2002年09月14日
【店舗数:132】【そば食:230】
新潟県南魚沼郡湯沢町
天ぷらそば

何の気なしに、越後湯沢方面の温泉につかりに行きたいという気になった。同じ寮のサイトウ氏に同行してもらい、夜中に車で北上、お金をケチって下道をひた走り、早朝に越後湯沢に到着した。
越後湯沢は、ところどころに共同浴場がある土地柄で、新幹線駅だったりガーラ湯沢といった俗っぽい土地のイメージに似合わずしっかりとした温泉地だった。早朝7時過ぎ、早朝からやっている共同浴場「駒子の湯」で一風呂浴びてから、さて朝食をどうするべぇ、と悩むことになった。
越後湯沢だと、朝からやっている飲食店屋などどこにも無い(と思われる)。名物の「ぽんしゅ館」はまだ開館していない時間だろうし、車でやってきたのに駅弁を食べるというのもちょっとオカシい。さてどうしたもんか、と駅前で途方に暮れていたら・・・
ああ、そうだ、立ち食い蕎麦っていう手があるじゃないか。
駅のコンコースに行ってみると、狙い通り立ち食い蕎麦屋が店を構えていた。その名を雪中庵というらしい。トンネルを越えるとそこは雪国って事で名付けたんだろうか。
・・・いや、このお店、改札の内側からも外側からも食事ができるような作りになっている。ははーん、「折衷案」をもじって、「雪中庵」にしたのか、さては?
雪中庵という文字の下には、「雪ありて想う故郷越後湯沢」と書かれていた。俳句のようだが、字足らず。あんまり語呂は良くないような。しかし、こういう文字列を見るにつけ、何となく旅情 がそそられるっていうもんです。文句言っちゃいけません。

かき揚げそばをチョイス。430円。値段は東京界隈とあまりかわりない。・・・いや、待て。ちょとドンブリがでかいな。値段は変わらないが、ボリュームはちょっと多いようだ。
かき揚げも、小麦粉べったりではなくて野菜が比較的多く入っている良心的なもの。これに、ネギとワカメが入っているのだからありがたい。
麺は、非常にしっかりとした蕎麦の味で、食べ応えがある。今蕎麦を食べて居るぞ俺は、と自分の行為を確認しつつ蕎麦をすするといった感じ。これは、駅そばとしては非常においしい部類に入るのではないだろうか。箸ですくい上げても、ぷちぷちちぎれるようなヤワな麺ではなく、しっかりとした存在感。ちょっと平打ち麺っぽいのが特徴的で、あまり見かけないタイプだ。
朝の涼しい空気を、立ち食い蕎麦のもわーんとした出汁の臭いで打ち消し、そしてかき揚げのアブラっぽさを七味唐辛子と最後の冷水一気飲みで打ち消し。全てをプラマイゼロにしたところで、ごちそうさまでした。
さて、朝飯食べて栄養が体に回ったところで、もう一軒温泉に行ってきますか。次は、日本三大薬湯の一つといわれている、松之山温泉へGO。
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