関越自動車道 三芳PA 下り線

2003年05月17日
【店舗数:142】【そば食:248】
埼玉県入間郡三芳町

ジャンボかき揚げそば麺大盛り

軽井沢サバイバルゲーム合宿の為、朝早く東京を出発した。その途中、朝食を仕込むため立ち寄ったのが三芳PAであった。土曜日朝7時過ぎの三芳PAは、これから旅にでるぞーという気合いの入った夫婦、カップル、友達連れ、家族でごった返していた。

この三芳PAは、関越自動車道で最初の休憩施設ということもあり、規模は非常に大きい。SAだと言い張っても間違いではない広さだ。おそらく、東京各地から集まる仲間たちの一次集合場所になったりするからだろう。しかし、よく見るとレストラン設備はもっておらず、そのあたりでパーキングエリアなんだなと気づかせる。

車に同乗していた会社の同僚と、店内を物色する。すると、おなじみの軽食コーナーのとなりに「とんかつ まい泉」の店があることを発見。商品サンプルには、「ローストンカツ」「カツサンド」など見慣れた揚げ物が並んでいた。同僚は

「うえー、朝からこれはキツいっすね。トンカツっすよ」

なんて言っていたが、それを聞いたおかでんは心の中で

「いや、こういう朝食も有りかもしれぬ」

と思ってちょっと物欲しげな目でサンプルを見ていたのは内緒だ。どうやら感覚がちょっとずれているらしい。

だからといって、ここで本当にカツを食べるという気にもなれず、おとなしく軽食コーナーでそばを食べることにした。注文してからカツは揚げられるのか?それとも、PAなのでスピードを重視して、揚げ置きのものが出てくるのか?というのが興味があったのだが。

頭の中でカツへの妄想をたくましくしていたため、急に小腹が空いてしまった。そばをずるずるすするのも良いが、がっつりと食べたいものだ。そんなこちらの気持ちを見透かしたかのように、自動券売機に「ジャンボかき揚げそば」というボタンが用意されていた。

かき揚げというのは、そもそもどんぶりの中でエラそうに表面を覆っているものだ。即ち、言われるまでもなくジャンボな存在であり、そんな存在にも関わらずあえて「ジャンボ」という言葉を明記するということは一体どういうことか。これは頼まなくてはなるまい。

いや待て、かき揚げだけジャンボではやはり少々不安だ。

チキンライスとして生きていこうとしていたのに、「ちょっと頭上をご免なすって」と玉子焼きが被さってきて、気がついたら「オムライス」という全く別の料理にされてしまった、なんて感じになっていたらどうしよう。おい待て、俺はあくまでもチキンライスだ、って主張するんだけど、「オムレツ」+「ライス」のオムライス扱い。・・・おい、「チキン」はどこへいった?

それと同じ事が、かき揚げそばにも言えるのではないか。上に覆い被さっているものがデカすぎると、そっちがメインの料理にされてしまうおそれがある。気がついたら、「かき揚ば」とかいうえらく短縮された名前にされていたりして。

ううむ、「かき揚ば」はあまり食べたくないぞ。

では、バランスを保たなければ、ということで「麺大盛り券100円」也を追加購入。これで、ジャンボかき揚げに負けない存在感を示す事だろう。そばも多い、かき揚げも多い。牛丼で言うところの特盛状態だ。

カウンタで、そばが用意されるのを観察する。冷凍そばを使っていたが、一部既にゆで置きがあったらしく暖め直されていた。今回は「大盛り」ということで麺が2玉だったのだが、1玉が暖め直しのゆで置き、1玉が冷凍からゆでたてというありさま。おお、2色そばだ。両方の味を楽しめる。これはお得!・・・かぁ?

そういえば、ダシが並々とたたえられている鍋が無いな、と思っていたら、麺を入れたドンブリをなにやらマシンの下に据え付けた。あれれ、と思っているうちにおやじは無表情でボタンをぽちっ。すると、例の機械からダシがにょーっ、と出てきた。おお、だしロボだ。ちょっと感動してしまった。

わざわざそんな作業を機械化するのに何の意味があるんだ、と思ってしまうが、きっと裏では何やらすごい理由があるんだろう。合理化のご時世、だしロボ 使ってると何か近未来的でイカすとかそういう理由で導入するわけがない。おかくずからダシをとることができます、みたいなものすごいハイテクが潜んでいるのかもしれぬ。

三芳PAの蕎麦

ダシが半分注がれたところで、ぽいっとかき揚げを投入し、残り半分はかき揚げにもダシがかかるようにしていた。後のせサクサク型にはしてくれないらしい。・・・まあ、このような場所でサクサクした天ぷらが食べられるとは思っていないのだが。

あとはネギを載っければ完成。ほい、ジャンボかき揚げ麺大盛りお待たせ。

でてきた「ジャンボかき揚げ」は、思ったよりジャンボ感はなかった。麺の量が多かったからだろうか?・

いや、そもそも「かき揚げ」と指摘を受けないと、ちょっと見逃してしまいそうな風貌だ。あらびきの薩摩揚げのようにも見えるし、お好み焼きにも見える。なぜだろう?

・・・あっ、わかった、小麦粉含有量が多いからだ。 本来、かき揚げってのは具と具を小麦粉で繋いで油で揚げた料理。しかし、この「ジャンボかき揚げ」は小麦粉の中に具が「混じっている」状態。だから、「お好み焼き」に見えたのだな。

どこかで食べたことがあるぞ、この味は・・・ええと、はるか昔・・・あっ、思い出した。成田空港の蕎麦だ!以前、「アメリカ食い道楽で肝臓フォアグラ一直線」でレポートしたことがあったっけ。まさに、あの味!お懐かしゅうございます。

SAの蕎麦ってのは、味がしっかりとしていて僕は結構好ましく思っていたんだけど、ここの蕎麦はなんとなく頼りない印象を受けた。つるつるすする分にはちょうどいいんだけど。

こういう蕎麦は、豪快に食べるべし。なぜか、唐辛子をたくさん入れて食べるとおいしい。半分くらい麺を食べたところで、ばっさりと唐辛子をかけて、味覚をチェンジさせてスパイシーに残りを頂く。朝から、「ずずずっ」とすする行為は何か活力を生んでくれるような気がする。横隔膜を使う食べ方だからだろうか?学術的に研究すれば、「朝は蕎麦のようにすすりあげる料理を食べるのが良い」なんて結果が出てくるかもしれない。

5分足らずで、食べ終わって最後は冷水でぐいっと締める。途中、水を飲んではいけない。全ては、食後の「ぐいっ」と飲むためにあると思っても良い。いや、ひょっとすると、蕎麦は「前菜」に過ぎず、最後の冷水がメインディッシュなのかもしれない。そんなことを思いつつ、席を立った。

さて、軽井沢へ向かおう。昼飯は峠の釜飯でも食べるかな。