そば処 あずみ野 山手線ホーム店

2003年07月26日
【店舗数:144】【そば食:257】
東京都千代田区港南

びっくりそば

あずみ野

品川駅の山手線ホームにて電車を待っている間、あずみ野の自動食券機を暇つぶしに眺めていた。駅ホームのあずみ野は、コンコースにあるあずみ野よりも店舗面積が狭いのに、品数は逆に豊富だ。カレーがあったり、「品川丼」なるドンブリものも用意されている。

このあずみ野、ちょうどコンコースから階段を下りてきた正面に位置しているためについつい店内に誘惑されてしまうことがある。酔っぱらっている時はなおさらだ。ゴキブリほいほいみたいなものだ。

で、今回も全く同じ状況。

この日、ビール工場見学企画を主催していて、23名の方々とビールをいろいろ飲んでいた。泥酔では当然ないけど、酔っぱらっていたのは事実。で、目の前にはあずみ野。じりじりと無意識のうちににじりよる足元。危ない、いつものパターンではないか。進歩しろ、進歩を。

ということで、食券機を眺めるにとどめていたのだが、ふとそのお品書きの中に「びっくりそば・うどん」550円也のボタンがあることに気が付いた。

立ち食い蕎麦にしては非常に高額であることから・・・あ、今気が付いたが、神田まつやのもりそばと同じ値段ではないか・・・まず値段にびっくり。一体どんなそばが出てくるというのだろう。気になって仕方がない。大盛りなのは当然としても、「びっくり」とネーミングするからにはそれなりの自信があるのだろう。

こうなると、酔っている・酔っていないは別としても、気になって仕方がない。今食べておかないと、次いつ食べられるかわからない。ならば、今すぐ食べなくては。

と、いうことで結局食べる事になった。まあ、過程はどうあれ、結論がこうなることは薄々感づいていたのだが。

店のオッチャンに食券を渡すと、オッチャンはおもむろに長い菜箸を手に取り、そば玉を2つ、串刺し状にすくい上げてテボの中にどぼんと突っ込んだ。おお、2玉か。そして、湯通しが終わったところでドンブリに・・・おい、ちょっと待てそのドンブリのデカさは何だ。これぞ「びっくりそば」の面目躍如、呆れるくらいのデカいどんぶりにそば2玉を投入。そのあと、わかめ、ネギどっさり、かき揚げと生玉子をトッピングして、ひしゃくでめんつゆをかけること3回。これでできあがりだ。

びっくりそば

じゃーん。これが「びっくりそば」550円。デカさ加減がいまいちわかりにくいと思うが、生玉子の黄身の大きさからそのドンブリのでかさを類推してほしい。あと、添えられている割り箸は標準サイズのものであり、特に小さいという事はない。割り箸、ドンブリの縁に乗せるのがやっと、という感じ。それくらい、ドンブリの円周が長い。

ドンブリを手にしてみる。えらくずっしりとしていて、重い。それ以前に、非常に持ちにくい。普通だったら、左手親指をドンブリの縁に添え、残り4本の指をドンブリの底に添えて器を支える。この際、4本の指はドンブリ底の「土台」部分となるでっぱり(正式名称不明)をつつみこむようにして持つのだが、このドンブリの場合とてもじゃないがそのような持ち方ができない。比較的手が大きいおかでんでさえこれなのだから、間違えて女性や子供がこれを注文したら持ち上げるのに難儀するだろう。ペンチで雪平鍋を挟んで持ち上げるような、そんな持ち方になってしまうかもしれない。

麺を啜ってみる。ああ、しまった。あずみ野の蕎麦ってボソボソ感の強いワイルドな麺だった。2玉平らげようとすると、相当しんどい。空腹時ならいざ知らず、比較的今満腹なんだよなあ。

苦労しながら、えいえいと蕎麦をたべる。あずみ野の蕎麦の場合、「すする」というよりも「食べる」という表現があっている。蕎麦を食べ、いかげそが入っているかき揚げをかじり、生玉子をつぶすと見せかけてつぶさないというフェイントをかけつつ、わかめを食べ。

ふーっ。ごちそうさまでした。おなか、いっぱいです。

とりあえず、びっくりはさせてもらったので十分もとはとったかな。

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