦を食べた後は、また一行は北上を再開した。もう既に中信から北信に入りつつある。まさに信州大縦断旅行だ。

この日三軒目の訪問地は、小布施にある「笑鬼」というお店だ。小布施は以前「つくし」というお店に訪問したことがあるので、蕎麦食べ歩きの旅としては二度目の訪問になる。「長野人気味本」に記載されていたので、何となく立ち寄ってみようという事で選ばれたお店だ。

お店の正式名称が「浄光庵笑鬼」となっているわけだが、これはすぐ裏手の山に浄光寺というお寺があるからだろう。

現地に到着してみると、ちょっと大きめの新築民家、といった風情の店構えでわれわれを待ちかまえていた。

告

店へのアプローチの階段に、このような「告」が記されていた。

「多少時間がかかることがございます」という、一時的な表現はよく見かけるが、このお店の場合は「時間がかかるぞ」と断言してしまっている。なるほど、ではじっくりと滞在させてもらって、蕎麦屋イオンを全身で浴びようじゃないか。

「・・・ところで、この告は何かトンチを投げかけているのか?」
「いや、一休さんじゃないから、特にそういうことはないと思う」

でも、ついつい「この橋、わたるべからず・・・」と言いながら、階段の真ん中を歩く。

笑鬼外観

お店の入り口。

笑鬼店内

店内は板張りになっていて、開放的な作りになっていた。なるほどなあ。

掘りごたつ形式ではない。

カウンター席

なんとカウンター席も用意されていた。一人での来訪や、ご主人と話をしながら飲食したい向きにはこちらがお薦めかも。

店内はのんびり

店内の様子。

「告」に書かれていた、「少人数で切り盛りしているので時間がかかるよ」というのは伊達じゃないようだ。空きテーブルの上に、既に退席したお客さんの食器類が放置されている。それがあちこちのテーブルに展開されていた。現在、お客さんの数は少ないほうだが、それでも厨房は大忙しのようだった。

実際、われわれのところにオーダーを聞きに来るまでも結構時間がかかっていた。大変そうだなあ。

裏庭には、にわとり

裏庭には、にわとりが群れをなして放し飼いになっていた。

「あのにわとりが、鴨そばになるわけですね?」

と、メンバーの一人が店員さんに話しかけて、店員さんは困っていた。やめとけ。

燗酒

お時間がかかるというのであれば、じっくりと待つことにしようじゃないか。

こちらは燗酒。蕎麦味噌のお通し付きで300円だからめっぽう安い。銘柄は「夜明け前」というらしい。

冷酒

こちらは冷酒。「店主の好きな冷酒」欄に記載のあった、水楽艸(すいがくそう)という聞き慣れないお酒をチョイス。

里の天ぷら

里の天ぷら(600円)。精進天ぷらに相当する。

もう一種類、山里の天ぷらというメニューも存在する。こちらは岩魚がつくようだ。900円。

ゆばそば

ゆばそば(1,200円)。

大きな湯葉が蕎麦を覆い尽くしている!これは結構ビジュアルがすごい。しかしお値段もそれなりにすごい。

鴨そば

鴨そば(1,200円)。

そうかぁ、この鴨とゆばはほぼ同額に相当するのかーと、感心してしまう。湯葉って高いねぇ、とあらためてものの価格について知る。

しかも、この鴨ってさっき裏庭で餌をついばんでいた・・・

おい、冗談でもほどがあるぞ、やめとけ。

このお店は、暖かいそばは風変わりな器に入れて出している。まるで水差しだ。しかも、すごくがっしりと、分厚い器だ。持つとどっしりと重い。この水差しの口のところに口をつけて、ずずずいとつゆを飲むのかな・・・と思ったが、多分それをやると「あちっ!」と叫んで器をひっくり返してしまうだろう。やけどするぞ。

細挽きのそば

さて、こちらが細挽きのそば(850円)。これも見たことのない器に盛られてでてきたぞと。無駄に枠が大きい。酒器から蕎麦の器まで、一風変わっていてなかなかに楽しませてもらった。

タイトルとURLをコピーしました