そば さくら(03)

2003年12月29日
【店舗数:—】【そば食:271】
岡山県倉敷市本町

とり焼き、焼き海苔、十割そば、ビール、萬年雪

年末の慌ただしい羽田空港を正午に飛び立ち、岡山の地に降り立ったのが13時過ぎ。今日は実家に帰省する。

元来優柔不断な性格のおかでんにとって、この「出発時間」と「到着時間」は非常に中途半端だ。なぜなら、お昼ゴハンをどこで食べるか?という点において多いに悩まなければならないからだ。

もちろん、せっかくなのだから岡山に着いてから食事をすればいい。ままかりを食べるなりなんなり、いくらでも名産はあるだろう。でも、羽田空港で軽く食事をして・・・この場合、「食事」というコトバには限りなく「アルコール摂取」というコトバに近い・・・飛行機にのるというのも結構楽しい。遠方に旅するとき、アルコールが傍らにあるというのはシアワセな気分になれる。この年になっても、通勤電車ではない交通機関に乗ると、心がときめく。だから、そのときめきを大切にしてあげたいので、ビール。なーに、ときめく心の肥やしみたいなもんだ。さて、出発前にココロの肥料を仕入れておくかね。

そんなこんなで、羽田空港の出発ロビー界隈をうろうろしてみた。しかし、まあ当然なのだがうどんやらカツサンドやらカレーでビールを飲む程度しか選択肢しかない。これはあまりにもイマイチすぎた。チクワやチーカマでビールを飲むのは、さすがに単なる酔っぱらい願望者にすぎないみたいなので、やらない。

羽田空港、もっと手荷物検査の先にも飲食店を作って欲しい。相当広い施設なので「さっさと手荷物検査を受けておかないと」という気になって中に入るのはいいんだけど、中に入ったが運の尽き、さあ腰を落ち着けて食べるぞ(飲むぞ)というお店がありゃしない。

どうしたもんかとウロウロしているうちに、アナウンスで「岡山行きの最終案内をいたします」と言われた。ちっ、時間切れか。

ということで、空腹のまま岡山空港に到着。羽田のカタキは岡山でとる。さあ、岡山空港で何かを食べよう、と思って構内をうろついてみる。しかし、思った以上にそそられるお店がなかった。「羽田空港で何も食べずに来たのだ、ここではそれなりのものを食べさせて貰わないと・・・」と意気込みすぎたのだろう、どの店も、おかでんの高度1万メートルの期待値ハードルを乗り越える事ができなかった。どのお店で食事をしても、なんだか妥協の産物のような気がしてきた。

ということで、スルー。

なんだか負けた気分になりながら、倉敷行きのバスに乗る。倉敷かぁ・・・美味い店、知らないなあ・・・。ぶっかけうどんでも食べるか・・・でも、あそこは酒飲んでうひゃーっていうお店でもないしなあ・・・。

立ち寄り先の直前まできて、まだ悩む。

悩んでいるうちに倉敷についてしまい、悩んでいるうちにぶっかけうどんのふるいち本店の前を通過してしまい、悩んでいるうちに・・・あれれ。さくらの前に着いてしまった。

さくら

別に蕎麦を食べたかったわけではないが、「お昼からお酒を飲んで、おいしいモノを食べて、しかも一人でくつろいで違和感ないお店」ってぇ事になると、もう蕎麦屋しかなかったんである。空港界隈だったら、まだ一人酒なんてやっても変じゃないが、往来激しい町中で、堂々とそれができるっていったら蕎麦屋だ。

ただ、時刻はもう14時。中休みだったら昼飯抜きでもいいやと思いながらのれんの前に立つ。

・・・営業しとるかどうか、わからん。店の中が完璧に伺いしれぬ。

入り口の周囲をきょろきょろと見渡し、営業時間のプレートを発見。中休みはしていないようだ。まあ、ひとまず安心だ。三度目の訪問となる、さくらののれんをくぐる。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • 保安検査場を抜ける(制限区域に入る)と食の選択肢が減る…コロナ以降一層しんどくなった気がします。
    とはいえ主要空港はまだマシで、地方空港(地元だと小松)はもっと悲惨だったりしますが。

    羽田を最終で発つなんて頃には飲食どころか売店もぼちぼち閉まっていて
    翌朝食べようと思っていた土産で夕飯って時もあります。
    プレミアムクラスでも取ってれば飯は食えるんですけど(^^;

  • ティータさん>
    小松空港は国際便も就航してますし、制限区域の外ならそれなりに食べるものはありそうですがいかがですか?
    地方空港の良いところは、保安検査場を通過したら目の前が搭乗口、というフットワークの軽さです。
    逆に、羽田がデカすぎるとも言えますね。

    僕は数日前に女満別空港を利用したのですが、機材トラブルで出発時刻が1時間遅延したので1,000円お食事券をもらいました。
    空港内のレストランでご飯を食べ、それでも時間が余ったので追加でコーヒーゼリーを頼み、結果的にお食事券を貰ったお得感が帳消しになるくらいの出費になっちゃいました。

  • >おかでんさん
    小松も制限区域『外』ならちょこっと選べるかな?軽食出すカフェなら行ったことがありますが
    それより高級なところはちょいっと分かりません(^^;

    羽田のデカさ…実は昨年まで【修行】ってやつをやってたんですが
    到着便が53番ゲートに着いて、そこから小松行きの65番まで行かされた時に実感しました。
    このルート、whillが一部区間しか使えないので地味に辛かったです(笑

    汚職…お食事券の話はヘドバンしながら読みました。おつりが出ないので使い切ろうとしてついついやっちゃいますね(^^;

  • ティータさん>
    アカン、53番から65番って第2ターミナルの端から端に近い移動じゃないですか。500番台(バス移動あり)ではないだけまだマシですが。

    羽田空港、保安検査場を出た眼の前のゲートから飛行機に乗ってみたいものです。僕が乗るのはいつも端。どういう法則性なんですかね、あれ。

  • >おかでんさん
    …いや、53から65どころか67A/Bとか70もあるのですよ小松便は…
    バスラウンジならまだ可愛いもんです。
    MCT(最小乗継時間)ギリギリだと(私の足では)まず無理ですね。まぁ、ゲートが何処になるかは当日の運次第なんで
    予約が通ってるのにヤバそうなら客室乗務員と地上係員でわりと何とかしてくれるんですが。

    私は小松行きにお乗り継ぎのティータ様、最寄りの係員にお声がけ願いますは何度か経験しましたが
    大抵付き添うだけで自力で歩かされますね。ワゴン車で乗継便まで送ってくれたとか
    秘密っぽい通路や入口を案内されたとか、SNS映えする出来事は全く経験ありません(笑

    検査場抜けた目の前から搭乗、私もやってみたいです。

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