かぎもとや 中軽井沢本店

2003年08月29日
【店舗数:146】【そば食:260】
長野県北佐久郡軽井沢町

山菜ざる

かぎもとや

この日から、アワレみ隊野反湖天幕合宿が行われることになっていた。群馬県六合村にある野反湖に行くために、名古屋からやってくるしぶちょおと中軽井沢で合流。

最初は、軽井沢駅で集合の予定だったのだが、しぶちょおが時間に間に合わないということで、やや西側に集合場所をズラし、中軽井沢に変更した。

で、中軽井沢駅に着いてみると、まさに駅前ど真ん中に、「かぎもとや」の本店があった。お昼時ちょっと前ということもあって、店の前の駐車場には車がいっぱいだし、店には人がひっきりなしに出入りしていた。・・・まるでハチの巣かアリの巣のようだ。

でも、この時点ではかぎもとやで蕎麦を食べる気は全然無かった。以前、「アワレみ隊信州新そばツアー3・めぐりあい蕎麦」で軽井沢の支店に訪れたことがあり、大しておいしいとは思わなかったからだ。現在、このかぎもとやは中軽井沢の本店のほかに支店が2軒ある。こういう 多店舗展開をしていることもあいまって、あまり印象がよくない蕎麦屋でもあった。

しかし、しぶちょおが到着した際、「いや、中軽井沢集合にしたのはかぎもとやでお昼食べられるなあと思ったから」とのたまったのにはちょっと驚きだった。

「あれ?でも、軽井沢で食ったときって大したことなかったじゃん」

「そうだけど、本店だったらちょっと違うかもしれんし、大体これからキャンプ場につくまで2時間以上かかるんだから昼飯食べる時間が惜しい」

なるほど。ということで、案外前向きではない理由でかぎもとや行きが決定となったのだった。いっぱいの駐車場になんとか駐車スペースをみつくろって、いざ店内へ。

お酒の制限が厳しい

店内は雑然としていた。みんな、さっと蕎麦を手繰って、さっと引き上げていく。長机になっていて相席を求められるので、ますますばたばたした印象を受ける。

・・・何でこんなに慌ただしいのだろう?ええと、何かいつもの蕎麦屋の光景と違うような。

あたりをきょろきょろしていて、ある看板を発見した。

酒 ビール お一人様一本限り 外で飲んだ人には売りません

あー、なるほど。お酒を飲んでいる人がほとんどいないんだ。道理で、みんな長っ尻していないわけだ。これだけお客さんがたくさん訪れるお店なので、お酒飲んで30分、1時間と居座られては困るのだろう。恐らく、「酒飲まれたらせっかくのうちの蕎麦の味がわからなくなるじゃないか、酒は駄目!」という理由で決められたルールではなさそうだ。

気になるのは、「酒、ビール」の下になにやら黒く消された形跡があること。何が書かれていたのだろう。間違えて「ジュース」と書いてしまっていたのかもしれない。ジュースくらいいいじゃないの!という指摘をお客からうけて、あわてて消したか?

さて、お品書きだが、もりそば750円からはじまって、けんちん汁や天麩羅がつく「白樺セット」1,900円までいろいろなバリエーションがある。しかし、暖かい蕎麦は置いていない。蕎麦の味がわからなくなるから、という理由らしい。でも、それじゃあ寒い冬はお客さん困るだろうと思うのだが、その場合はけんちん汁350円也をすすりながらそばを頂くのが良いらしい。なるほど。

しぶちょおがもりそばを手堅く選んだので、おかでんは山菜ざる950円を選択。

このお店、ちょっと値段は高めの設定だ。大盛りにすると150円増しとなる。

キャベツとキュウリの漬物

注文と入れ替わりに、キャベツとキュウリの漬物が出てきた。おー、長野に来たなあ、という気にさせられる。

そばができるまでの間しばし、漬物をぽりぽり食べる。

山菜ざる

待つことしばし、山菜ざるがやってきた。

・・・あー。山菜ざるって、そういうことだったのね。

立ち食い蕎麦屋では、よく「山菜そば」というのがある。これは暖かい蕎麦だ。しかし、ざる+山菜とはどういう料理なのか?と思っていたのだが、見たまんま。ざるそば+山菜の小鉢。

「山菜、余計だったかも」

早くも後悔。お酒を飲むならともかく、今日は車を運転している以上一滴たりとも飲めない。この山菜、どうやって食べるのよ。蕎麦手繰って、その合間に山菜食べて一息、ということだろうか。うーん、蕎麦は蕎麦だけて食べたいところだが。

ざるそばなので、海苔が蕎麦の上にかかっている。「余計な事を」といいながら、まずは海苔だけをつまみ上げて先に食べる。海苔と一緒に蕎麦を食べると、蕎麦の味がわからなくなる。

もりそば

こちらはもりそば。

至ってシンプルだが、これで正解だったような気がする。

早速、頂いてみる。

結構不そろいな麺の切り方が、気になるところだが・・・ずるずる。

あれ?

お互い、同時に顔を見合わせてしまった。しばらく無言で相手の顔色をうかがいつつ、どうやら自分が考えていることと同じ事を考えているらしいということに気付くと、また無言で蕎麦を手繰る。ずずず。

そして、またお互いの顔を・・・ええい、キモいからやめい。

「おいしいんじゃないのか、これ?」
「ああ、旨いな」
「蕎麦の香りも、味もしっかり出ている・・・」
「だな、ふじおかや翁系列の蕎麦のように洗練されてはいない、泥臭くて野性味溢れる蕎麦の味と香りが主張してくるな」
「驚いた。軽井沢で食べた時と大違いだぞ」
「あのときが単にハズレだったのか、それともこの店だけ特別なのか?」
「今、夏だぜ。蕎麦としては一番イマイチな時期なはずなのに、これだけの蕎麦が食べられるって事はやっぱりこのお店は旨いんだよ」

驚きつつ、呆れつつ、しみじみとおいしく蕎麦をすすった。いやぁ、これだから蕎麦ってのはわからない。

わからないといえば、蕎麦を手繰り終えても最後までたくさん残っていた山菜の扱い。

「おい、結局いつ食べれば良かったんだ、これ」

そば湯を頂きながら、山菜を頂いた。いまいちあわなかった。結論として、山菜は余計だ。それより、大盛りにしておけば良かった。